ムイカスノーリゾート

新潟県にあるスキー場

ムイカスノーリゾートは、新潟県南魚沼市にあるスキー場である。 運営会社は株式会社六日町リゾート。全国でスマイルホテルなどを運営するホスピタリティパートナーズグループの傘下で、スマイルリゾートグループとなっている。

ムイカスノーリゾート
Muica Snow Resort
センターロッジ付近から中腹~上部を望む 2018年
所在地 〒949-6636
新潟県南魚沼市小栗山2910-114
座標 北緯37度4分25秒 東経138度50分10秒 / 北緯37.07361度 東経138.83611度 / 37.07361; 138.83611座標: 北緯37度4分25秒 東経138度50分10秒 / 北緯37.07361度 東経138.83611度 / 37.07361; 138.83611
旧名 六日町ミナミスキー場
六日町スキーリゾート
開業日 1968年
造設地形 桝形山
標高 748 m - 348 m
標高差 400 m
最長滑走距離 2,812 m
最大傾斜 33
コース数 12本
コース面積 60[1] ha
索道数 4本
公式サイト www.muikamachi.com/ski/
地図
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ファルコンコース上から
ベース部のパノラマ写真(カナリア,ロビン,シーガル,第1ペア,第1クワッド,キッズパーク,むいか温泉ホテル,駐車場,山麓ロッジ)

経営が変わったことに伴い、名称は六日町ミナミスキー場六日町スキーリゾートムイカスノーリゾートと変遷しており、スキーセンター機能を持たせた併設ホテルの名称も上越スター高原ホテル上越六日町高原ホテルむいか温泉ホテルと変遷している。

概要 編集

  • 山頂にエフエム雪国などの電波塔のある「桝形山」(748.5m)から広がるゲレンデで、巻機山金城山八海山などの眺望が良く関越自動車道六日町インターチェンジから約3kmと交通アクセスにも恵まれている。
  • 山頂第6ペアリフトは運転休止状態であるが、山頂部のコースを要ハイクアップのオフピステフィールドとして滑走可能としている(ハイクアップ用の圧雪ゾーンが用意されている)。
  • 1999年(平成11年)から毎年8月16日に、南魚沼市上杉景勝生誕の地であることにちなみ市民が実行委員会を組織し本スキー場内で「毘」の巨大文字を点火する『大毘沙門送り火大祭』が開催されていた[2]が、2011年(平成23年)7月の豪雨災害のため中止されて以後開催されていない。

コース 編集

コース名 コース長 最大斜度 平均斜度 レベル エリア・概要
ダイナミック 280m 33度 20度 上級(非圧雪) 山頂部・要ハイクアップ
イーグル 641m 33度 16度 上級(非圧雪) 山頂部・要ハイクアップ
コンドル 435m 24度 17度 上級(非圧雪) 中腹部 第3ペアリフトで滑走可能な非圧雪コース
ファルコン 781m 23度 13度 中級 中腹部 第3ペアリフトを降りて右
スワロー 781m 23度 13度 中級 中腹部 第3ペアリフトを降りて左
ブルーバード 538m 16度 8度 初級 中腹部 第2ペアリフト沿い、ファルコン下部を含めると公称最大幅200mの広々とした斜面で、学校団体練習によく利用されている
シーガル 900m 20度 11度 中級 下部
ストーク 250m 23度 19度 中級 下部
ロビン 948m 19度 11度 中級 下部
アイビス 1,100m 18度 9度 初級 下部
カナリア 1,633m 12度 6度 初級 下山迂回
スマイルキッズパーク 154m 9度 8度 子供、初心者向け スノーエスカレータ・そり遊びエリア/スキー・スノーボードエリア
管理区域外申請山岳コース - - - 上級(非圧雪) 2018-2019シーズンより設定。管理区域外のためパトロールは無い。十分な積雪がある場合のみ、申請・署名・デポジット払い込み・腕章着用の上で滑走可能

その他コースサイド各所に、主に初級向けのモーグルコース・パーク・クロスコース・ウェーブ・ショートポールが常設されている(積雪状況による)。

施設 編集

 
むいか温泉ホテル 2018年
 
山麓ロッジ 2018年
  • 第1クワッドリフト 1,066m 約6分10秒
  • 第1ペアリフト 701m (通常運休、混雑状況により随時運行)
  • 第2ペアリフト 469m 約6分
  • 第3ペアリフト 704m 約7分25秒
  • 第6ペアリフト 532m (山頂部 2011-2012シーズンから運転休止)
  • スキーセンター(むいか温泉ホテル内1・2F)
    • 1F:リフト券販売所・レンタル・スノーギアショップ・スキースクール受付・クローク
    • 2F:レストランプラネット・温泉大浴場『天河』・スーベニアショップ・ホテルフロント・更衣室
  • 山麓ロッジ(平日無料休憩所/休日屋台村食堂及びサンポカフェ(韓国料理、クレープ等))
  • センターロッジ(2F 平日無料休憩所/休日展望レストラン及びジェラート:ヤミー・1F パトロール室)
  • 駐車場(500台・全日無料)

アクセス 編集

  • 鉄道
上越新幹線越後湯沢駅から上越線北越急行ほくほく線六日町駅下車、無料シャトルバスで約15分。
  • 自動車
関越自動車道六日町インターチェンジより国道253号で約5分。

沿革 編集

  • 六日町温泉1957年(昭和32年)開湯の、比較的新興の温泉地である。1962年(昭和37年)のスキー場ガイド本「全国スキー・ゲレンデ案内」には「六日町温泉スキー場」が紹介されている。現在のメインゲレンデの部分は「枡形スロープ」と呼ばれリフトは無く山スキーエリア、「中将スロープ」と呼ばれるゲレンデ[注 1]にはリフト(450m)1基、ロープトゥ1基(150m)があった[3]
  • 1968年(昭和43年) - 1968-1969シーズンから上信越観光開発株式会社により「上越MS国際スキー場」という名称で開業し、翌シーズンから「枡形山(M・S)スキー場」という名称で営業していた模様[注 2]
  • 1973年(昭和48年) - 1973-1974シーズンから、ミナミ観光株式会社の経営となり、六日町ミナミスキー場となった模様[注 3]
  • 1978年(昭和53年) - 1978-1979シーズンから、山頂部第6シングルリフトが新設[10]
  • 1983年(昭和58年) - 上越スター高原ホテル開業。
  • 1984年(昭和59年) - 1984-1985シーズンから、第6シングルリフトにほぼ並行して第6ペアリフトを新設[10]
  • 1987年(昭和62年) - 1987-1988シーズンから、第1シングルリフトAB線に替えて第1ペアリフト・第1クワッドリフトを新設した[10]。第1クワッドリフトは第1シングルリフトの架かっていた地点より北側に架けられた。このころ国道向かいの八箇高原(はっかこうげん)スキー場と一体の運営を開始し、八箇ゲレンデと呼んでいた[注 4]
  • 1989年(平成元年) - 1989-1990シーズンから、第5・第3シングルリフトに替えて第3ペアリフトを新設した[10]
  • 1980年代末頃までは、第1シングルリフト(1987-1988シーズンから第1ペアリフト・第1クワッドリフト)でまず中腹に登ってそこで主に滑るレイアウトのスキー場だった。中腹から下は迂回コースのみ、山頂部からは(現在のイーグルコースとその先に)MSコースと呼ばれる尾根コースがあった[12][13]。その後1990年代末頃までにはほぼ現在(2018年時点)と同じようなリフト・コースレイアウトになっている[注 5]
  • 2006年(平成18年) - 2005-2006シーズン限りで八箇ゲレンデは廃止となった[注 6]。八箇ゲレンデはペアリフト1基(712m)・コース3本、ベースには上越スター高原ホテルアネックスがあった。
  • 2008年(平成20年) - 3月、ミナミ観光株式会社が本スキー場・ホテルを不動産販売・建築業のオーハシアーキテクトに譲渡[15]
  • 2009年(平成21年) - 2009-2010シーズンから、六日町スキーリゾートに改称。
  • 2011年(平成23年) - 7月、オーハシアーキテクトが破産手続き開始決定を受け倒産[16]。7月末には豪雨災害があり、本スキー場も被害を受ける。9月以降営業を休止していたが、10月、ホスピタリティパートナーズグループが本スキー場・ホテルの事業を継承することが決定した[17][18]。2011-2012シーズンは第1クワッドリフト・第6ペアリフトの運転を休止した。
  • 2012年(平成24年) - 2012-2013シーズンから第1クワッドリフトの運転を再開するが、第6ペアリフトは休止状態が続く。
  • 2013年(平成25年) - 2013-2014シーズンから圧雪したハイクアップゾーンを設け山頂部をオフピステフィールドとしてハイクアップで滑走可能とする。
  • 2016年(平成28年) - 2016-2017シーズンから、ムイカスノーリゾートに改称[19]。集客数は2011-2012シーズンの2万7000人から、2015-2016シーズンは6万人と大きく伸びたとしている[20]
  • 2018年(平成30年) - 2018-2019シーズンから、「管理区域外申請山岳コース」を設定[21][注 7]。管理区域外のオフピステでありパトロールは無く自己責任での滑走となること・デポジット千円を支払い腕章をつけること(腕章返却で返金)・腕章の返却がない場合遭難と判断され捜索救助費用が発生することなどを了解し署名の上での滑走としている。例年「管理区域外申請山岳コース」は積雪の状況を見てオープンとしている。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ のちの八箇高原(はっかこうげん)スキー場
  2. ^ 「私鉄要覧 昭和44年度」[4]では「上越MS国際スキー場」に756m,485m,378m,360mのリフト(いずれも昭和43年8月31日免許、12月31日運輸開始)があり索道事業者は上信越観光開発株式会社となっている。「私鉄要覧 昭和45年度」[5]では同じ許可年月日・運輸開始日・索道事業者で「枡形山スキー場」に 第1 756m, 第2 485m, 第3 378mのリフトがあることになっている。これらの3つのリフトは「民鉄要覧 昭和62年度」[6]に記載されている六日町ミナミスキー場の第1,2,3リフトとキロ程・許可年月日・運輸開始日が一致する。また昭和44年12月の新聞記事ではスキー場が「枡形山(M・S)」という名前で紹介されている[7]
  3. ^ 「私鉄要覧 昭和48年度」[8]までは、枡形山(M・S)スキー場(索道事業者 上信越観光開発株式会社)という記載だったが、「私鉄要覧 昭和49年度」[9]から六日町ミナミスキー場(索道事業者 ミナミ観光株式会社)となり、昭和48年12月16日運輸開始の755m・428mのリフトが新設されたことになっている。
  4. ^ 民鉄要覧 昭和62年版(1987年)[6]に「八箇峠リフト(1958年(昭和33年)設置)(株式会社八箇スキー場より譲受)」との記載がある。このリフトは同年ペアリフトに架けかえられた[11]
  5. ^ コース名が現在のような鳥の名前になっている。まだ第6シングルリフトがある。MSコースはなくなっている[14]
  6. ^ https://web.archive.org/http://www.minami-ski.com/html/course.html の変遷を調べ推定
  7. ^ 山頂部オフピステフィールドからのオフピステ尾根コースであり、かつてのMSコースである。

出典 編集

  1. ^ 『スキーマップル2008』昭文社、2007年12月15日、132頁。ISBN 978-4-398-26203-5 
  2. ^ “毘沙門送り火で無病息災を祈る”. 新潟日報 (新潟日報社). (2006年8月15日) 
  3. ^ 『全国スキー・ゲレンデ案内 (ブルー・ガイドブックス26)』実業之日本社、1962年、102頁。 
  4. ^ 『私鉄要覧 昭和44年度』白泉社、1969年。 
  5. ^ 『私鉄要覧 昭和45年度』電気車研究会鉄道図書刊行会、1970年。 
  6. ^ a b 『民鉄要覧 昭和62年度』電気車研究会、1987年9月。ISBN 4-88548-046-9 
  7. ^ “白銀のメッカへ 上越沿線スキー場特集”. 読売新聞夕刊 (読売新聞社): p. 9. (1969年12月12日) 
  8. ^ 『私鉄要覧 昭和48年度』電気車研究会鉄道図書刊行会、1973年。 
  9. ^ 『私鉄要覧 昭和49年度』電気車研究会鉄道図書刊行会、1974年。 
  10. ^ a b c d 『鉄道要覧 平成3年版』電気車研究会、1991年9月。ISBN 4-88548-059-0 
  11. ^ 『民鉄要覧 昭和63年度』電気車研究会、1988年9月。ISBN 4-88548-050-7 
  12. ^ 佐藤直衛『エアリアガイド/97 全国スキー場ベスト100 1987年版』昭文社、1987年1月、88頁。 
  13. ^ 佐藤直衛『エアリアガイド/97 全国スキー場ベスト100 1989年版』(5版)昭文社、1989年1月、88頁。ISBN 4-398-11097-6 
  14. ^ 『skier '98 全国スキー場ガイド』山と渓谷社、1997年10月10日、282頁。ISBN 4-635-92835-7 
  15. ^ “オーハシアーキテクト スキー場 ホテル経営へ ミナミ観光 事業譲渡 観光に新規参入”. 新潟日報 (新潟日報社). (2008年4月17日) 
  16. ^ “オーハシアーキテクト破産 子会社再生法申請 負債計45億円”. 新潟日報 (新潟日報社). (2011年7月23日) 
  17. ^ “六日町スキーリゾートとホテル、東京の企業が運営継承 今冬以降も営業可能”. 新潟日報 (新潟日報社). (2011年10月20日) 
  18. ^ “六日町スキーリゾート運営 東京の企業が受託”. 新潟日報 (新潟日報社). (2011年11月10日) 
  19. ^ むいか温泉ホテル、ムイカスノーリゾート 安全祈願祭、リブランド説明会を開催しました。” (PDF). ホスピタリティパートナーズ (2016年12月8日). 2018年2月8日閲覧。
  20. ^ “六日町スキーリゾート(南魚沼) 観光振興へ2施設改称”. 新潟日報 (新潟日報社). (2016年12月7日) 
  21. ^ 管理区域外申請山岳コース今季終了のお知らせ” (2019年3月27日). 2019年3月29日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集