前川 恭子(まえかわ きょうこ、旧姓:田場[1]1977年4月9日 - )は、日本中央競馬会(JRA)に所属している調教師。2024年JRA初の女性調教師となる。夫は角居勝彦厩舎でオークストールポピー友道康夫厩舎でダービードウデュースを担当した調教助手の前川和也。1児の母。

前川 恭子
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県
生年月日 (1977-04-09) 1977年4月9日(47歳)
所属団体 日本中央競馬会(JRA)
初免許年 2024年
経歴
所属 崎山博樹/厩務員(2003/10)
崎山博樹/調教助手(2004/2)
田所秀孝/調教助手(2018/11)
坂口智康/調教助手(2019/3)
(開業 - )
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来歴 編集

千葉県富里市出身[2]。実家近くには牧場が多く、馬に囲まれた環境で育ち、11歳から乗馬を始め、筑波大学では馬術部に所属[2]。部費を稼ぐため、茨城県美浦村の乗馬苑でアルバイトをしていた際、トレセンで競走馬に携わる仕事があることを知る[2]北海道浦河町のビクトリーホースランチで腕を磨き、2003年7月JRA競馬学校厩務員課程を経て2003年10月から厩務員として崎山博樹厩舎でトレセン生活をスタートさせた[2][3]2004年2月から調教助手になる[3]。調教助手時代の2008年に担当したウエスタンダンサー京阪杯を勝利している[4]

2018年、崎山の死去[5]に伴い厩舎解散後、田所秀孝厩舎に全管理馬39頭とともに転厩[3]2019年3月より坂口智康厩舎に所属[3]

2023年12月7日、5度目の挑戦で2024年度の新規調教師免許試験合格者として発表され、JRA史上初の女性調教師となる[6]。国内では地方・ばんえいを合わせると史上9人目(現役8人目)の女性調教師となる[6]

2024年は技術調教師として栗東・矢作芳人厩舎で研修[7]サウジカップデーに出走の3頭に帯同し、自身にとって初めてのサウジアラビアで研さんを積む[8]

調教師成績 編集

日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初出走
初勝利
重賞初出走
重賞初勝利
GI初出走
GI初勝利

主な管理馬 編集

主な厩舎所属者 編集

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ 岩田久美 (7 December 2023). "JRA初の女性調教師・前川恭子助手に元記者・岩田久美さんがメッセージ". 日刊スポーツNEWS. 日刊スポーツ新聞社. 2024年4月16日閲覧
  2. ^ a b c d 前川恭子助手がJRA初の女性調教師に 16歳の長女を育て仕事と家庭を両立「働きやすい厩舎をつくりたい」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知' (2023-12-08JST06:30:00+0900). 2024年2月23日閲覧。
  3. ^ a b c d 2024年度 JRA新規調教師プロフィール(栗東所属 その2)|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI”. ラジオNIKKEI. 2024年3月9日閲覧。
  4. ^ JRA初の女性調教試験合格の前川恭子さんが抱負「大きなレースを勝ちたい」”. スポーツ報知 (2023年12月7日). 2024年3月9日閲覧。
  5. ^ 崎山博樹調教師が死去 アクティブバイオなどで重賞13勝/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年2月23日). 2024年2月23日閲覧。
  6. ^ a b 中央競馬初の女性調教師が誕生 前川恭子さん合格”. 日本経済新聞 (2023年12月7日). 2024年2月23日閲覧。
  7. ^ 前川恭子技術調教師が意欲のサウジ遠征 矢作調教師に依頼し帯同 「ここに来られる馬をつくりたい」”. gooニュース. 2024年3月12日閲覧。
  8. ^ JRA初の女性調教師、矢作厩舎のサウジアラビア遠征帯同で決意新た「今度は自分の馬で海外に来られれば」”. スポーツ報知 (2024年2月23日). 2024年3月12日閲覧。

関連項目 編集