日本タングステン株式会社(にっぽんタングステン、英字:Nippon Tungsten Co., Ltd.)は、福岡県福岡市博多区に本社を置く、タングステンモリブデン、およびファインセラミックスの精製加工会社である。東京証券取引所スタンダード市場・福岡証券取引所上場。

日本タングステン株式会社
Nippon Tungsten Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 6998
1961年10月02日上場
福証 6998
1961年10月02日上場
略称 ニッタン、日タン
本社所在地 日本の旗 日本
812-8538
福岡県福岡市博多区美野島1丁目2番8号
設立 1931年4月1日
業種 電気機器
法人番号 7290001015268 ウィキデータを編集
事業内容 タングステンモリブデンファインセラミックス精製加工
代表者 後藤信志(代表取締役社長)
資本金 25億950万円
売上高 連結126億4500万円
(2023年3月期)
経常利益 連結12億2700万円
(2023年3月期)
純利益 連結7億6700万円
(2023年3月期)
純資産 連結112億5100万円
(2023年3月期)
総資産 連結168億700万円
(2023年3月期)
従業員数 連結436名
(2023年3月期)
決算期 3月31日
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行 6.44%
福岡銀行 4.15%
みずほ信託銀行 2.48%
明治安田生命保険 2.33%
佐賀銀行 1.94%
(2023年3月現在)
主要子会社 グループ企業・合弁会社参照
関係する人物 創業者 戸上信文・秋山英二
外部リンク www.nittan.co.jp ウィキデータを編集
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概要

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会社設立当初は、戸上信文が創業した戸上電機製作所のグループ企業であったが、その後、東芝の系列企業となった。現在は、独立系電気機器メーカーである。

メインバンクは福岡銀行で、国内全域で事業展開する電気機器関連企業であるが、近年、タイ中国アメリカイタリアブラジルにも事業を拡大している。2006年末に、上海に販売会社を設立した。

沿革

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  • 1931年昭和06年)4月 - 佐賀県佐賀市にて日本タングステン合名会社設立。
  • 1932年(昭和07年)
    • 9月 - 株式会社に改組、同時に東芝の傘下に入る。
    • 11月 - 本社を福岡市内に移転。
  • 1948年(昭和23年)7月 - 東芝が保有する当社株式を持株会社整理委員会に譲渡。
  • 1961年(昭和36年)10月 - 東京証券取引所第二部に株式を上場。
  • 1962年(昭和37年)1月 - 福岡証券取引所に株式を上場。
  • 1963年(昭和38年)6月 - 本社を福岡市塩原に移転。
  • 1979年(昭和54年)4月 - タイバンコク市に合弁会社・サハビリヤニッタン株式会社を設立。
  • 1981年(昭和56年)5月 - 米国Metal Cutting Corporationと提携し、北米市場に製品販売を始める。
  • 1993年平成05年)
    • 8月 - 中国・吉林省四平市に合弁会社、四平日本タングステン有限会社を設立。
    • 11月 - 本社を現在地に移転。
  • 1995年(平成07年)10月 - タイ・バンコク市に合弁会社SVニッタンプレシジョン株式会社を設立。
  • 2000年(平成12年)9月 - 中国・江西省九江市に合弁会社九江日本タングステン有限会社を設立。
  • 2003年(平成15年)
  • 2005年(平成17年)
    • 7月 - 中国・上海市に合弁会社上海電科電工材料有限会社を設立(2016年4月に清算)。
    • 12月 - サハビリヤニッタン、SVニッタンプレシジョンを合併し、SVニッタン株式会社を新設。
  • 2006年(平成18年)
    • 1月 - 上海三義精密模具有限公司(現・上海恩悌三義実業発展有限公司)に出資し、関連会社とする。その後2010年に子会社化。
    • 11月 - 中国・上海市に恩悌(上海)商貿有限公司を設立し、子会社とする。
  • 2009年(平成21年)
    • 11月 - 中国・香港に恩悌(香港)有限公司を設立し、子会社とする。
    • 12月 - 米国バージニア州にNippon Tungsten USA, Inc.を設立し、子会社とする。
  • 2011年(平成23年)1月 - 「絶対に穴の開かない金属」の製造者としてフジテレビ系列の「ほこ×たて」に出演。
  • 2013年(平成25年)8月 - SVニッタンにロータリーダイカッターの再研磨工場を新設。
  • 2016年(平成28年)5月 - イタリアにNippon Tungsten Europe S.r.l.を設立し、子会社とする。
  • 2018年(平成30年)9月 - ブラジルにNIPPON TUNGSTEN DO BRASIL SOLUÇÕES DE CORTE LTDA. を設立し、子会社とする。
  • 2020年令和02年)1月 - 子会社の株式会社エヌ・ティーサービスを吸収合併。

経営理念

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三つの意(こころ)

  1. 創意:あらゆる変化に対応し、新しいものをつくり出していくこころ。
  2. 誠意:私たちをとりまくお客様や地域社会に尽くすこころ。
  3. 熱意:今日から明日へとたえず向上をめざす熱いこころ。

主要製品

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  • 金属材料
    • タングステンワイヤー/ロッド、モリブデンワイヤー/ロッド、高純度タングステン製品
  • 電気・電子材料
    • 銅・銀タングステン合金、電気接触子・接点、ヘビーアロイ・タングステン合金、樹脂タングステンシート
  • 超硬合金材料
    • NTダイカッター、耐食・耐磨耗超硬合金、シールリング、スリーブ、超硬金型、超硬切削工具
  • セラミックス材料
    • 薄膜磁気ヘッド基板材、半導体・電子部品用セラミック、セラミック切削工具、セラミック金型

事業所

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  • 支店:東京・名古屋・大阪・九州
  • サテライト:東海・岡山
  • 工場
  • 過去にあった事業所および工場
    • 事業所:日立・姫路・広島・北九州・香港
    • 工場:住吉工場・塩原工場・茅ヶ崎工場

グループ企業・合弁会社

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国内子会社

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  • 株式会社福岡機器製作所(福岡県福岡市)
  • 株式会社昭和電気接点工業所(福岡県飯塚市)
  • 株式会社エヌ・ティーサービス(福岡県福岡市)

海外子会社

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  • 上海恩悌三義実業発展有限公司(中国上海市)
  • 恩悌(上海)商貿有限公司(中国・上海市)
  • 恩悌(香港)有限公司(中国・香港)
  • NIPPON TUNGSTEN USA, INC.(米国WV州)

海外合弁会社

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  • SVニッタン株式会社(タイ・バンコク市)

関連項目

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  • 粉末冶金 - 金属粉末を成型して金属製品を造る製法
  • 冶金学
  • 金属工学
  • 超硬合金
  • ほこ×たて - 同番組内の企画で「絶対に穴の開かない金属」の製造者として日本タングステンが周知されるようになり、入社希望者が1.5倍に増えるほど影響力は絶大だった[1]
  • 貫正義 - 九州電力第10代会長、元日本タングステン取締役

脚注

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外部リンク

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