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美流渡駅(みるとえき)は、北海道空知郡栗沢町(現・岩見沢市栗沢町)美流渡本町にあった日本国有鉄道(国鉄)万字線廃駅)である。電報略号ミル。万字線の廃線に伴い1985年(昭和60年)4月1日に廃駅となった。

美流渡駅
Miruto Station monument.JPG
駅構内に設置されている美流渡駅跡の石碑
みると
Miruto
朝日 (3.7km)
(6.4km) 万字
所在地 北海道岩見沢市栗沢町美流渡本町
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 万字線
キロ程 15.9km(志文起点)
電報略号 ミル
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1914年大正3年)11月11日
廃止年月日 1985年昭和60年)4月1日
備考 万字線廃線に伴い廃駅
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1976年の美流渡駅と周囲1km範囲。左が志文駅方面。右下隅へ真っ直ぐ敷かれているのが本線万字炭山方面で、本駅東の踏切から本線横の南側を直線的に並走した後、右下隅の少し手前から下へカーブして離れて行くのが、小道に転用されたかつての美流渡炭礦専用鉄道の軌道跡。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

駅構造編集

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の南側(万字炭山方面に向かって右手側)に存在した[1]転轍機を持たない棒線駅となっていた。かつては上志文駅と全く同じ千鳥状に離れた単式ホーム2面2線と駅裏側に副本線、駅舎横の志文側に貨物ホームと2本の引き込み線を有していた[2]

業務委託駅となっていた[1]。駅舎は構内の南側に位置しホーム西側に接していた[1]

当駅から上美流渡炭山(美流渡炭山)まで北星炭礦美流渡礦専用鉄道が分岐していた。同鉄道の乗降ホームはやや離れたところに設置されていた。

駅名の由来編集

当駅近辺の地名より。なお、駅周辺の地名は開設当時「滝の上」だったが、既に夕張線(→石勝線)に滝ノ上駅があったため対岸の地名だった美流渡を駅名とした[3]

地名は、アイヌ語の「シㇽウトㇿオマㇷ゚(sir-utor-oma-p)」(山の・間に・ある・もの〔川〕)に由来する[4]。なお、『駅名の起源』1939年版では、由来となった語を「ミュルトマップ」としている。

利用状況編集

  • 1981年度の1日乗降客数は83人[1]

駅周辺編集

バス路線編集

交通センター前にバスが発着する。停留所名は「美流渡交通センター」。

  • 北海道中央バス
    • 万字線 岩見沢ターミナル - グリーンランド - 美流渡交通センター - 毛陽交流センター
      • かつては万字簡易局前(旧万字駅)まで運行されていたが、2008年4月1日のダイヤ改正で路線が短縮された。
  • 岩見沢市営バス(旧:栗沢町営バス)
    • 万字線 栗沢支所 - 美流渡交通センター - 美流渡緑町 - 美流渡交通センター - 毛陽交流センター - 万字簡易局前
      • 無料で利用可能。[1]

歴史編集

  • 1914年(大正3年)11月11日 - 国有鉄道万字軽便線志文駅 - 万字炭山駅間開通に伴い開業。一般駅
  • 1920年(大正9年)12月26日 - 北海道炭礦汽船(後に北星炭礦に分社)美流渡礦専用鉄道運輸開始。
  • 1922年(大正11年)9月2日 - 線路名を万字線に改称、同線の駅となる。
  • 1928年(昭和3年)以前 - 当駅-奈良炭礦(後の東幌内炭礦)貯炭場間 約1里(約4km)に762mmの軽便軌道敷設。馬車及び機関車にて運炭[5]
  • 1963年(昭和38年)9月 - 駅舎改築。
  • 1967年(昭和42年)10月16日 - 北星炭礦美流渡礦専用鉄道廃止。
  • 1970年(昭和45年)8月17日 - 専用線発着車貨物以外の貨物取扱い廃止。
  • 1978年(昭和53年)5月1日 - 貨物取扱い廃止。
  • 時期不詳[注 1] - 業務委託化。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止。
  • 1985年(昭和60年)4月1日 - 万字線の廃線に伴い廃止となる。

駅跡編集

鉄道関連施設は廃線後に撤去され、現在は跡地に美流渡交通センターが建築された。旧駅構内は道路や駅名標をかたどった「美流渡駅 駅跡」の石碑のある公園として整備されているが、構内は整地され現役時代の面影を残すものは無く、モニュメントとして2個の踏切警報機車止めが設置されているのみである[6]

万字線鉄道資料館編集

1985年(昭和60年)、栗沢町(当時)により美流渡交通センター2階に「万字線鉄道資料館」が設置され、備品、乗車券類などの万字線関連資料や写真が展示されている[6]

また、近郊の奈良集落には、1985年(昭和60年)から岩見沢市により「万字線鉄道資料館」が開設されている[6]。公民館を兼ねた建物にさよなら列車ヘッドマークや事務備品、ダルマストーブ、写真など万字線関連資料が保存・展示されている[6]

隣の駅編集

日本国有鉄道
万字線
朝日駅 - 美流渡駅 - 万字駅
北星炭礦
北星炭礦美流渡礦専用鉄道
美流渡駅 - 桜駅

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 1981年(昭和56年)4月時点では直営駅(書籍『コロタン文庫36 国鉄駅名全百科 56.4訂補版』(小学館1981年10月発行)49ページより。)、1983年(昭和58年)7月時点では業務委託駅であった(書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)70ページより)。

出典編集

  1. ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)70ページより。
  2. ^ 昭和3年 線路一覧略図 札幌鉄道局。
  3. ^ 『駅名の起源』札幌鉄道局編、北彊民族研究会、1939年、44-45頁。NDLJP:1029473
  4. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 88. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年10月28日閲覧。. 
  5. ^ 栗沢町史 昭和39年12月発行 P1015。時期不詳だが当駅裏に選炭場及びホッパーを設置。
  6. ^ a b c d 書籍『全国保存鉄道III 東日本編』(監修:白川淳、JTBパブリッシング1998年11月発行)30ページより。

関連項目編集