ワールド (企業)

日本の兵庫県神戸市にあるアパレルメーカー

株式会社ワールド: WORLD CO., LTD.)は、兵庫県神戸市中央区港島中町に本社を置く大手アパレルメーカーである。東京証券取引所プライム市場上場。

株式会社ワールド
WORLD CO., LTD.
本社ビル(神戸市・ポートアイランド)
ワールド本社(神戸市ポートアイランド
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社[1]
市場情報
東証プライム 3612
2018年9月28日上場
東証1部 3596
2002年12月 - 2005年11月
大証1部(廃止) 3596
1993年11月 - 2005年11月
本社所在地 日本の旗 日本
650-8585
兵庫県神戸市中央区港島中町六丁目8番1号
設立 1959年1月13日
業種 繊維製品
法人番号 4140001024328 ウィキデータを編集
事業内容 婦人、紳士及び子供衣料品並びに服飾装身具の縫製加工業
その商品の卸売業及び小売業
代表者 代表取締役会長 上山健二
代表取締役兼社長執行役員 鈴木信輝
資本金 60億円
(2021年3月末現在)
売上高 連結:1,803億22百万円
(2021年3月期)
営業利益 連結:△216億37百万円
(2021年3月期)
純利益 連結:△171億49百万円
(2021年3月期)
純資産 連結:784億35百万円
(2021年3月末現在)
総資産 連結:2,453億86百万円
(2021年3月末現在)
従業員数 単独:213名
連結:9,099名
(2021年3月末現在)
決算期 3月31日
主要子会社 #関連会社参照
関係する人物 畑崎廣敏
木口衛
外部リンク corp.world.co.jp
特記事項:国際会計基準のため、売上高は売上収益、純利益は親会社の所有者に帰属する当期利益、純資産は親会社の所有者に帰属する持分、総資産は資産合計
注:2006年4月1日MBO目的で(旧)株式会社ワールド(以下、旧法人)を吸収合併。なお、旧法人は1990年4月1日に株式額面変更を目的として(旧旧)株式会社ワールド(以下、旧旧法人)を吸収合併している。旧法人は1949年4月20日、旧旧法人は1959年1月13日設立。
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概要編集

創業 (1959年-)編集

神戸市の中小アパレルメーカーである光商会の社員(当時)で専務と新入社員の関係性であった畑崎廣敏木口衛の2人が光商会を退社後、1959年昭和34年)に独立して創立。木口が社長、畑崎が専務となり、大手アパレルメーカーに成長させた。当時は卸事業を生業とするも日本発のトータルコーディネートブランドを開発するなど、徐々にファッションビジネス総合アパレルメーカーへと急成長を遂げていく。

神戸市ポートアイランドが誕生した際に現在のワールド本社ビル群を建設、ポートアイランドに所在するファッションタウンの中核を形成したほか、ワールドからの寄附金20億円を基に神戸市が設置した多目的ホールであるワールド記念ホールを設立、阪神・淡路大震災時にも支援を行うなど長らく地元神戸市の振興に尽力してきた。

SPA業態 (1992年 - 2004年)編集

1991年、それまでの卸事業からは一線を画したSPAモデルを構築すると本格的に小売事業を展開。多ブランド戦略を実行し、全国へ店舗出店を加速させていった。多くのアパレルメーカーが1社1ブランドの経営戦略を取っているのとは対照的に、ワールドは創業以来、多ブランド戦略を展開している。

MBOに伴う上場廃止(2005年)編集

経済のグローバル化に伴う企業買収を回避し安定経営を図る目的から、2005年(平成17年)に当時の代表取締役社長 寺井秀蔵(創業家出身)の指揮の下、経営陣による自社株式取得(MBO)を行うことになり3段階で実施された。当時企業買収防衛策が一般的でなかった中で実施されたため話題となった。

リストラ断行 (2015年-)編集

ワールドは2000年代から、他のアパレル企業に先駆けてショッピングセンター(SC)へと販路を広げ成長を続けてきた。しかし、質販常消費増税や円安さらには、ユニクロなどファストファッションの台頭などによって業績が低迷していた。

2015年4月には創業家以外では初となる三井住友銀行出身で長崎屋社長などを務めた上山健二が代表取締役長社長に着任。5月には全国の直営店約2800店のうち400を店舗閉鎖、100種類のうち15ブランド以上を廃止する3カ年の経営計画を発表した[2]。さらに同6月には、本社社員の約4分の1にあたる500名に早期退職を募り、453名が応募し退社した[3]

東京証券取引所第一部に再上場 (2018年)編集

2017年4月より事業持株会社化体制へ移行し、2018年9月に東京証券取引所第一部に再上場した[4]

新型コロナウイルスによるリストラ(2020年-)編集

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により各店舗の売り上げが急減。同年8月までに358店の閉店と女性・ファミリー向け5ブランドの撤退を発表した。しかし業績は改善せず、2021年2月には、生活様式の変化や服装のカジュアル化は想定以上に速く進んでいるとして追加のリストラを策定。2022年3月までに450店の閉店と女性向け7ブランドの撤退を追加発表した[5]

沿革編集

ブランド編集

 
ワールド北青山ビル(東京都港区)

レディース編集

  • アダバット(adabat) ゴルフウェア
  • アナトリエ(anatelier)
    • (2021年2月28日をもってブランド終了)
  • アクアガール(aquagirl)
    • (2021年2月28日をもってブランド終了)
  • インディヴィ(INDIVI)
  • インデックス(INDEX)
  • エアパペル(AIRPAPEL)
    • (2021年2月28日をもってブランド終了)
  • オゾック(OZOC)
    • (2021年2月28日をもってブランド終了)
  • クード シャンス(COUP DE CHANCE)
  • コルディア(CORDIER)
  • ジ・エンポリアム(THE EMPORIUM)
  • スーナ ウーナ(Suna Una)
  • スープ(SOUP)
    • (2022年9月をもってブランド終了)
  • リザ(LIZA)
  • リフレクト(Reflect)

メンズ編集

  • アンタイトルメン(UNTITLED MEN)
  • タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)
    • TAKEO KIKUCHIのカジュアルライン"TK TAKEOKIKUCHI"として発足、後にブランドリニューアル。
    • tk.TAKEOKIKUCHI(カジュアルライン)
    • UNBUILT TAKEOKIKUCHI(DtoCオーダー事業)
      • (2021年6月をもってブランド終了)
  • ベースステーション(BASE STATION)
    • (2022年9月中旬をもってブランド終了)
  • ベースコントロール(BASE CONTROL)
    • (2022年9月中旬をもってブランド終了)

ブランド編集型編集

  • オペークドットクリップ(OPAQUE.CLIP)
  • オルベネ(ORBENE)
  • シューラルー(SHOO LA RUE)
  • ピンクラテ(PINK-latte)
  • リザ(LIZA)

ファミリー・雑貨CC編集

  • サンカンシオン(3can4on)
    • (2021年2月28日をもってブランド終了)
  • ハッシュアッシュ(HUSHUSH)
    • (2021年2月28日をもってブランド終了)
  • デッサン(Dessin)
  • 212キッチンストア(212 KITCHEN STORE)
  • ワンズテラス(One`s Terrace)
  • ヘンゼル&グレーテル(HANSEL & GRETEL)

靴・雑貨・アクセサリー編集

  • パサージュ ミニョン(passage mignon)
  • ヒロコ ハヤシ(HIROKO HAYASHI)
  • ココシュニック(COCOSHNIK)
  • イッツデモ(IT'S DEMO)
  • ESPERANZA
  • HIROFU

コマーシャル出演者編集

ワールド本社ビル概要編集

関連会社編集

国内ブランド事業編集

  • 株式会社フィールズインターナショナル
  • 株式会社エクスプローラーズトーキョー
  • 株式会社ワールドライフスタイルクリエーション
    • 株式会社ワンズテラス
    • 株式会社ファッションクロス
    • 株式会社ココシュニック
    • 株式会社ヒロコハヤシ
  • 株式会社ケーズウェイ
  • 株式会社スタイルフォース
  • 株式会社アルカスインターナショナル
    • 株式会社ワールドフランチャイズシステムズ
  • 株式会社ワールドアンバー
  • 株式会社ワールドインベストメントネットワーク(投資事業会社)
    • 株式会社インターキューブ
    • 株式会社イノベーションリンク
    • 株式会社アダバット
    • 株式会社アスプルンド
  • 株式会社ピンクラテ

海外ブランド事業編集

  • 台湾和亜留土股份有限公司
  • World Saha Fashion Co., Ltd.
  • 世界連合時装(上海)有限公司

プラットフォーム事業編集

  • 株式会社ワールドプロダクションパートナーズ
    • 株式会社ワールドインダストリーファブリック
    • 株式会社ワールドインダストリーニット
    • 株式会社ワールドジャージサプライ
    • 株式会社ワールドインダストリー富山
    • 株式会社センワ
    • 株式会社フレンチブルー
    • 株式会社ラ・モード
    • 株式会社イディオム
  • 世界時興(上海)貿易有限公司
  • 株式会社ワールドストアパートナーズ
  • 株式会社アンドブリッジ(持分法適用関連子会社)
  • 株式会社ワールドプラットフォームサービス[12]
  • 株式会社ワールドビジネスサポート(特例子会社

その他編集

  • 1990年代後半に関東を本拠とする消費者金融会社、ワールドファイナンス(2011年廃業[13])の「ワールド」の広告看板に対して、「当社と紛らわしい」と使用差し止めを求め訴訟を行い勝訴[14]。ワールドファイナンス側は広告看板に小さく「ファイナンス」の文字を付け加えた。
  • 2009年(平成21年)10月ディー・エヌ・エー(DeNA)と業務提携しアパレルに特化したBtoBマーケットプレイス「バイヤーズクラブ」を2010年1月末に開設。2014年7月末にサービス終了[15]

脚注編集

[脚注の使い方]

出典編集

  1. ^ コーポレート・ガバナンス - 株式会社ワールド
  2. ^ “ワールドが不採算の400~500店閉鎖”. 神戸新聞. (2015年5月19日). http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201505/0008038776.shtml 2015年7月13日閲覧。 
  3. ^ “ワールド、希望退職に全社員の4分の1が応募”. 日本経済新聞. (2015年8月12日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HM2_S5A810C1TI5000/ 2015年8月23日閲覧。 
  4. ^ ワールド、東証再上場 市場の“下馬評”跳ね返せるか”. SankeiBiz (2018年9月29日). 2021年11月21日閲覧。
  5. ^ ワールド、450店閉鎖へ 客足減止まらず追加リストラ”. 朝日新聞 (2021年2月3日). 2021年2月3日閲覧。
  6. ^ MBO実施による非上場化から13年経ての再上場についてワールド 2018年8月22日
  7. ^ 新規上場会社概要 株式会社ワールド東京証券取引所 2018年8月22日
  8. ^ 新規上場に係る市場区分の決定(市場第一部):(株)ワールド東京証券取引所 2018年9月18日
  9. ^ 当社株式の東京証券取引所市場第一部への所属決定に関するお知らせワールド 2018年9月18日
  10. ^ “ワールド、ナルミヤに1株1230円でTOB 連結子会社化へ”. ロイター通信. (2022年1月13日). https://jp.reuters.com/article/jp-world-idJPKBN2JN2A6 2022年1月14日閲覧。 
  11. ^ 株式会社ナルミヤ・インターナショナル(証券コード:9275)株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ” (日本語). 株式会社ワールド (2022年2月15日). 2022年2月26日閲覧。
  12. ^ ワールドの法人・ビジネス向けサイト|WORLD PLATFORM SERVICE” (日本語). ワールドプラットフォームサービス|株式会社ワールドの法人・ビジネス向けサービス. 2022年6月8日閲覧。
  13. ^ 業務改善命令東京都産業労働局2015年12月2日
  14. ^ 営業表示「ワールド」の不正競争防止法違反事件(3)(日本ユニ著作権センターサイトより)
  15. ^ 「バイヤーズクラブ」サービス終了のご案内”. バイヤーズクラブ. 2014年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集