伊賀越株式会社(いがごえ、: IGAGOE CO., LTD.[1] )は、三重県伊賀市(旧:上野市)に本社・工場を置く日本食品メーカー。「天然蔵」を主力ブランドとし、主に三重県を中心に販売する。

伊賀越株式会社
IGAGOE CO., LTD.
伊賀越天然蔵(三重県伊賀市上野茅町)
伊賀越天然蔵(三重県伊賀市上野茅町)
種類 株式会社
略称 伊賀越
本社所在地 日本の旗 日本
518-0131
三重県伊賀市ゆめが丘7丁目2-1
北緯34度44分30.0秒 東経136度9分42.7秒 / 北緯34.741667度 東経136.161861度 / 34.741667; 136.161861座標: 北緯34度44分30.0秒 東経136度9分42.7秒 / 北緯34.741667度 東経136.161861度 / 34.741667; 136.161861
本店所在地 518-0838
三重県伊賀市上野茅町2667-1
北緯34度45分39.0秒 東経136度8分12.1秒 / 北緯34.760833度 東経136.136694度 / 34.760833; 136.136694
設立 1973年昭和48年)5月
(創業1873年明治6年))
業種 食料品
法人番号 4190001008359 ウィキデータを編集
事業内容 醤油調味料の製造、販売
代表者 本城 高(代表取締役社長
資本金 5千万円
売上高 43,955千円[1]
従業員数 65名
主要株主 本城 高、本城 理[1]
外部リンク igagoe.jp
特記事項:資本金、従業員数は2002年末現在、売上高は2001年12月の申告所得[1]
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概要 編集

主に醤油味噌などの調味料製造販売を行っている。このほか、同製品を使った漬物も生産する。

社名は「伊賀越え」に由来する。伊賀越えとは、畿内から伊賀国(現在の三重県伊賀地方)の険しい山々を抜けて東国へ行くことを意味する。本能寺の変を受けて徳川家康明智光秀の追っ手から逃れた「神君伊賀越え」や、日本三大仇討ちの1つとして知られる鍵屋の辻の決闘の舞台となるなど歴史上意義深いことから社名に採用された。

主力ブランドの「天然蔵」の名は、昔ながらの蔵元で四季の寒暖を利用した、天然発酵熟成によって生産していることに由来する。

事業所・店舗 編集

  • 本店・本社工場(三重県伊賀市上野茅町2667-1)
    • 天然蔵店舗を併設。
  • 本社事務所・第2工場 [ゆめが丘工場] (三重県伊賀市ゆめが丘7-2-1、ゆめぽりす伊賀内)
    • ISO9001認証取得。
    • 製造事業部西日本営業所を併設。
  • 銀座店「本城」(三重県伊賀市上野恵美須町1560)
  • 販売事業部(三重県伊賀市問屋町67)
  • 卸事業部(酒類)(三重県伊賀市服部町758-5)
  • 製造事業部東日本営業所(東京都中野区中央3-28-2)
 
伊賀越銀座店「本城」
(三重県伊賀市上野恵美須町)

沿革 編集

  • 1873年明治6年) - 三重県阿拝郡三田村(現在の伊賀市)に本城嘉平次の二男として生まれた本城金輔が接骨医の傍ら味噌販売業を始める(創業)。
  • 1902年(明治35年) - 味噌・醤油の醸造及び漬物の製造を始める。
  • 1921年大正10年) - 大手調味料メーカーとの特約卸売商を始める。
  • 1967年昭和42年) - 上野市(現在の伊賀市)茅町の田畑4,500平方メートルを3年間で5軒の地主から順次取得。工場移転計画を立て、埋立造成を行う。同町取得用地内の660平方メートルに「伊賀越漬」工場を新築の上、地下漬込み用コンクリートタンク15トン用15基と低温製造の冷蔵設備、無添加の加熱殺菌機を整え、手狭となった同市恵美須町から移転(現在の本店・天然蔵)。
  • 1973年(昭和48年) - 会社設立[1]
  • 1997年平成9年) - 上野市ゆめが丘の「上野新都市ゆめぼりす伊賀」内に建設された第2工場操業開始。
  • 2002年(平成14年) - 日本農林規格(JAS)の「特級」格付けを得るため、現物と異なる成分サンプルを提出していたことが発覚[2]。この時問題が指摘された「うすくちしょうゆ」は安全性には問題はなかったが店頭から回収され、現在は生産していない[2]
  • 2003年(平成15年) - 国際標準化機構(ISO)よりISO9001の登録証を受ける。
  • 2007年(平成19年) - 総務省の「ふるさと企業大賞(総務大臣)賞」受賞。
  • 2008年(平成20年) - 子会社の伊賀酒類卸販売株式会社を吸収合併。

商品 編集

贈答用詰め合わせを除く。以下、2022年3月現在発売している物を示す。

社是 編集

2大柱を掲げている。

  • 『お客様に安全安心・満足して頂ける製品造り』
    • 添加物等を使用しないとともに、極力低価格で販売する。
  • 『天然醸造の価値』
    • 他社が採用している人工的な「加温速醸」を行わず、天然醸造にこだわる。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 帝国データバンク 2002, p. 1965.
  2. ^ a b <しょうゆ>17年前から異なる成分の見本で合格 三重・伊賀越”. 毎日新聞 (2002年6月7日). 2009年9月29日閲覧。

参考文献 編集

  • 帝国データバンク『帝国データバンク会社年鑑』 2003(第83版)西日本、帝国データバンク、2002年10月。全国書誌番号:20324725 

関連項目 編集

外部リンク 編集