失われた世界 (1960年の映画)

1960年に公開されたアメリカ合衆国の映画

失われた世界』(うしなわれたせかい、原題:The Lost World)は、1960年アメリカ映画アーサー・コナン・ドイルのSF小説『失われた世界』の2度目の映画化作品である。DVD化の際『ザ・ロスト・ワールド 失われた世界』とサブタイトルがついた。

失われた世界
The Lost World
監督 アーウィン・アレン
脚本 アーウィン・アレン
チャールズ・ベネット
製作 アーウィン・アレン
出演者 マイケル・レニー
ジル・セント・ジョン
デヴィッド・ヘディソン
クロード・レインズ
音楽 ポール・ソーテル
バート・シェフター
撮影 ウィントン・ホック
編集 ヒュー・S・ハウラー
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1960年7月13日
日本の旗 1960年12月29日
上映時間 97分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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概要 編集

1912年に発表されたアーサー・コナン・ドイルのSF小説『失われた世界』を原作とした、1925年の『ロスト・ワールド』に次ぐ2度目の映画化で、初のカラー作品である。後年「パニック映画の巨匠」と呼ばれるアーウィン・アレンが製作・脚本・監督の3役を務めた。配給は20世紀FOXで、前年の『地底探検』に次ぐ、恐竜の登場する探検映画でもあった。

ストーリーは概ね原作に沿っているが、舞台は(製作当時の)現代に設定され、前作『ロスト・ワールド』同様に原作には登場しない女性が探検隊に加わって現地に赴くなどの脚色が加えられている。特撮は『地底探検』も手がけ、この後アレン作品の常連となるL・B・アボット他が担当し、『ロスト・ワールド』でストップモーション・アニメーションを使って恐竜の動きを表現したウィリス・オブライエンも名を連ねているにもかかわらず、本作では本物のトカゲやワニに背びれやトゲなどを着けて恐竜に見せた、いわゆる「トカゲ特撮」が使われた。

出演は『地球の静止する日』で主演したマイケル・レニー、『カサブランカ』の警察署長役が有名なクロード・レインズ、後年『007 ダイヤモンドは永遠に』でボンドガールとなるジル・セント・ジョンらであり、マローン役のデヴィッド・ヘディソンは、この後アレンが製作したテレビシリーズ『原子力潜水艦シービュー号』で、クレーン艦長役に起用されている。

あらすじ 編集

ロンドン動物学会で恐竜はまだ絶滅していないと主張したチャレンジャー教授は、彼に反対するサマリー教授や、探検家のロクストン卿、ジャーナリストのマローン、そのボスの娘ジェニファーらで探検隊を組織し、アマゾンの奥地へ向かう。そこには、未だ恐竜の生存する世界があった。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
TBS フジテレビ
チャレンジャー クロード・レインズ 早野寿郎 永井一郎
ロクストン マイケル・レニー 城達也 家弓家正
マローン デヴィッド・ヘディソン 仲村秀生 神太郎
ジェニファー ジル・セント・ジョン 北村昌子 平井道子
サマリー リチャード・ヘイドン 八奈見乗児
ゴメス フェルナンド・ラマス 内海賢二
コスタ ジェイ・ノヴェロ 雨森雅司
デビッド レイ・ストリックリン 宮本和男
ウォードロン コリン・キャンベル 槐柳二
ホワイト イアン・ウルフ 清川元夢
社長 上田敏也
アナ(1) 石森達幸
記者(1) 若本紀昭
売り子(1) 村山明
売り子(2) 井口成人
女(1) 鈴木れい子
インディオ 塚田恵美子
演出 春日正伸
翻訳 飯嶋永昭
効果 安藤茂樹/平富二夫
調整 山田太平
制作 東北新社
解説
初回放送 1970年3月30日
月曜ロードショー
1976年5月21日
ゴールデン洋画劇場
21:00-22:54

スタッフ 編集

  • 製作:アーウィン・アレン
  • 監督:アーウィン・アレン
  • 脚本:アーウィン・アレン、チャールズ・ベネット
  • 音楽:ポール・ソーテル、バート・シェフター
  • 撮影:ウィントン・ホック
  • 編集:ヒュー・S・ハウラー
  • 特殊効果:L・B・アボット、ジェームズ・B・ゴードン、エミル・コサ Jr. 、(イフェクト・テクニシャン)ウィリス・オブライエン

外部リンク 編集