死んだ馬

松本清張の小説

死んだ馬』(しんだうま)は、松本清張小説。『小説宝石1969年3月号に掲載され、1969年5月に中編集『内海の輪』収録の1作として、光文社カッパ・ノベルス)から刊行された。

死んだ馬
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説宝石1969年3月
出版元 光文社
刊本情報
刊行 『内海の輪』
出版元 光文社
出版年月日 1969年5月15日
装幀 伊藤憲治
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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1981年2002年にテレビドラマ化されている。

あらすじ 編集

銀座裏のバーのマダム・石上三沙子は、店を開いて3年後、和風建築家の池野典也と出会う。池野が当代一流の建築設計家で、相当の財産を持っているらしいことを聞いた三沙子は、再度の来店時に池野を誘い出した。病妻を失った63歳の池野は、33歳の三沙子と再婚した。

三沙子は夫の設計事務所の経理主任・樋渡忠造を味方に付け、夫の収入の実体を把握したが、二年ほど経つと、池野の肉体的能力の衰退とともに、設計の才能が枯渇してきたことに気づく。夫が死んだ後も設計事務所を維持し、自分の名声を高めたい三沙子は、事務所員のなかでも飛び抜けて優秀な秋岡辰夫に近づく。三沙子はバーで培った技巧を駆使し、女性経験のなかった秋岡は三沙子の術中にはまる。

テレビドラマ 編集

1981年版 編集

松本清張の死んだ馬
殺人設計図
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『死んだ馬』
脚本 吉田剛
監督 井上昭
出演者 小川真由美
山本亘ほか
製作
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域  日本
放送期間1981年4月25日
放送時間21:02 - 22:51
放送枠土曜ワイド劇場
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松本清張の死んだ馬 殺人設計図」。1981年4月25日テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:02-22:51)にて放映。視聴率14.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[1]

キャスト
スタッフ
テレビ朝日系列 土曜ワイド劇場
前番組 番組名 次番組
松本清張の死んだ馬
殺人設計図
(1981.4.25)

2002年版 編集

松本清張没後10年特別企画
死んだ馬・殺意の接点
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『死んだ馬』
脚本 金子成人
演出 大岡進
出演者 かたせ梨乃
萩原聖人ほか
製作
プロデューサー 中川善晴(TBS)
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間2002年4月22日
放送時間21:00 - 22:54
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松本清張没後10年特別企画・死んだ馬・殺意の接点」。2002年4月22日TBS系列(21:00-22:54)にて放映。原作の人間関係を残しつつ、殺人の舞台を蓼科高原とし、殺人方法や犯行発覚の経緯などは、本ドラマオリジナルの設定となっている。

キャスト
スタッフ

出典 編集

  1. ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版