第10回日本女子サッカーリーグ

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第10回日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)は、1998年4月から11月まで開催された。

第10回日本女子サッカーリーグ
シーズン 1998
優勝 日興證券女子サッカー部ドリームレディース
降格 【廃部】
日興證券女子サッカー部ドリームレディース
フジタサッカークラブ・マーキュリー
【脱退】
鈴与清水FCラブリーレディース
シロキFCセレーナ
試合数 90
ゴール数 345 (1試合平均3.83)
得点王 泉美幸(鈴与清水)21点
1997
1999

概略

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OKI Lリーグカップ'98(1998年3月7日-4月12日)のあとに2ステージ制(前期・後期)で実施された。

L・リーグにとって、このシーズンは大変にショッキングな出来事が続いた年となった。まず、シーズン中にフジタサッカークラブ・マーキュリーがメインスポンサーであるフジタの業績不振により、続いて日興證券女子サッカー部ドリームレディースがメインスポンサーの日興證券における証券取引法に関する違反などによる業績の悪化により、ともに今シーズンかぎりでの廃部を発表[1]。シーズン終了後には鈴与清水FCラブリーレディースシロキFCセレーナが相次いで脱退を表明[1]。これによりL・リーグは存続の危機と直面することになった。

このようなシーズンを戦い抜いた日興證券女子サッカー部ドリームレディースが前後期ともに1位となり、3年連続の優勝で「有終の美」を飾った。

競技方法

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  • 開催期間:1998年4月25日‐11月8日
  • 試合時間:以下の順で決着がつくまで行う
1.90分(45分ハーフ)
2.Vゴール方式の延長戦(最長20分(10分ハーフ))
3.PK戦で決着
  • 順位:
1.各ステージ優勝チーム同士による「優勝決定戦」(前後期が同一チームの場合は実施せず)
2.勝利数
3.90分以内での勝利数
4.全試合の得失点差(延長戦の得点を含む)
5.全試合の総得点数(延長戦の得点を含む)
6.直接対決の成績(1.勝利数 2.得失点差 3.総得点数)
7.順位決定戦:90分(45分ハーフ)で決着しないときは20分(10分ハーフ)を行い、それでも決まらないときは再延長
  • 選手登録:外国籍選手は5名までとする。ただし、各試合への出場登録については交代要員を含めて3名までとする。

参加チーム

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OKI
 
日興
 
読売
 
フジタ
 
鈴与
 
シロキ
 
プリマ
 
松下
 
宝塚
 
田崎
第10回日本女子サッカーリーグ 参加チーム所在地

成績

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○:90分勝 △:延長勝 ☆:PK勝 ★:PK敗 ▲:延長敗 ●:90分敗

前期リーグ

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  • 開催期間:1998年4月25日‐8月9日
順位 チーム 日興
証券
読売 プリマ 宝塚 鈴与
清水
松下 田崎 シロキ OKI フジタ 勝利 (90分勝) 敗戦
1位 日興證券女子サッカー部
ドリームレディース
5-4
3-1
2-0
0-0
(4☆1)
4-1
3-0
2-0
5-1
2-0
9 (8) 0
2位 読売ベレーザ 4-5
5-0
3-1
2-1
6-1
2-0
1-0
5-0
6-0
8 (8) 1
3位 プリマハムFCくノ一 1-3
0-5
2-0
2-4
3-2
2-1
6-0
5-0
1-0
6 (6) 3
4位 宝塚バニーズ 0-2
1-3
0-2
3-0
1-0
4-2
1-0
1-0
3-1
6 (6) 3
5位 鈴与清水FC
ラブリーレディース
0-0
(1★4)
1-2
4-2
0-3
5-6v
3-1
4-2
2-0
3-0
5 (5) 4
6位 松下電器パナソニック
バンビーナ
1-4
1-6
2-3
0-1
6v-5
2-2
(5☆3)
2-3
2-0
5-2
4 (2) 5
7位 田崎ペルーレFC 0-3
0-2
1-2
2-4
1-3
2-2
(3★5)
3-0
1-2
4-2
2 (2) 7
8位 シロキFCセレーナ 0-2
0-1
0-6
0-1
2-4
3-2
0-3
0-0
(3★4)
4-0
2 (2) 7
9位 OKI FC Winds 1-5
0-5
0-5
0-1
0-2
0-2
2-1
0-0
(4☆3)
0-2
2 (1) 7
10位 フジタSCマーキュリー 0-2
0-6
0-1
1-3
0-3
2-5
2-4
0-4
2-0
1 (1) 8

後期リーグ

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  • 開催期間:1998年9月6日‐11月8日
順位 チーム 日興
証券
鈴与
清水
松下 読売 プリマ 宝塚 田崎 フジタ OKI シロキ 勝利 (90分勝) 敗戦
1位 日興證券女子サッカー部
ドリームレディース
1-2v
3-0
2-0
3-1
2-1
3-0
3-1
6-1
5-0
8 (8) 1
2位 鈴与清水FC
ラブリーレディース
2v-1
2-3
3-0
3-2
1-0
2-0
2-0
5-0
7-1
8 (7) 1
3位 松下電器パナソニック
バンビーナ
0-3
3-2
1-2
2-1
3-2
5-2
2-0
1-0
5-2
7 (7) 2
4位 読売ベレーザ 0-2
0-3
2-1
1-3
3-2
1-1
(5☆3)
2v-1
2-0
4-0
6 (4) 3
5位 プリマハムFCくノ一 1-3
2-3
1-2
3-1
1-5
4-1
6-1
2-1
4-0
5 (5) 4
6位 宝塚バニーズ 1-2
0-1
2-3
2-3
5-1
2-0
2-0
2-2
(4★5)
8-1
4 (4) 5
7位 田崎ペルーレ 0-3
0-2
2-5
1-1
(3★5)
1-4
0-2
2-1
1-0
3-0
3 (3) 6
8位 フジタSCマーキュリー 1-3
0-2
0-2
1-2v
1-6
0-2
1-2
1-0
4-3
2 (2) 7
9位 OKI FC Winds 1-6
0-5
0-1
0-2
1-2
2-2
(5☆4)
0-1
0-1
2-1
2 (1) 7
10位 シロキFCセレーナ 0-5
1-7
2-5
0-4
0-4
1-8
0-3
3-4
1-2
0 (0) 9

優勝決定戦

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※日興證券が前後期とも1位のため行わず。

年間順位

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順位 チーム 勝利 (90分勝) 敗戦 得点 失点 得失差
1位 日興證券女子サッカー部ドリームレディース 17 (16) 1 54 13 +41
2位 読売ベレーザ 14 (12) 4 49 21 +28
3位 鈴与清水FCラブリーレディース 13 (12) 5 49 23 +26
4位 プリマハムFCくノ一 11 (11) 7 46 32 +14
5位 松下電器パナソニック バンビーナ 11 (9) 7 43 40 +3
6位 宝塚バニーズ 10 (10) 8 38 23 +15
7位 田崎ペルーレFC 5 (5) 13 24 38 -14
8位 OKI FC Winds 4 (2) 14 9 44 -35
9位 フジタSCマーキュリー 3 (3) 15 16 50 -34
10位 シロキFCセレーナ 2 (2) 16 17 61 -44
廃部・リーグ脱退

個人成績

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出典:[2]

脚注

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出典

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  1. ^ a b 大住良之 (2021年9月15日). “なでしこリーグの歴史を知ろう 第7回「日興證券の夢と悲劇」 | 連載コラム”. 日本女子サッカーリーグ オフィシャルサイト. 2024年9月14日閲覧。
  2. ^ 第10回 1998.4.25~11.8” (PDF). 2011年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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