平岡直子
日本の歌人
平岡 直子(ひらおか なおこ、1984年8月[1] - )は、日本の歌人。
結社には所属せず、同人誌『町』や『率』での活動を経て、『外出』同人。2012年、第23回歌壇賞を受賞。川柳も創作している。東京都小平市在住[2]。2023年より現代短歌社賞[注 1]。の選考委員を務める[4]。
経歴
編集神奈川県生まれ、長野県出身[5][6]。 2006年[注釈 1]、インターカレッジ・サークルの早稲田大学短歌会に入会し、作歌を始める。2009年、早稲田短歌会と京都大学短歌会の出身者6名[注釈 2]で短歌同人誌『町』を創刊し、2011年まで活動した。その後2012年に同人誌『率』の創刊メンバーとなり、2017年の終刊まで11号を発行した[注釈 3]。
2011年、連作「月とカレンダー」30首にて、第22回歌壇賞次席となる。翌2012年、同「光と、ひかりの届く先」30首にて、第23回歌壇賞を受賞した。
2013年から、我妻俊樹とのユニット「馬とひまわり」( 後に「ウマとヒマワリ」に改称)として不定期でネットプリントを発行している[7]。
2019年、内山晶太、染野太朗、花山周子と4名で同人誌『外出』を創刊する。2021年、第一歌集『みじかい髪も長い髪も炎』を上梓。同書にて第66回現代歌人協会賞を受賞した。
また2014年、現代川柳に触れたことを契機に翌年から実作を始める[8]。瀬戸夏子と川柳の同人誌『SH』を発行している。
代表歌に
「三越のライオン見つけられなくて悲しいだった 悲しいだった」
「海沿いできみと花火を待ちながら生き延び方について話した」
などがある。
著作
編集単著
編集- 第一歌集『みじかい髪も長い髪も炎』本阿弥書店、2021年。ISBN 978-4-7768-1541-9
- 川柳句集『Ladies and』左右社、2022年。ISBN 978-4-86528-086-9
- 『起きられない朝のための短歌入門』(我妻俊樹との共著)書肆侃侃房、2023年。ISBN 978-4-86385-583-0
アンソロジー
編集- 『桜前線開架宣言:Born after 1970 現代短歌日本代表』山田航編著、左右社、2015年。ISBN 978-4-86528-133-0
脚注
編集注釈
編集- ^ 歌壇賞受賞時のプロフィールでは2004年入会(『歌壇』2012年2月号、31ページ)。
- ^ 他の5名は、瀬戸夏子、土岐友浩、服部真里子、望月裕二郎、吉岡太朗。
- ^ 他の創刊メンバーは川島信敬、瀬戸夏子、松永洋平、吉田隼人、吉田竜宇。2号から藪内亮輔が加わり、吉田隼人が7号をもって退会。翌8号から小林朗人、宝川踊、山中千瀬が加入。
出典
編集- ^ 『外出』第3号(2020年5月)の奥付に記載。
- ^ 『外出』第4号(2020年11月)の奥付に記載。
- ^ "第12回現代短歌社賞:応募要項."現代短歌社公式サイト. 2024年5月27日閲覧。
- ^ "現代短歌社の賞."現代短歌社公式サイト. 2024年5月27日閲覧。
- ^ 平岡直子「戦争は中城ふみ子の顔をしていない」『短歌研究』2022年11月号、96ページ。
- ^ "『起きられない朝のための短歌入門』著者プロフィール."書肆侃侃房公式サイト. 2024年4月6日閲覧。
- ^ "ウマとヒマワリ."Xアカウント. 2024年4月6日閲覧。
- ^ "著者プロフィール:平岡直子."左右社HP. 2024年4月6日閲覧。
- ^ "講座:短歌の夜間飛行."NHKカルチャー(青山教室). 2024年4月6日閲覧。
- ^ "講座:本日歌会日和."NHKカルチャー(青山教室). 2024年4月6日閲覧。
外部リンク
編集- 平岡直子 (@tricot7) - X(旧Twitter)
- ウマとヒマワリ (@umato31) - X(旧Twitter)
- 東郷雄二「橄欖追放」第309回(2021年7月20日公開) - 『みじかい髪も長い髪も炎』書評
- 東郷雄二「橄欖追放」第331回(2022年6月20日公開) - 『Ladies and』書評