大阪信愛学院

日本の大阪府大阪市城東区にある私立の総合学院
大阪信愛女学院から転送)

大阪信愛学院(おおさかしんあいがくいん)は、大阪府大阪市城東区古市二丁目にある保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校・短期大学からなる私立の総合学院である。保育園・幼稚園・小学校は男女共学で、中学校・高等学校・短期大学は女子校である。学校法人大阪信愛女学院が運営する。通称は「信愛」(しんあい)。

大阪信愛学院
短期大学
高等学校・中学校
幼稚園・保育園
学院本部
学校法人大阪信愛女学院本部
過去の名称 信愛女学校
大阪信愛高等女学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人大阪信愛女学院
校訓 1つの心 1つの魂
設立年月日 1884年
創立者 シスター・マリー・ジュスティヌ
共学・別学 男女別学(女子校、幼小は共学) 2022年度から共学化
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
高校コード 27536A
所在地 536-8585
大阪府大阪市城東区古市二丁目7番30号

北緯34度42分41秒 東経135度33分30.5秒 / 北緯34.71139度 東経135.558472度 / 34.71139; 135.558472座標: 北緯34度42分41秒 東経135度33分30.5秒 / 北緯34.71139度 東経135.558472度 / 34.71139; 135.558472
外部リンク 公式サイト
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概要編集

レーヌ・アンティエによってフランスで創立されたショファイユの幼きイエズス修道会を設立母体とし、キリスト教精神を基礎に教育活動を行う。保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校・短期大学を同一敷地(大阪市城東区)に併設している(短期大学看護学科のみ鶴見区)。

教育方針編集

いのちを育む信愛教育

  1. キリストの教えに根ざした教育
  2. 一人ひとりを大切にする教育
  3. 能力の開発を目指す教育
  4. 自己形成を促す教育
  5. 社会貢献への態度を形成する教育

学院を構成する学校・園編集

  • 大阪信愛学院短期大学
  • 大阪信愛学院高等学校
  • 大阪信愛学院中学校
  • 大阪信愛学院小学校
  • 大阪信愛学院幼稚園
  • 大阪信愛学院保育園

保育園・幼稚園は男女共学である。小学校は2018(平成30)年度から男女共学となった。中学校・高等学校・短期大学は女子のみ募集している。

和歌山信愛大学和歌山信愛女子短期大学久留米信愛中学校・高等学校熊本信愛女学院中学校・高等学校は姉妹校である。

大阪信愛学院短期大学編集

「子ども教育学科」は、保育士資格と幼稚園教諭二種免許状に加えて、希望者は小学校教諭二種免許状も併せて取得できる。「看護学科」では、看護師国家試験受験資格が与えられる。2022年(令和4年)4月に、設置認可申請中(2020年11月現在)の大阪信愛学院大学(仮称)看護学部教育学部)を開学予定である。詳しくは大阪信愛学院短期大学を参照。

大阪信愛学院高等学校編集

進路希望に応じて、コースに分かれて学習する。高等学校のコースカリキュラムとして、一年生は基礎力養成期として、特進コースと進学コースに分かれている。2・3年生は、目標と実力に合わせて国公立大学進学ステージ、難関私立特進ステージ、総合進学ステージの3つのステージに分類され、生徒自身で進むべき進路を選択する。総合進学ステージは、総合進学、看護医療、食物科学、発達教育コースがあり、より専門性を身につけることができる。必修教科の中に宗教があり、月1回程度の頻度でミサが行われ全員参加が義務付けられている。中高で毎日行われる朝礼・終礼では教員・生徒会役員から“お話”がなされ、その後お祈り・聖歌斉唱が行われる。

2022年度入学より男女共学化がスタートする予定である。同時に、制服の変更やコースの再編なども行われる予定である。

大阪信愛学院中学校編集

高度な先取り学習で国公立大学・医薬系大学などの難関大学を目指す「スーパー文理コース」と文化・スポーツ活動と学習の両立を実現する「学際コース」を設け、6年後の進路を見据えた学びをサポートしている。世界的視野を持つ人材を育てる英語教育を重視している。年間行事やクラブ活動が盛んであり、体育大会や文化祭など一般的な学校行事に加えて、英語発表会、合唱コンクール、クリスマス祭など多くの行事がある。

2022年度入学より男女共学化がスタートする予定である。同時に、制服の変更やコースの再編なども行われる予定である。

大阪信愛学院小学校編集

担任以外に、音楽や体育、図工、宗教、英語、お作法、情報など、専科教師が多く、学びを支援している。世界的視野を持つ人材を育てる英語教育を重視している。最先端のICT機器を効果的に活用しながらも、すべての教科で探究型能動的学習法を取り入れ、対話に富む協働的な学習を行っている。いたわり助け合う心と自信を育む日常的なたてわり活動を行っている。希望者は放課後に学内で、食育を取り入れた料理教室や、短期大学の教員が指導するマリンバ教室、英会話や体操、プログラミング教室などの「スクールプラス(習いごと)」を受講できる。

大阪信愛学院幼稚園編集

モンテッソーリ教育」の考え方により、子どもの自己教育力を発揮させる環境づくりとして、日常生活の練習、感覚教育、言語教育、数教育、文化教育の5つの教育分野を用意し実践している。保育時間内に英語レッスンがある。レッスン以外の時間も、幼稚園専属のネイティブスピーカーの先生が各クラスに参加して一緒に食事をしたり遊んだりするので、生活の中で自然に英語に触れることができる。

大阪信愛学院保育園編集

モンテッソーリ教育」を実践し、子ども自身の「学ぼう」「成長しよう」という意欲をくみ取り、受けとめ、寄り添い、自由で自発的な活動を手助けしている。温かくておいしい食事を園内調理している。園庭菜園での種まきや収穫、実物での五感への刺激、旬の食材や行事食、食事準備や片付けなどの食育を実践している。「親子ふれあい遊び」や懇談会などを通じて、家庭との連携に力を入れている。

キャンパス編集

聖堂編集

  • 学院創立120周年を迎えた2004年に聖堂が設置された。2005年に第25回「大阪都市景観建築賞(まちなみ賞)」の大阪市長賞、第29回「HIROBA 作品賞」の近畿建築士協議会賞を受賞した。学院生や国内外の演奏家を迎えて、チャペルコンサートを開催している。誰でも自由に参加できる学院ミサも行われる。

講堂編集

  • キャンパスのほぼ中央に位置し、入学式・卒業式・演奏会などの各種の学校行事および公開講座などにて使用される。

カフェテリア編集

図書館編集

  • 講堂に隣接し、絵本・紙芝居・児童書・一般小説類・キリスト教図書・専門書・CD・ビデオ・DVD等を含めて、およそ20万冊の所蔵資料がある。

体育館編集

  • 3つのフロアで構成されれ、授業以外でも、スポーツや体育会系のクラブ活動などで利用される。

プール編集

  • 太陽光が入る温かな館内で、ソーラーシステムにより3シーズン利用可能である。

西グラウンド編集

  • 広大なグラウンドで、授業以外でも、スポーツや体育会系のクラブ活動などで利用される。

沿革編集

  • 1859年 - 学院の設立母体となるショファイユの幼きイエズス修道会がフランスでレーヌ・アンティエにより創立する。
  • 1877年 - ベルナール・プティジャン司教の招聘によって4名の修道女が来日する。
  • 1884年 - 信愛女学校として川口外国人居留地に開設し、学院の始まりとなる。
  • 1908年 - 大阪信愛高等女学校として開校する。
  • 1922年 - 大阪信愛高等女学校は、大阪の女学校で初めて、セーラー服を制服に制定する。
  • 1932年 - 校舎を現在地に移転する。
  • 1944年 - 幼稚園を開園する。
  • 1947年 - 大阪信愛女学院中学校を開校する。
  • 1948年 - 学制改革にともない大阪信愛女学院高等学校を設置する。
  • 1952年 - 大阪信愛女学院小学校を開設する。
  • 1959年 - 短期大学を開学して保育科を開設する。
  • 1961年 - 短期大学に家政科を増設し、大阪信愛女学院短期大学へ校名を変更する。
  • 1970年 - 短期大学の保育科を初等教育学科に、家政科を家政学科にそれぞれ名称を変更する。
  • 1984年 - 創立100周年記念行事を挙行する。
  • 1988年 - 短期大学の家政学科を生活文化学科に名称を変更する。
  • 1995年 - 高校新校舎が完成する。
  • 2001年 - 短期大学の生活文化学科を人間環境学科に名称を変更する。
  • 2004年 - 教育事業創設120周年となる。
  • 2009年 - 大阪信愛女学院創立125周年となる。
  • 2009年 - 短期大学の人間環境学科を替えて、看護学科を設置する。
  • 2012年 - 短期大学の初等教育学科を子ども教育学科に名称を変更する。
  • 2013年 - 大改造!!劇的ビフォーアフター朝日放送テレビテレビ朝日系で放送)で食堂を改修する。
  • 2014年 - 保育園を開園する。
  • 2017年 - 小学校新校舎が完成する。
  • 2018年 - 保育園・幼稚園から短期大学までの校名を変更する。小学校が男女共学になる。学校法人は名称を変更しない [1]
  • 2022年 - 2020年11月現在で設置認可申請中の(仮称)大阪信愛学院大学が、4月に男女共学の看護学部・教育学部の2学部で開学する予定である。4月より、中学校・高等学校で男女共学化がスタートする予定である。

学院の取り組み編集

信愛グローバルコモンズ編集

  • 国際教育の中核機関として、グローバル市民の育成を目標としたさまざまな自主活動・ プログラムを実施している。園児、児童、生徒、学生、保護者まで幅広く利用可能となっている。

教育会編集

  • 教育を支援する「教育会」という保護者の会が組織されている。学院の教育的環境の整備充実に努め、学院と家庭の連絡を密にし、相互の理解を深めて園児・児童・生徒・学生たちの幸福な成長発展に寄与することが目的である。

安全対策編集

  • 門にガードマンが常駐し、登下校する子どもたちを見守り、訪問者には保護者証・入校証の提示・確認を徹底している。
  • キャンパス各所に防犯カメラを設置して、24時間体制で機械警備している。
  • 小学校・幼稚園では、近隣の主要駅および城東区・鶴見区・都島区旭区・市外各エリアにスクールバスを運行している。
  • 小学校では、登下校で下足室を通過した時刻を保護者にメールで通知している。
  • 短期大学生が警察署の防犯啓蒙活動に協力している。
  • 園児、児童、生徒、学生、教職員など1,200名以上が参加する「学院総合一斉避難訓練」を実施し、各校で年に数回、避難・防災訓練を実施している。

同窓会編集

めぐみ会(短期大学)編集

卒業生は「大阪信愛学院短期大学同窓会めぐみ会」の会員となる。「めぐみ会」は、大阪信愛女学院幼稚園教員養成所および大阪信愛学院短期大学(大阪信愛女学院短期大学)の卒業生で構成する同窓会で、1962年(昭和37年)7月の総会にて結成された。会報の発行や総会・懇親会等の開催を中心に活動している。

愛友会(高等学校)編集

卒業生は「大阪信愛女学院愛友会」の会員となる。「愛友会」は1912年(明治45年) 3月に発足し、大阪信愛高等女学校卒業者および大阪信愛女学院高等学校の卒業生で構成する同窓会である。会報の発行や総会・懇親会等の開催を中心に活動している。

出身者編集

制服編集

中学校・高等学校

  • 一説ではシスター服を模したとされている。
    • 冬服
      • ブラウス(白):襟は角型で、ボタンで留めるタイプ。
      • ジャンパースカート(紺):腰下は8本のプリーツで構成されるボックススカート。腰上は脇が開いたタイプになっており、正面がクロスした仕様でVネックタイプといえる。
      • ジャケット(紺):ボレロタイプで正面を首元の鈎ホックで留める。校章バッジを左胸に付ける。ポケットは内ポケットになっており、ボタンはなく、いたってシンプル
    • 夏服
      • セーラー(紺・白):中学は白と水色のストライプ柄でセーラーの襟部分は紺、襟の右下に白で校章の刺繍が施されている。高校は白で襟の縁が紺色、襟の右下に紺で校章の刺繍が施されている。
      • ブラウス(白):襟は丸型でボタンで止めるタイプ。中学はパフ・スリーブ、高校はバンド・スリーブになっている。
      • スカート(紺・ブルーチェック):膝丈のプリーツスカート
      • カーディガン(アイボリー・サックス):着用は自由で、ボタンを留めず羽織るだけでも可。
      • リボン(大・ダブルリボン):どちらも紺でいたってシンプル。
      • ソックス(紺・白):紺は校章が紺色で刺繍されたハイソックス、白は校章が白で刺繍されたショートタイプ。

部活動(中学・高校)編集

様々な場で活躍。

  • 運動部:ソフトボール部・バレーボール部・体操部・水泳部など
  • 文化部:吹奏楽部、コーラス部等が地域のボランティア活動やコンクールなど

交通編集

大阪信愛学院は大阪市の城東区と鶴見区の2カ所にキャンパスがある。

城東区:短期大学(こども教育学科)・高等学校・中学校・小学校・保育園編集

鶴見区:短期大学(看護学科)編集

  • 鉄道・地下鉄:Osaka Metro長堀鶴見緑地線「今福鶴見駅」(最寄り駅・徒歩約10分)・Osaka Metro今里筋線「新森古市駅」(最寄り駅・徒歩約10分)・京阪本線「関目駅」(徒歩約20分)・おおさか東線(JR西日本)「JR野江駅」
  • バス:近畿日本鉄道(奈良線・大阪線)布施駅より86系統に乗車し「鶴見6丁目」停留所下車すぐ・阪急京都本線上新庄駅より86系統に乗車し「鶴見6丁目」停留所下車すぐ

逸話編集

  • 隠れキリシタンの発見」(信徒発見1865年)の歴史的瞬間に立ち会ったベルナール・プティジャン司教の招聘で、学院の設立母体となるショファイユの幼きイエズス修道会のシスター4人が1877年に来日した。

脚注編集

[脚注の使い方]

参考文献編集

  • 『レーヌ・アンティエ ショファイユの幼きイエズス修道会創立者』ショファイユの幼きイエズス修道会、1983年、72頁。(駒沢喜代美 シナリオ/作画 アンドレ・バール マリー・ジョゼフ・デノワイエ資料提供 安田久雄大阪大司教認可)
  • 大阪信愛女学院『90年史 1884〜1974』大阪信愛女学院、1974年、188頁。
  • 大阪信愛女学院『信愛百年 遙かなる光への道 1884〜1984』大阪信愛女学院、1984年、208頁。
  • 村田初子『無償の愛に生きて 130年前のシスタ-の挑戦』講談社、2010年、205頁。
  • 令和2年10月末申請の大学等の設置認可の諮問について』文部科学省(平成2年12月12日閲覧)

関連項目編集

外部リンク編集