白河高原カントリークラブ

白河高原カントリークラブ(しらかわこうげんカントリークラブ)は、福島県西白河郡西郷村にあるゴルフ場である。

白河高原カントリークラブ
Shirakawa Kogen Country Club
白河高原カントリークラブ
白河高原カントリークラブの空中写真。
1975年11月4日撮影。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。 地図
所在地 日本の旗 日本
福島県西白河郡西郷村大字真船字欠入1番地
座標: 北緯37度10分19.14秒 東経140度2分2.78秒 / 北緯37.1719833度 東経140.0341056度 / 37.1719833; 140.0341056
概要
開業 1963年昭和38年)8月10日
運営 メンバーシップコース
設計 富沢 誠造
運営者 東京建物リゾート 株式会社
コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 5 500 1 5 515
2 4 355 2 3 185
3 3 185 3 4 385
4 4 380 4 4 410
5 3 185 5 5 500
6 5 510 6 3 170
7 4 365 7 4 385
8 4 430 8 4 420
9 4 385 9 4 410
36 3295 36 3380

その他
公式サイト 白河高原カントリークラブ
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概要 編集

1961年昭和36年)代に入り、福島県西白河郡西郷村真船の開拓部落、位置的には那須と同じ山塊の東側斜面に「東北軽井沢」を掲げての福島県南開発開発事業が動き出した[1]。辺り一面は原生林で、起伏の少ない斜面に、別荘分譲地、スキー場スケート場、家庭遊園、そしてゴルフ場などを造る計画である[1]。先頭で動いたのが参議院議員松平勇雄(後・福島県知事一覧|福島県知事)で、白河市をバックにして発足した観光事業である[1]

1961年(昭和36年)7月26日、新たなゴルフ場の建設に向けて経営母体「白河高原開発株式会社」を設立し、会長に松平勇雄が、社長には佐藤亨が就任した[1]。佐藤は東京の「府中カントリークラブ」(1959年(昭和34年)開場、設計・富澤誠造、横山良(改修設計))を開場し、福島でも「水石山ゴルフ場」(1955年(昭和30年)開場[2])を造って知名度があった[1]

1963年(昭和38年)8月10日、コース設計は富澤誠造に依頼し、コ-ス造成工事を着工し、18ホール、6,620ヤード、パー72規模のゴルフ場が完成し、開場された[1]。富澤は、府中カントリークラブでのコンビで、生涯100コース余のコ-スを設計した実績が評価された[1]。富澤は「なだらかな絶妙の地形に、関東周辺には見られない柏の木が自然美を生かし、ゆったりと楽しめるコースを造った[1]。私の会心作のひとつ」と語った[1]

クラブハウスは、ゴルフ場用地内の雑木を伐って、主柱、大梁、小梁に使い組み立てた、茅場から刈り集めた茅で合掌造りの屋根を葺いた。原生林の春の芽吹きと、秋の紅葉を見事に映えて、プレーヤーを喜ばせた[1]

所在地 編集

〒961-8071 福島県西白河郡西郷村大字真船字欠入1番地

コース情報 編集

  • 開場日 - 1963年8月10日
  • 設計者 - 富沢 誠造
  • 面積 - 830,000m2(約25.1万坪)
  • コースタイプ - 丘陵コース
  • コース - 18ホールズ、パー72、6,675ヤード、コースレート71.5
  • フェアウェー - コウライ
  • ラフ - ノシバ
  • グリーン - 1グリーン、ベント
  • ハザード - バンカー62
  • ラウンドスタイル - キャディ付きかセルフの選択制、乗用カートプレー
  • 練習場 - 15打席250ヤード
  • 休場日 - 無休、11月24日〜4月中旬クローズ[3][4]

クラブ情報 編集

  • ハウス面積 - 3,300m2(998.2坪)
  • ハウス設計 - レイモンド建築設計事務所(現・株式会社 レーモンド設計事務所)
  • ハウス施工 - 大成建設株式会社[3][4]

ギャラリー 編集

交通アクセス 編集

エピソード 編集

  • 作家の大岡昇平は「軽井沢には、皇族貴族が作り上げた閉鎖社交界があり好かぬ」、白河高原には「まだ別荘が一軒も建っていないのが私の気に入った」と、1965年(昭和40年)12月1日発行の会報『白河高原』に書いている[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「山椒魚の棲む阿武隈川上流、標高800メートルの高原に『東北の軽井沢』を目指した」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年5月20日閲覧
  2. ^ 「福島県ゴルフ場ランキング 歴史の古い名門ゴルフ場ランキング」、1955年(昭和30年)開場の水石山ゴルフ場は、いわき市の郊外にある水石山(標高735メートル)の山頂にあったゴルフ場で、現在は水石山公園となっている、GOLF COURSE RANKING CLUB、2021年5月20日閲覧
  3. ^ a b 「白河高原カントリークラブ」、ゴルフダイジェスト、2021年5月20日閲覧
  4. ^ a b 「白河高原カントリークラブ」、ゴルフホットライン、2021年5月20日閲覧
  5. ^ a b 「白河高原カントリークラブ」、アクセス、2021年5月20日閲覧

関連文献 編集

  • 『ゴルフ場ガイド 東版』、2006-2007、「白河高原カントリークラブ」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2021年5月20日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「山椒魚の棲む阿武隈川上流、標高800メートルの高原に『東北の軽井沢』を目指した」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年5月20日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集