八奈見 乗児(やなみ じょうじ、本名:白土 繁満(しらと しげみつ)、1931年8月30日 - )は、日本声優俳優ナレーター。2016年現在は青二プロダクションに所属している。東京府(現:東京都)生まれ、福岡県育ち。血液型はA型。

やなみ じょうじ
八奈見 乗児
プロフィール
本名 白土 繁満
(しらと しげみつ)[1][2]
性別 男性
出生地 日本の旗 日本東京府
(育ちは福岡県
生年月日 (1931-08-30) 1931年8月30日(86歳)
血液型 A型
身長 165 cm[3]
職業 声優俳優ナレーター
事務所 青二プロダクション
活動
活動期間 1960年代 -
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目次

人物編集

福岡県立修猷館高等学校卒業。九州RKB毎日放送劇団出身。テレビ創生期から活動しており、レギュラーを欠かした時期はほとんどない。

主人公の上司や師匠、祖父、博士、年季の入った先輩などの脇役を演じることが多い。特に温厚な役・コミカルな役柄・とぼけたタイプをよく演じるが、悪役も相当数担当している。そのユーモラスな演技は「八奈見節」と呼ばれる独特の台詞回しで知られている[4]

巨人の星』の伴宙太、『タイムボカン』のグロッキーや『ヤッターマン』のボヤッキーなどに代表されるタイムボカンシリーズにおける三悪の科学者タイプの男などが代表的である。

また、『ドラゴンボール』シリーズのナレーションや北の界王役、ブリーフ博士役などでも知られている。さらに、2005年には愛・地球博マスコットキャラクター「モリゾー」の声を担当した。

近年は基本的にナレーション業を主体としているが、頻繁にアニメのレギュラー・ゲスト出演をしている。2007年11月からキッズステーションで放映された『エレキング』では主人公・おいさんを務めた。

2009年3月20日、赤塚不二夫藤子不二雄Aらと共に東京アニメアワード第5回功労賞を受賞している。

2015年9月25日、療養のため休業を発表。

来歴編集

満州撫順で生まれ、13歳の頃福岡に引き上げる。声優を目指してRKB毎日放送劇団に所属。しかし「東京でなければ芝居は出来ない」と思い、東京へ移住する。その後、俳協を経て青二プロダクションに所属する[5]

エピソード編集

アドリブ編集

アドリブを考える際はテスト、ラストテスト、本番で変えて出すほうであり、相手の台詞や突込みで変えて出しているという[5]

『タイムボカンシリーズ』では「ポチッとな」「ハァ〜イ、全国の女子高校生のみなしゃ〜ん」「今週の山場〜っ!」「来週から『タイムガイコッツ』が始まるよ〜っ!」「イケズ〜」などの有名な台詞を数多く残したが、これらは、ほとんどがアドリブだった。スタッフも心得ていて、シリーズ中盤から後期になると八奈見の台詞部分の尺にわざと余裕を持たせてアドリブを入れやすいようにしていた(似たような逸話が同じくアドリブの鬼として知られる千葉繁にもある)。近年でも、他の番組でこれらの「タイムボカンシリーズ」からの引用がパロディとして登場することもある。田中真弓は八奈見がこれまで演じた役柄に関して、「八奈見さん以外に代わりの人はいない」とも評している[4]

森久保祥太郎は声優として駆け出しの頃、八奈見と共演した時、「何十歳も年上なのにすごく楽しそうにする」「この仕事は本当に奥が深いんだな」と思ったと語る[6]

役柄など編集

『巨人の星』の伴宙太のオファーが来た際、外国映画で老け役を演じることが多かったため、10代の役は出来ないと一度断ったが、「そのままでやってください」と受けることになったという[5]

インタビューにおいて「『マジンガー』の弓博士は知的キャラクターだった為か収録に苦労した」と語っていた。

タイムボカンシリーズ』にて自分は3枚目になってしまったとも語っている[5]

リリー・フランキー原作のアニメ「おでんくん」でだいこん先生役を放送開始の2005年〜2009年の最終回まで演じたが、2013年の新作「がんばれ!おでんくん」では八奈見ではなくふくまつ進紗がだいこん先生を演じている。

ドラゴンボール改』の魔人ブウ編を境に、バビディやブリーフ博士といった一部の役柄を降板し、以降はナレーションと北の界王役に専念していた。その後、休業に伴い『ドラゴンボール超』の第11話で一時降板している。

その他編集

顔出しでテレビ等に出演することはほとんどなく、2009年3月に公開された実写版『ヤッターマン』でも、他の三悪を担当した声優(小原乃梨子たてかべ和也)が、どくろ鮨(インチキ商売)で騙された客役で出演しているが、八奈見は出演していない[7]。『大胆MAP』(テレビ朝日)では顔出しNG、『プロキング』(フジテレビ)では写真のみ公開、『スタア追悼2011 天国への☆ラブレター』(日本テレビ、2011年12月16日放映)では顔出しNGで声だけの出演だった。

80年代に発売された片岡鶴太郎のアルバムで、音声ドラマ(ホームドラマ風のコント)に出演した。鶴太郎が司会を務めたTV番組「オールナイトフジ」で、そのドラマを再現したコントが行われ、その際に一度だけ顔出し出演している。

母校である修猷館高校出身者の群像が綴られた『修猷山脈』(西日本新聞社編、1971年) の中で、芸能界において同校出身者がほとんど見当たらないことに対して、「あんなゴッツイ学校から芸能人が出るわけないよ。ぼくなんか不肖のセガレですよ」と苦笑いしたことが記されている。

芸名である「八奈見」の苗字は国内に6世帯程度しか存在しない。

代役編集

八奈見の病気療養中の代役は以下の通り。

出演編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ編集

1963年

1965年

1966年

1967年

1968年

1969年

1970年

1971年

  • ゲゲゲの鬼太郎(第2作)(知恵蝿のブン太、ダイダラ教徒、安井社長、猛霊八惨の主、湯水侑会長)
  • ふしぎなメルモ(老人)

1972年

1973年

1974年

1975年

1976年

1977年

1978年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年

1996年

  • ゲゲゲの鬼太郎(第4作)(井戸仙人、ガマ仙人、毛羽毛現、骨董屋主人)
  • ドラゴンボールGTナレーター、北の界王、国王)
  • ドラゴンボールZ(孫悟飯

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2015年

OVA編集

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1991年

1992年

1993年

1996年

1999年

2000年

2001年

2002年

  • 魔法のスターマジカルエミ 雲光る(中森洋輔)

2003年

2006年

2011年

劇場アニメ編集

1967年

1968年

  • サイボーグ009 怪獣戦争(アイザック・ギルモア)

1969年

1970年

  • 巨人の星 大リーグボール(伴宙太[44]
  • 巨人の星 宿命の対決(伴宙太[45]

1971年

1972年

1973年

1974年

1975年

1976年

1977年

1978年

  • 惑星ロボ ダンガードA対昆虫ロボット軍団(昆虫人間A)

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

2001年

2003年

2005年

2008年

2009年

2013年

ゲーム編集

1988年

1992年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2013年

吹き替え編集

海外映画編集

海外ドラマ編集

海外アニメ編集

人形劇編集

特撮編集

1971年

1972年

1973年

  • ロボット刑事(ワッカマンの声、ドクガスマンの声、ガトリングマンの声)

1974年

1975年

1976年

1977年

1984年

ラジオ編集

ドラマCD編集

CD編集

  • タイムボカン名曲大全
  • タイムボカン王道復古 特訓満漢
  • 天才ドロンボー'08(シングルCD、ドロンボー名義)
  • ドロンボー伝説'08(アルバムCD、ドロンボー名義)

ナレーション編集

CM編集

  • タカトクマンモス合身三冠王(1982年):コスイネンの声

その他編集

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ 「テレビ・タレント人名事典(第2版)」 p.893、1995年7月、ISBN 4-8169-1315-7
  2. ^ 『声優名鑑』、669頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783
  3. ^ 「日本タレント名鑑(2011年版)」 p.385、2011年1月、ISBN 978-4-904674-02-4
  4. ^ a b 『プロキング』より
  5. ^ a b c d 神谷明「八奈見乗児」『みんな声優になりたかった 神谷明と25人の声優たち』主婦の友社、1994年1月6日、ISBN 4-07-214333-2、275-289頁。
  6. ^ 織田信雄編「森久保祥太郎」『ボイスクロニクル 声の年代記』学習研究社、2007年11月1日 ISBN 978-4-05-604923-7、75頁。
  7. ^ 代わりにアニメ版総監督の笹川ひろしが出演した
  8. ^ a b 「ドラゴンボール超」キャスト一時変更のお知らせ”. 東映アニメーション. 2015年9月27日閲覧。
  9. ^ デジモンアドベンチャー』では八奈見が演じていたゲンナイの青年期を担当。その続編であるデジモンアドベンチャー tri.では老人時の声も担当している。
  10. ^ カーズ/クロスロード”. ふきカエル大作戦!! (2014年12月25日). 2017年7月16日閲覧。
  11. ^ 狼少年ケン”. 東映アニメーション. 2016年6月11日閲覧。
  12. ^ ハッスルパンチ”. 東映アニメーション. 2016年6月15日閲覧。
  13. ^ ピュンピュン丸”. 東映アニメーション. 2016年6月11日閲覧。
  14. ^ 巨人の星”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  15. ^ サイボーグ009”. 東映アニメーション. 2016年6月2日閲覧。
  16. ^ もーれつア太郎(第1期)”. 東映アニメーション. 2016年6月29日閲覧。
  17. ^ デビルマン”. 東映アニメーション. 2016年6月1日閲覧。
  18. ^ マジンガーZ”. 東映アニメーション. 2016年6月1日閲覧。
  19. ^ カリメロ”. 東映アニメーション. 2016年8月3日閲覧。
  20. ^ アラビアンナイト シンドバットの冒険”. 日本アニメーション. 2016年6月3日閲覧。
  21. ^ ゲッターロボG”. 東映アニメーション. 2016年6月12日閲覧。
  22. ^ タイムボカン”. メディア芸術データベース. 2016年10月4日閲覧。
  23. ^ ラ・セーヌの星”. メディア芸術データベース. 2016年9月27日閲覧。
  24. ^ ジェッターマルス”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  25. ^ 新巨人の星”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  26. ^ 惑星ロボ ダンガードA”. 東映アニメーション. 2016年6月1日閲覧。
  27. ^ 宇宙海賊キャプテンハーロック”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  28. ^ SF西遊記スタージンガー”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  29. ^ 新巨人の星II”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  30. ^ タイムボカンシリーズ ゼンダマン”. メディア芸術データベース. 2017年1月22日閲覧。
  31. ^ “坊っちゃん”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=19 2016年5月9日閲覧。 
  32. ^ タイムボカンシリーズ ヤットデタマン”. メディア芸術データベース. 2016年10月8日閲覧。
  33. ^ “悪魔島のプリンス 三つ目がとおる”. 手塚治虫公式サイト. http://tezukaosamu.net/jp/anime/61.html 2016年5月8日閲覧。 
  34. ^ あんみつ姫”. ぴえろ公式サイト. 2016年5月14日閲覧。
  35. ^ 三国志II 天翔ける英雄たち”. メディア芸術データベース. 2016年10月9日閲覧。
  36. ^ かりあげクン”. 東映アニメーション. 2016年6月2日閲覧。
  37. ^ 新ビックリマン”. 東映アニメーション. 2016年6月17日閲覧。
  38. ^ タイムボカン2000 怪盗きらめきマン”. タツノコプロ. 2016年6月11日閲覧。
  39. ^ “ルパン三世 お宝返却大作戦!!”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=469 2016年5月2日閲覧。 
  40. ^ “ルパン三世 盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=470 2016年5月2日閲覧。 
  41. ^ スタッフ・キャスト”. ドラゴンボール超. 東映アニメーション. 2015年6月15日閲覧。
  42. ^ 巨人の星 血ぞめの決勝戦”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  43. ^ 巨人の星 行け行け飛雄馬”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  44. ^ 巨人の星 大リーグボール”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  45. ^ 巨人の星 宿命の対決”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  46. ^ 巨人の星(劇場版)”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  47. ^ 浮浪雲”. マッドハウス. 2016年5月20日閲覧。
  48. ^ 風の谷のナウシカ”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月2日閲覧。
  49. ^ ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!”. メディア芸術データベース. 2016年10月27日閲覧。
  50. ^ DRAGON BALL 神龍の秘密”. メディア芸術データベース. 2016年10月30日閲覧。
  51. ^ 迷宮物語”. マッドハウス. 2016年6月26日閲覧。
  52. ^ ドラえもん のび太と翼の勇者たち”. メディア芸術データベース. 2016年8月12日閲覧。
  53. ^ 最後の猿の惑星”. WOWOW (2016年6月24日). 2016年7月25日閲覧。

外部リンク編集