十勝港

十勝港と広尾町中心部周辺の空中写真。1977年撮影の8枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

十勝港(とかちこう)は、北海道広尾郡広尾町にある港湾[1]1953年(昭和28年) - 広尾町が港湾管理者となり、1970年(昭和45年)5月1日重要港湾に指定された[1]

目次

歴史・概要編集

十勝港の旧称は広尾港で、1965年に現在の名称である十勝港に改称された[1]

広尾は江戸時代からの和人の小集落があった。この頃までに自然に漁村として成立していたと考えられる。当時は茂寄港とも言った。(参照:『日本歴史地名大系 第1巻 北海道の地名』)

1970年に国から重要港湾の指定を受け、以後北海道開発局により計5つの埠頭をもつ港へと整備し[2]釧路港に代わる十勝の農産品物流の基地として発展することを目指した。

2004年(平成16年)9月3日に第4埠頭には載荷重量8万トンの大型船が着岸できる水深13メートルの岸壁の供用を開始した[3]

しかしながら道東自動車道(釧路~本別間 通行料無料)の整備に伴い、十勝の物流は釧路港への依存度が増し、同時に大幅な輸送コストの削減が実施できるため十勝港の利用は今後も減少すると予想されている。

港湾管理者である広尾町にとって、利用がなかなか進まない状況下での財政負担は大きく、港の利用をいかにして増やすかが喫緊の課題となっており、広尾町は十勝港への企業誘致を積極的に画策している。 なお、2004年度予算において、港湾管理費が占める比率はおよそ1.5パーセントである。

貿易額が開港以来初の100億円を突破(153億9,300万円)

各種統計編集

2012年(平成24年)取扱貨物量

  • 総計   1,318,487トン
輸出    7,234トン
輸入  466,925トン(とうもろこし38.8%、化学肥料28.1%、石炭20.3%)
移出  420,580トン(麦50.4%、砂利・砂18.1%、林産品10.9%)
移入  423,748トン(砂利・砂26.8%、セメント19%、化学肥料12.7%)

なお、日本共産党筆坂秀世は、第154回国会会期終了の翌日(2002年8月1日)に行われた記者会見の場で、2001年の年間取扱貨物量が8万9000トンであったと主張している。[24]

港湾施設編集

現在5埠頭ある[2]2004年(平成16年)9月3日に水深13メートルバースの供用を開始した[3]

フェリーターミナル編集

近海郵船による釧路港 - 東京港間のフェリー航路(貨客船)が1970年代から存在したが、帯広商工会議所の強い要望で1996年から十勝港への寄港を開始した。 しかし、1999年11月を以て釧路 - 東京のフェリー航路自体が廃止された[12]RO-RO船へ移行)。

フェリーの発着業務に対応するためのフェリーターミナルが存在するが今は使われていない。近海郵船が撤退後は新航路の誘致も進まず機能していないが、十勝沖地震の際には浸水の被害を復旧させるなど、いつフェリーの寄港が再開してもいいように管理は行われている。

貯木場編集

十勝港第4埠頭北側にある奥行き約500m、幅約250m(陸上部分含む)の貯木場[22]。2014年10月末に完成[22]

十勝港まつり編集

十勝港まつりは毎年8月に行われる。十勝港海上花火大会は2005年度で50回目の開催となった[25]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 当工場の本格稼働に伴い、日本甜菜製糖帯広配合飼料工場は2011年(平成23年)3月10日に閉鎖された[18]

出典編集

  1. ^ a b c d e f g h i 十勝港”. 国土交通省北海道開発局 港湾空港部. 2016年5月9日閲覧。
  2. ^ a b 港湾整備事業(十勝港) 整備状況”. 国土交通省北海道開発局 帯広開発建設部. 2016年5月9日閲覧。
  3. ^ a b c “十勝港13メートル岸壁 初入港 コスト減への貢献期待 「歴史刻む日」 歓迎記念式典で町長 広尾”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年9月7日) 
  4. ^ “国内最大の小麦貯蔵施設、十勝港ふ頭に完成”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1989年8月26日) 
  5. ^ “小麦1100トン初出荷-広尾”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1989年9月22日) 
  6. ^ “第3ふ頭ほぼ完成。十勝港、大型港湾に-4日に第1船が接岸”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1990年10月1日) 
  7. ^ “化学肥料原料受け入れ 8年半で100万トン突破 広尾のホクレン肥料”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2002年5月23日) 
  8. ^ “北海道東方沖地震”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1994年10月5日) 
  9. ^ “十勝港にフェリー第一便到着 道東の海に新時代 釧路経由で「初荷」陸揚げ きょう東京へ出港”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1996年9月21日) 
  10. ^ “貿易開港した十勝港 第一船はロシアから”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1999年7月2日) 
  11. ^ “十勝港の農協サイロ 小麦センター増設完了 貯蔵量6万5000トンに”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1999年8月2日) 
  12. ^ a b “釧路-十勝-東京間フェリー 歴史に幕 消える旅客船 惜しむ声 どらの音 テープで別れ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1999年11月14日) 
  13. ^ “十勝沖地震 いつ戻る 平穏な日々 そのとき被災地では”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年9月27日) 
  14. ^ “十勝港 小麦サイロ増設完了 収容力9万トンに 円滑な流通期待”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年8月4日) 
  15. ^ “道内最大飼料基地計画が始動 十勝港 中核施設着工”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年11月12日) 
  16. ^ “配合飼料工場に米国から貨物船”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年9月11日) 
  17. ^ “十勝港に飼料基地 道内最大級 来春から本格稼働”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年10月6日) 
  18. ^ “日甜帯広工場 役目終え閉場”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2011年3月11日) 
  19. ^ “飼料原料用のサイロが完成 十勝港第4埠頭で式典”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年10月29日) 
  20. ^ “増設サイロ 満杯願う 広尾で施設完成祝う式典”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2011年2月26日) 
  21. ^ “東北・関東大地震 大津港 漁船十数隻被害 広尾、大樹、豊頃、浦幌で避難指示 十勝港 最大波2.8メートル 「来ないで」「怖い」不安な夜”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2011年3月12日) 
  22. ^ a b c “十勝港 貯木場が始動 札鶴ベニヤ 釧路から移転 年間3万立方メートルを輸入”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年11月8日) 
  23. ^ “十勝港、新貯木場で初荷揚げ 札鶴ベニヤ、釧路から移転”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年11月8日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/573295.html [リンク切れ]
  24. ^ しんぶん赤旗』2002年8月2日 2面。当日に鈴木宗男が再逮捕されたことを受けた記者会見である。北海道開発局の発表によると、2001年の年間取扱貨物量は140万4000トンである。
  25. ^ “50回の節目「十勝港まつり」あす開幕 斉藤さん 故郷で熱唱 海上花火3000発も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2005年8月5日) 

外部リンク編集