丸松駅
かつて日本の北海道天塩郡天塩町にあった日本国有鉄道の鉄道駅
丸松駅(まるまつえき)は、北海道天塩郡遠別町字丸松にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線の駅(廃駅)である。電報略号はマル。事務管理コードは▲121626[2]。
丸松駅 | |
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まるまつ Marumatsu | |
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所在地 | 北海道天塩郡遠別町字丸松 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 羽幌線 |
キロ程 | 108.4 km(留萠起点) |
電報略号 | マル |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1936年(昭和11年)10月23日[1] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)3月30日[1] |
備考 | 羽幌線廃線に伴い廃駅[1] |
一部の普通列車は通過した(1986年(昭和61年)11月1日改定の時刻(廃止時の時刻表)で、上下各1本(急行「はぼろ」後継の主要駅停車列車)[3])。
歴史
編集- 1936年(昭和11年)10月23日 - 鉄道省天塩線の天塩駅 - 遠別駅間延伸開通に伴い、開業[4]。一般駅。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1958年(昭和33年)10月18日 - 天塩線を羽幌線に編入して羽幌線が全通、それに伴い同線の駅となる。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 業務委託化。
- 1970年(昭和45年)9月7日 - 貨物・荷物取扱い廃止[1][5]。同時に無人化[6](駅前の商店に簡易委託)[7]。
- 1987年(昭和62年)3月30日 - 羽幌線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
編集所在地名より。
遠別川の北にあるパロマウッナイ川を表すアイヌ語「パㇻオマウッナイ(par-oma-utnay)」が転訛したものである[8]。
「パㇻオマウッナイ(par-oma-utnay)」は「口・ある・ウッナイ(ut-nay…肋骨・川→横川)」を意味する[8][9]。
なお、同地にはパロマウッナイ川含め3本の「ウッナイ」を名乗る川が流れている[9]。
駅構造
編集廃止時点で、島式ホーム片面使用の1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(幌延方面に向かって右手側)に存在した。かつては、島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も側線として残っていた(但し1983年(昭和58年)時点では留萌方、幌延方両側の転轍機は撤去されていた[7])。
無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。また、駅前の食料雑貨店で乗車券を販売する簡易委託駅となっていた[7]。
駅周辺
編集- 国道232号(天売国道/日本海オロロンライン)
- パロマウッナイ川
駅跡
編集2001年(平成13年)時点で跡形も無く、駅前商店のみ残っていた[10]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[11]。空き地となっており、木と電柱が残っている。
また、2011年(平成23年)時点で附近のパロマウッナイ川に「パロマウッナイ川橋梁」の橋台が残存していた[12]。
隣の駅
編集参考文献
編集- 国土地理院25000分の1地形図
脚注
編集- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、872頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 時刻表『JNR編集 時刻表 1987年4月号』(弘済出版社、1987年4月発行)JRニュース13ページより。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 「日本国有鉄道公示第358号」『官報』1970年9月7日。
- ^ 「通報 ●羽幌線天塩有明ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月7日、2面。
- ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)203ページより。
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b “アイヌ語地名リスト ホロナ~モオ P121-130”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月26日閲覧。
- ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング、2001年8月発行)38ページより。
- ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)45-46ページより。
- ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)220ページより。