丸松駅

かつて日本の北海道天塩郡天塩町にあった日本国有鉄道の鉄道駅

丸松駅(まるまつえき)は、北海道天塩郡遠別町字丸松にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線廃駅)である。電報略号マル事務管理コードは▲121626[2]

丸松駅
まるまつ
Marumatsu
啓明仮乗降場 (1.6 km)
(7.6 km) 更岸
所在地 北海道天塩郡遠別町字丸松
北緯44度46分10.7秒 東経141度47分29秒 / 北緯44.769639度 東経141.79139度 / 44.769639; 141.79139
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 羽幌線
キロ程 108.4 km(留萠起点)
電報略号 マル
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1936年昭和11年)10月23日[1]
廃止年月日 1987年昭和62年)3月30日[1]
備考 羽幌線廃線に伴い廃駅[1]
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1977年の丸松駅と周囲約500m範囲。上が幌延方面。判別し難い事甚だしいが、羽幌側へずれた位置に設置された島式ホーム1面2線の内、無人化に伴って駅裏側本線に棒線化されており、駅舎側本線は分岐が撤去されただけで放置されていた。周囲は酪農地帯で、駅周辺に若干民家が集まっていた。右に並行して北上する道は、整備される前の国道232号。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

一部の普通列車は通過した(1986年(昭和61年)11月1日改定の時刻(廃止時の時刻表)で、上下各1本(急行「はぼろ」後継の主要駅停車列車)[3])。

歴史

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駅名の由来

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所在地名より。

遠別川の北にあるパロマウッナイ川を表すアイヌ語「パㇻオマウッナイ(par-oma-utnay)」が転訛したものである[8]

「パㇻオマウッナイ(par-oma-utnay)」は「口・ある・ウッナイ(ut-nay…肋骨・川→横川)」を意味する[8][9]

なお、同地にはパロマウッナイ川含め3本の「ウッナイ」を名乗る川が流れている[9]

駅構造

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廃止時点で、島式ホーム片面使用の1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(幌延方面に向かって右手側)に存在した。かつては、島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も側線として残っていた(但し1983年(昭和58年)時点では留萌方、幌延方両側の転轍機は撤去されていた[7])。

無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。また、駅前の食料雑貨店で乗車券を販売する簡易委託駅となっていた[7]

駅舎は構内の東側に位置し、ホーム北側とを結ぶ構内踏切で連絡した[7]

駅周辺

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駅跡

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2001年(平成13年)時点で跡形も無く、駅前商店のみ残っていた[10]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[11]。空き地となっており、木と電柱が残っている。

また、2011年(平成23年)時点で附近のパロマウッナイ川に「パロマウッナイ川橋梁」の橋台が残存していた[12]

隣の駅

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日本国有鉄道
羽幌線
遠別駅 - <啓明仮乗降場> - 丸松駅 - 更岸駅
かつて当駅と更岸駅との間に北里仮乗降場が存在した(1956年(昭和31年)5月1日開業、1970年(昭和45年)9月7日廃止)。

参考文献

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  • 国土地理院25000分の1地形図

脚注

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、872頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 時刻表『JNR編集 時刻表 1987年4月号』(弘済出版社1987年4月発行)JRニュース13ページより。
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ 「日本国有鉄道公示第358号」『官報』1970年9月7日。
  6. ^ 「通報 ●羽幌線天塩有明ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月7日、2面。
  7. ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)203ページより。
  8. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY 
  9. ^ a b アイヌ語地名リスト ホロナ~モオ P121-130”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月26日閲覧。
  10. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング2001年8月発行)38ページより。
  11. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)45-46ページより。
  12. ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)220ページより。

関連項目

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外部リンク

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