戸田貞三
戸田 貞三(とだ ていぞう、1887年3月6日 - 1955年7月31日)は、社会学者、東京帝国大学名誉教授。家族社会学専門。著作集全14巻がある。家族を社会制度としてとらえるのではなく少数集団単位でとらえた家族社会学者である。1920年の国勢調査をきっかけにすでに日本の家族形態80%以上が核家族であることを突き止め、家族形態は夫婦と未婚の子どもによって構成されるが、2世帯住型の直系家族傾向も持っているとした。また「世帯」の概念を本格的に導入した社会学者としても有名である。
略歴編集
著書編集
編著共著編集
- 家族と村落 第1-2輯 鈴木栄太郎共編 日光書院, 1939
- 青年学校教科書 土井不曇共著 文学社, 1941
- 社会調査の方法 甲田和衛共著 学生書房, 1949
- 社会学研究の栞 中文館書店, 1949
- 新編人名事典 国民図書刊行会, 1953
- 社会病理学 土井正徳共編 朝倉書店, 1954
記念論集編集
- 現代社会学の諸問題 戸田貞三博士還暦祝賀紀念論文集 東京大学社会学会編 弘文堂, 1949
研究編集
- 戸田貞三 家族研究・実証社会学の軌跡 川合隆男 東信堂 2003
脚注編集
参考文献編集
- 竹内洋 『革新幻想の戦後史』 中央公論新社、2011年。ISBN 9784120043000。
- 竹内, 洋『メディアと知識人 - 清水幾太郎の覇権と忘却』中央公論新社、2012年。ISBN 978-4120044052。