十二支のひとつで第3番目

(とら、いん)は、十二支の3番目の支。

十干
十二支

前年は(うし)、次年は(う)である。

概要

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  • 西暦を12で割って6が余る年」が寅年となる(日本では新暦1月1日に始まり、中国では旧暦1月1日に始まる)。なお、年を表す時の別名は摂提格または摂提[1]
  • 寅の月は新暦2月(旧暦1月)。
  • 寅の刻は午前4時を中心とする約2時間。
  • 寅の方位は東北東よりやや北寄り(北東微南:北基準右廻り60°)。
  • 陰陽五行思想では陰陽は陽、五行は木。
  • 反対側は、(さる)。

寅を含む干支

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  • 丙寅(1の位が6の年)
  • 戊寅(1の位が8の年)
  • 庚寅(1の位が0の年)
  • 壬寅(1の位が2の年)
  • 甲寅(1の位が4の年)。

伝承

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立春説・寅が正月に制定された理由

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五黄寅

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五黄の寅年生まれは気が強いと言われ、この年に女子が産まれることを忌む俗習がある(同様の俗習については「丙午」も参照)。「於菟」(おと)と名づける習慣があり、『広辞苑』には「於菟はの異称であり、わが国での異称」とも書いてある。読みは「ごおうのとら」だが、訛って「ごごうのとら」「ごうのとら」「ごこうのとら」などとも言われる。

五黄の寅は36年(9と12の最小公倍数)に1回訪れる(「五黄土星#五黄土星の(中宮になる)年」も参照)。20世紀以降で現在までの該当年は以下のとおりである。

五黄の寅年(西暦と和暦)
  • 漢書』律暦志によると寅は「螾」(いん:「動く」の意味)であり、春が来て草木が生ずる状態を表しているとされる。後に覚えやすくするために動物のが割り当てられた。
  • 「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」という相場格言がある[2]
  • 寅年現象
  • 干支 (北方町)#寅 - 北方町 (宮崎県)では干支の「寅」が住所表記・番地符号として使われている。

脚注

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出典

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  1. ^ 古代天干地支的别称及解释_书法欣赏_词典网”. www.cidianwang.com. 2024年3月8日閲覧。
  2. ^ 金融市場NOW Financial Market Review vol.121”. ニッセイアセットマネジメント (2013年12月19日). 2020年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月5日閲覧。