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解説編集

1965年8月6日に発売された5枚目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム4人はアイドル』のA面3曲目に収録されている。名義はレノン=マッカートニーだがジョン・レノンが単独で作っている。ボブ・ディランに影響された曲のひとつでもある。リード・ヴォーカルはジョン。1980年、ジョン・レノンは「これはぼくの-ディラン時代-の曲。ぼくはカメレオンだから、その時に流行っているものにならなんでも染まってしまう。エルビスにできることなら、ぼくにだってできる、エヴァリー・ブラザーズにできれば、ぼくとポールにもできる。ディランだって同じ事さ。」と語っている[1]

1965年公開の映画『ヘルプ!4人はアイドル』では、ジョンがアコースティック・ギターを抱えながら歌うシーンにこの曲が使われているが、この曲で使用していたギターはドイツ製のフラマス・フーテナニー12弦ギターで、ジョンはビートルズの中で唯一このギターを所有していた。ジョンの使用モデルは弦の一部が切れていたものだが、ジョンが気に入らない音だったため、意図的に切ったというのが真相である。

曲のエンディングに奏されるフルートは外部のミュージシャン、ジョニー・スコットによるものである。ビートルズが外部のミュージシャンを入れて行ったレコーディングは、1962年9月11日にセッション・ドラマーのアンディ・ホワイトを雇った「ラヴ・ミー・ドゥ」、「P.S.アイ・ラヴ・ユー」、「プリーズ・プリーズ・ミー」の3曲以来のこととなる[注釈 1][注釈 2]。『4人はアイドル』を発表して以降、ビートルズは積極的に外部からミュージシャンを受け入れて録音していくようになる。

邦題を付けた高嶋弘之は「悲しみをぶっとばせ」ではなく「悲しみはぶっとばせ」としている点が重要と述べている。

レコーディング編集

この曲のレコーディングは、1965年2月18日に行われた。最初にベーシックトラックが録音され、続いてジョージ・ハリスンギターと追加のパーカッションジョン・スコットフルートが録音された。

ジョン・スコットは、ジョンのボーカル・トラックの空いた部分にテナー・フルートを、4トラック・レコーダーの空きトラックにオクターブ高いアルト・フルートを録音した[2]

その他のバージョン編集

1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に、この曲の最初の2テイク(どちらも失敗テイク)と第5テイクをミックスした音源が収録された。この曲でリンゴは、ワイヤーブラシを用いてドラムを演奏している。また、ポールは曲の途中でグラスを割っており、それを受けてジョンはからかうように「Paul's broken a glass, broken a glass. Paul's broken a glass. A glass, a glass he's broke today(ポールがグラスを割っちゃった)」と歌いだす。

パーソネル編集

カバー・バージョン編集

収録盤編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ ただし、アンディ・ホワイトの参加はプロデューサーのジョージ・マーティンの判断によるものでビートルズによる自発的なものではない。
  2. ^ アルバム・ジャケットにはジョニー・スコットの名前は一切クレジットされてない。

出典編集

  1. ^ 『PLAYBOYインタビュー ジョン・レノン』、1981年 集英社(189頁)
  2. ^ Spitz, Bob (2005). The Beatles: The Biography. Boston: Little, Brown. ISBN 0-316-80352-9. 
  3. ^ Elvis Costello & The Attractions - You Tripped At Every Step (Vinyl) at Discogs