新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT

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新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』(しんきどうせんきガンダムウイング デュアルストーリー ジーユニット、NEW MOBILE REPORT GUNDAM W DUAL STORY G-UNIT)は、1997年バンダイから発売されたプラモデルによる企画、およびそれを元にした漫画作品。アメリカ合衆国で発売された際のタイトルは "MOBILE SUIT GUNDAM THE LAST OUTPOST"(機動戦士ガンダム ザ・ラスト・アウトポスト)。

新機動戦記ガンダムW
デュアルストーリー G-UNIT
ジャンル ガンダム
漫画:コミックボンボン版
作者 ときた洸一
出版社 講談社
掲載誌 コミックボンボン
発表期間 1997年 - 1998年3月
巻数 全3巻
漫画:コミックジャパン版
作者 みずきたつ
出版社 ホビージャパン
掲載誌 コミックジャパン
巻数 未単行本化
漫画:新機動戦記ガンダムW
G-UNIT オペレーション・ガリアレスト
作者 ときた洸一
出版社 KADOKAWA
掲載誌 ガンダムエース
発表号 2019年8月号 -
テンプレート - ノート

概要編集

テレビアニメ新機動戦記ガンダムW』の外伝作品であり、テレビシリーズと同時期の出来事を描いた作品。漫画版が講談社の雑誌『コミックボンボン』にて『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』のタイトルで連載、作画はときた洸一。また、ホビージャパンの雑誌『コミックジャパン』にて(第一回は「月刊ホビージャパン」に付録として付いたプロモーション冊子『コミックジャパン』プレ創刊号に掲載)『新機動戦記ガンダムW外伝 G-UNIT』のタイトルで連載、作画はみずきたつ。みずきたつ版はコミックジャパンが1号のみで休刊になった為に未完となっている。

2019年には、ときたによる新シリーズ『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』がガンダムエース (KADOKAWA)にて連載されている。

物語編集

A.C.195年。ロガ・ハーマンが代表を務める辺境のコロニー・資源衛星都市MO-Vでは、コロニー地下組織がオペレーション・メテオで送り込んだのとは別のガンダムタイプであるG-UNITのガンダムジェミナスを開発していた。

OZが宇宙の主導権を握るようになり、MO-VもOZを受け入れるが、OZの後ろ盾であるロームフェラー財団のデルマイユの私兵部隊であるOZプライズのトップである星屑の三騎士はMO-Vのガンダムの存在を知るとそれを標的にすることをMO-Vに宣言する。ジェミナスのテストパイロットであるアディン・バーネットとオデル・バーネットの兄弟は狩りの対象となりながらも故郷を守るためにプライズに立ち向かっていく。

戦いの最中オデルのガンダムジェミナス02はアディンのガンダムジェミナス01を庇って戦火の中に消え、ジェミナス02を回収したプライズは、それを改修して、ガンダムアスクレプオスとする。さらにG-UNITの開発者であるドクター・ペルゲはMO-Vを離反し、本来の所属であるプライズに戻った上、シルヴァ・クラウンをアスクレプオスのパイロットとした。アディンはジェミナス01の新たな姿であるガンダムL.O.ブースターで対抗するものの暗黒の破壊将軍と呼ばれるヴァルダー・ファーキルがハイドラガンダムと共に参戦。ヴァルダーに楯突いたブルム・ブロックスは粛清され、クラーツ・シェルビィはリーダーのロッシェ・ナトゥーノを追放。アディンはロッシェを助け、その場を離脱した。

シルヴァは、MO-Vに隕石をぶつけるオペレーション・パンドラを決行するが、それはシルヴァの正体であるオデルがアディンにガンダムグリープを届けるための作戦であり、グリープを受け取ったアディンはハイドラを退ける。グリープを手に入れるべく、プライズが送り込んできたルーナ・アルモニアとソリス・アルモニアの姉妹との戦いにおいて、アディンはガンダムパイロットの覚悟を問われ、戦いを終わらせる決意を新たにした。

最終決戦において、アディンはルシエ・アイズリーに頼んで改造してもらったPXモードを用いて、ヴァルダーに勝利。ロッシェはガンダムバーンレプオスを操縦するクラーツに苦戦するもののクラーツはPXの副作用で戦死。オデルは両親の仇であったペルゲを討つもののペルゲの死と共にグランシャリオの破壊プログラムが起動。MO-Vだけでなく、地球まで窮地に陥ってしまうが、アディンはオデルとロッシェのガンダムも用いて、最後のG-UNITを作り上げ、グランシャリオを破壊。プライズとの戦いを終わらせた。

戦後、MO-Vは宇宙船の生産を開始。オデルとトリシア・ファレルの結婚式の最中、アディンとオデルも最後の勝負を繰り広げるのだった。

登場人物編集

声優はゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズのもの。

MO-V編集

アディン・バーネット
声:優希比呂(旧:結城比呂)
本作の主人公。17歳。MO-Vのモビルスーツパイロット。
「俺が決めるぜ!」が口癖の熱血青年で正義感も強い。兄・オデルを尊敬すると共にライバル視しており、兄を超えることを目標としているが、それは自分を認めてもらいたいことの表れでもある。OZが平和の組織であることを信じ、OZの一員になれることを喜んでいたが、OZプライズの襲撃で考えを改めていく。
ガンダムジェミナス01のテストパイロットを務め、強化型のガンダムL.O.ブースターやオデルが手掛けたガンダムグリープも操縦。
OZプライズとの戦いを終えた後、オデルとトリシアの結婚式にて「平和への願い」と「兄を超える」という2つの目的の許、Gリーオー01を用いてのペイント弾十発勝負を展開した。
名前の由来はロシア語の「1 (ОДИН アディーン)」。
オデル・バーネット
声:津久井教生
アディンの兄。23歳。
アディンと同じくテストパイロットであり、ガンダムジェミナス02を担当。弟とは正反対の冷静沈着な性格でエンジニアとしても優秀。アディンを時に優しく、時に厳しく接することで成長を促している。アディンやロガとは逆にOZには疑念を感じていた。
OZプライズとの戦闘でアディンを庇って被弾・生死不明となるが、OZプライズのシルヴァ・クラウンに姿を変えて、スパイ活動を行い、ガンダムグリープを開発。MO-Vに復帰し、最終決戦ではMO-V仕様に改修されたガンダムアスクレプオスで出撃。両親の仇であったペルゲを討つ。
OZプライズとの戦いを終えた後、トリシアと結婚。式においてはアディンとペイント弾十発勝負も行い、Gリーオー02を操縦。
ルシエ・アイズリー
声:池澤春菜
MO-Vのプログラマー。17歳。
気の強い性格で似たタイプのアディンとは口論することが多いが相思相愛の関係(告白するまでには至っていない)である。ペルゲのことは「何を考えているか分からないし、不気味だし」という理由から嫌っていた。
最終決戦ではアディンの無理を聞いて、ガンダムグリープのヘッドセットに改良を加えて、PXモードのリミットレベルを上げる。
第3話において、手薄のMO-Vがプライズの襲撃を受けた際の防衛戦で「私もリーオーで出ます」と発言していたことから、モビルスーツの操縦は行えるようだが、ロガに止められたこととトリシアから「謎の信号(ペルゲによるもの)の発信源を探ってきてほしい」と頼まれたことで実際に操縦するシーンはなかった。
トリシア・ファレル
MO-Vのオペレーター。
オデルの婚約者であり、知的で優しい大人の女性。
最終決戦の際にオデルからプロポーズを受け、エピローグでオデルと結婚する。
ロガ・ハーマン
MO-V代表。
バーネット兄弟の父親・マークとは友人関係にあり、両親を亡くした後のバーネット兄弟を育てたことから「オヤジさん」の愛称で呼ばれている。
レディ・アンの演説に感動したことからOZの傘下に入り、G-UNITを売り込もうとしたが、OZプライズの襲撃を受けて苦慮することに。
戦後はMO-Vを軍事用から宇宙船開発用に変更した。
ディック・ヒガサキ
MO-Vのチーフメカニック。
気さくな性格でアディンにとっては、もう1人の兄的存在。オデルが持ち帰ったモビルドールのデータを基にDユニットも開発した。
漫画版の『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』では彼らしき人物がトールギスIIIの整備を行っている。
ロウ・サーナン
OZ特士。
ニコルの命令を受けて、MO-Vの調査に向かうが、その途中にOZプライズに襲撃される。シャトルを撃墜されるが、一命を取りとめ、アディンに救出された。以後はMO-Vに留まってアディン達に協力した。レイクビクトリア基地にいたことがありシェンロンガンダムを目撃した経験からMO-Vで初めてジェミナスのことを「ガンダム」と呼び、それによりアディンはガンダムパイロットの誇りに目覚めた。アディンとルシエがケンカする度に「仲が良いですね」と言う。
戦後、ニコルからプライズがMO-Vを狙った理由を問われるが「ここには何もなかった」と報告した。
マーク・バーネット
バーネット兄弟の父親。
エンジンを主としているエンジニアであり、人類が遠い宇宙を旅するための宇宙船を作り出すことが夢であったが10年前のシャトル事故で妻共々帰らぬ人になる。
実はペルゲがMO-Vを利用するために邪魔な存在だったために暗殺されていたことが真相だった。

OZプライズ編集

ロッシェ・ナトゥーノ
声:堀川亮(現:堀川りょう)(F) / 柿原徹也(OVERWORLD)
星屑の三騎士(スターダストナイツ)のリーダー格。搭乗機はLEO-S(レオス)
気障な性格だが、騎士道精神を重んじ、アディンをライバル視する。そのため度々アディンに助力することもあった(「アディンは自分の獲物である」というこだわりがあった事も理由の一つ)。ごく初期には狂気に満ちた表情を見せたこともあった。一人称は「私」だが「俺」を使うこともある。彼の登場シーンには背景にバラが描かれることが多い。
ヴァルダー側に離反したクラーツに撃墜されるが、アディンに救出されて生存。以降はアリサと共にMO-V側に身を寄せ、ガンダムL.O.ブースターの2代目パイロットとして活動。アディンと友情を育ませ、良き相棒となった。
戦後、オデルとトリシアの結婚式の最中、アリサと共に姿を消す。
クラーツ・シェルビィ
声:二又一成(F) / 津田健次郎(OVERWORLD)
星屑の三騎士(スターダストナイツ)の一員。搭乗機はLEO-R(レオール)
物腰は柔らかく、丁寧な喋り方をする。趣味は爪の手入れ。
騎士ごっこに飽きたという理由からヴァルダーに就き、ロッシェのレオスに不意打ちをかけて重傷を負わせ、ロッシェ追放後は特佐に昇進。
MO-V側に付いたロッシェのガンダムL.O.ブースター相手に一敗地に塗れた上、情けをかけられてしまう。打倒ロッシェのためにガンダムバーンレプオスに搭乗。ロッシェと互角以上の戦闘を展開するがPXシステムのリミッターがかかっていなかったこととシステム対応訓練を受けていなかったために副作用で精神崩壊を起こし、機体と共に爆死する。
ブルム・ブロックス
声:松尾銀三(F) / 稲田徹(OVERWORLD)
星屑の三騎士(スターダストナイツ)の一員。搭乗機はLEO-N(レオン)
傲岸不遜な大男。しかしながら、民間人のシャトル保護を確約したりと騎士として筋を通すところもある。
ヴァルダーに楯突いたために瞬殺されて戦死。
アリサ・ウォーカー
ロッシェに好意を抱くOZプライズ士官。
赤毛のはねっ毛が特徴的。容姿はボーイッシュだが、性格は物静かで忍耐強い。後にシルヴァ(オデル)に協力して、アディンにガンダムグリープを託し、MO-Vに身を寄せる。最終決戦ではDユニットの操作も行う。
シルヴァ・クラウン
声:津久井教生
銀仮面のMSパイロット。
ロッシェに代わって、ガンダムアスクレプオスのパイロットを務め、アスクレプオスの性能を最大限に引き出し、PXシステムにも対応。
その正体は戦死したと思われたオデルであり、ペルゲの誘いに乗るふりをして、MO-Vを救うためのスパイ活動をしていた。ガンダムグリープを完成させた後、その工場を資源衛星に偽装し、衛星をMO-Vにぶつけるオペレーション・パンドラと称してアディンに送り届ける。ヴァルダーにはスパイ活動を見破られていたが、アディンに助けられ、MO-Vに復帰。
ヴァルダー・ファーキル
声:小杉十郎太
OZ上級特佐。
黒いカスタムリーオーに搭乗しての非情な戦い方から「暗黒の破壊将軍」の異名を持ち、プライズに異動後はハイドラガンダムのパイロットになる。
アディンから「邪悪な気みたいなものを感じる」と称されるほどに冷酷な性格であり、戦争に独自の美学を持つ。トレーズ・クシュリナーダをライバル視しているために自分と渡り合えるのはトレーズのみであると豪語し、トレーズが乗るガンダムエピオンとの対決を待ち望み、自らが最強であることを証明しようとする。
最終決戦でアディンと戦っている最中にロッシェからトレーズが戦死したことを伝えられ、動揺する中、アディンのガンダムグリープの猛攻で愛機を破壊されて戦死。
ドクター・ペルゲ
声:麦人
G-UNITの開発者。
当初はMO-Vで活動しながらMO-Vの情報をOZプライズに発信していた。トリシアに発信源を突き止められながらも既に脱出準備は整っていたためにレオンに回収されて、グランシャリオに赴く。一方、Gユニットに関するデータを敢えて残していた為、MO-Vも戦力の強化を図ることが出来た。
真の目的は「自分の作り出したモビルスーツが世界の頂点に立ち、その開発者である自身の名を歴史に刻みつけること」であり、ヴァルダーからは「世界征服」と揶揄された。オデルを高く買っており、自分の配下に加えようとするが、彼にその気がないことからバーネット兄弟の両親の死の真相を明かしたことが災いして、オデルの捨て身のPXオーバードライブからの攻撃が自身のいるブリッジを直撃したことで戦死。その死と共にグランシャリオに仕掛けておいたプログラムが起動して、各コロニーや地球を道連れにしようとするもののアディンが操縦するG-UNIT最終型の攻撃でグランシャリオを破壊された。
ルーナ・アルモニア
声:島津冴子(F) / 花澤香菜(OVERWORLD)
MO-Vへ潜入したOZプライズの女スパイ。搭乗機はメリクリウス・シュイヴァン
儚い雰囲気を漂わせた、可憐な美少女。物心ついたときには母はおらず、父もコロニー解放のために命を落としている。父の死後は姉のソリスと共にコロニー地下組織の一員となり、オペレーション・メテオのガンダムパイロット候補だったが脱落。日常に戻ることも出来ずにいたところをヴァルダーに拾われ、その側近となった。
アディンと心を通わせながらも姉妹ともにヴァルダーに見切りを付けられ、グランノヴァ砲の直撃を受けながらもアディンに感謝の言葉を残した。死亡したと思われたが、エピローグで姉のソリスと共にオデルとトリシアの結婚式に参列していた。なお、『SDガンダム GGENERATION-F』のキャラクタープロフィールでは「死亡した」と書かれていたが、『OVERWORLD』のプロフィールでは修正されている。
『オペレーション・ガリアレスト』では彼女とソリスがペルゲとヴァルダーに始末された直後、アルファーが搭乗するガンダムカスターに救助され、MO-Vに緊急搬送されたことが判明。
ソリス・アルモニア
声:冬馬由美(F) / 甲斐田裕子(OVERWORLD)
OZプライズのMSパイロット。搭乗機はヴァイエイト・シュイヴァン。ルーナの姉。
妹とは正反対の強気な性格であり、派手なメイクが特徴。ルーナからは「ソリス姉様」と呼ばれている。
アディンとロッシェのタッグに妹共々敗れながらもアディンにガンダムパイロットとしての覚悟を説き、散り際には「その力の使い道を迷っているのなら、私たちのような子が出ない世の中を作ってくれ」と告げた。妹と共に死亡したと思われたが、同じく最終話に一コマだけ出てきている。
『オペレーション・ガリアレスト』では彼女とルーナがペルゲとヴァルダーに始末された直後、アルファーが搭乗するガンダムカスターに救助され、MO-Vに緊急搬送されたことが判明。病み上がりの身ながらもDユニットの開発に協力。

その他編集

レディ・アン
声:紗ゆり
OZ特佐。OZを受け入れたMO-Vを「取るに足らん弱小コロニー」と相手にせず、処遇をニコルに一任する。
ニコル
OZ特尉。レディ・アンからMO-Vの処遇を任されるが、ロームフェラー財団からMO-VがOZプライズの管轄になったことを伝えられたことが気になり、ロウをMO-Vに調査に向かわせた。
カーンズ
ホワイトファングの創設者。世界国家軍との戦いの最中、不明確な情報で動いたドルニエに呆れていた。
ドルニエ
ホワイトファングの一員。MO-V宙域にOZプライズが滞在している情報を探るために、ビルゴIIを護衛に付けて、MO-V宙域に赴くが、ガンダムバーンレプオスに襲撃されて、ビルゴIIを奪われる。

『オペレーション・ガリアレスト』の登場人物編集

アルファー・ルートディア
ガンダムカスターのパイロット。ホワイトファングに占拠された工業コロニー・ガリアレストを取り戻すためにMO-Vへ救援を乞う。
ゴルド・クラウン
ガンダムポリュクスのパイロット。OZリプライズと自称し、シルヴァ・クラウンに変装していた頃のオデルに瓜二つの容姿を持つ。理由は不明だがロッシェの過去を知っており、彼の精神を不安定に仕向けるように煽り続ける。
正体はアルファーの弟であるヴィータ・ルートディア。

新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト編集

『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』は、『月刊ガンダムエース』2019年8月号より連載中の漫画作品。

時系列はアルモニア姉妹がペルゲとヴァルターに始末された直後から、OZプライズとの最終決戦が開始されるまでの間に起こった出来事とされている。

単行本編集

新機動戦記ガンダムW G-UNIT
新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト