藤大橋

日本の福島県河沼郡会津坂下町・柳津町にある国道49号の橋

藤大橋(ふじおおはし)は、福島県河沼郡会津坂下町大字坂本 - 柳津町大字藤の只見川に架かる国道49号の橋長219 m(メートル)のトラスドランガー橋。藤大橋以前に架橋されていた藤橋についても説明する。

藤大橋
藤大橋(会津若松方面側から撮影)地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 福島県河沼郡会津坂下町大字坂本 - 柳津町大字藤
交差物件 只見川
用途 道路橋
路線名 国道49号
管理者 国土交通省東北地方整備局郡山国道事務所
施工者 石川島播磨重工業高田機工日本鋼管松尾橋梁三井造船
開通 1985年(昭和60年)11月9日
座標 北緯37度33分20.3秒 東経139度45分13.6秒 / 北緯37.555639度 東経139.753778度 / 37.555639; 139.753778 (藤大橋)
構造諸元
形式 トラスドランガー橋
材料
全長 219.000 m
14.200 m
最大支間長 175.000 m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示
国道49号標識
国道49号標識

概要 編集

会津坂下町と柳津町を隔てる一級河川只見川を渡り、国道49号を通す。東詰は河沼郡会津坂下町坂本に位置し、「藤わかれ交差点」がありJR只見線会津坂本駅周辺へ向かう国道252号旧道(沼田街道)と分岐する。更に東進すると国道252号現道が分岐する磐越自動車道会津坂下インターチェンジ交差点があり、七折峠を抜ける七折峠トンネルに至る。西詰は河沼郡柳津町藤に位置し、付近には福島県道342号藤小椿線への分岐があり、更に西進すると藤峠を抜ける藤トンネルに至る。

老朽化が進み幅員狭小であった従来の藤橋から架け替えられたもので、1981年度(昭和56年度)から事業化され1985年(昭和60年)に完成した全長219 mのトラスドランガー桁橋である。総事業費は28億円。建設当時、支間長175 mのトラスドランガー橋は東洋一の規模であった。そのために昭和60年度全建賞を受賞している[要出典]

[1][2]

歴史 編集

藤橋(旧橋) 編集

  • 形式 - 3径間下路式鋼連続ポニートラス橋+3径間RC連続桁橋
  • 橋長 - 210 m
    • トラス部支間割 - 43 m + 54.8 m + 43 m
    • 桁部支間割 - 20.7 m + 27 m + 20.4 m
  • 施工 - 高田機工
  • 竣工 - 1953年(昭和28年)8月7日

[2]

藤大橋架橋以前に供されていた橋である。当地における架橋は1885年に初代藤橋として全長108 mの木橋が架けられた[5]ことから始まる[要出典]。以後流出と架橋を繰り返し[6][7][8]、1927年(昭和2年)にはコンクリート橋脚の吊橋が建設された。しかし、下流に片門ダムが建設されたことから只見川の水位が上昇し旧橋が水没するために1953年(昭和28年)に新たな藤橋として全長210 mのトラス橋が建設された[3][2]

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ 橋梁年鑑 昭和60年版” (PDF). p. 96, 182, 183. 2021年7月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e 藤橋1953-8-7”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年7月12日閲覧。
  3. ^ a b 藤橋1927-10-25”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年7月12日閲覧。
  4. ^ a b 福島の国道をゆく - みちづくりと沿道の歴史をたずねて p140. 1988.
  5. ^ 藤橋1885”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年7月12日閲覧。
  6. ^ 藤橋1895-10”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年7月12日閲覧。
  7. ^ 藤橋1902”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年7月12日閲覧。
  8. ^ 藤橋1903-11”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年7月12日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集