赤沼淳平

日本の野球選手

赤沼 淳平(あかぬま じゅんぺい、1995年7月4日 - )は、京都府京都市出身の元プロ野球選手投手[1]

赤沼 淳平
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 京都府京都市
生年月日 (1995-07-04) 1995年7月4日(28歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

嵯峨中学校時代は捕手として軟式野球をプレーし、府大会4強入り。学業成績も良かったことから、高校は立命館高校へ進学。硬式球を受けると手が痛くなることから、高校の硬式野球部からは投手に転向した。3年のときにはエースを務めるも、夏の大会は2回戦で敗退した[1]

プロを目指してレベルの高い東京都内の大学への進学を希望するも、実績不足からスポーツ推薦は厳しい状態だった。高校監督から半ばあしらわれるようにアメリカ行きを勧められ、カリフォルニア州にあるデザート短大英語版からMLBドラフト指名を受けた鷲谷修也に憧れを抱き、赤沼も同短期大学に入学[1][2]。投手コーチとしてやってきたアンソニー・クラゲット英語版から「お前はプロに行ける」と言われたことに発奮し[2]、初年度から先発投手として活躍し、2年夏にはサマーリーグ優勝に貢献した[3]。語学スキルも上達させ、3年からはテネシー州にあるリー大学に編入した[1]ノーヒットノーランを達成し[4]、全米週間MVP、リーグの週間MVPにも選出されるなどの活躍を見せた[3]。また、大学では運動科学で学士号も取得した[1][3]

MLBドラフト指名からは漏れ、2019年は北米の独立リーグであるアメリカン・アソシエーションゲーリー・サウスショア・レイルキャッツでプレーし[5]、シーズン途中でフロンティアリーグシャンバーグ・ブーマーズ英語版に移籍[1][6]。シーズン終盤はチームの主力格となった[2]

2020年新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リーグが活動を中止、2021年はビザの都合で渡米できず、チームでプレーできない状況が続いたが、その間、広島のトレーニングジムでトレーニングに励み、体重を10kg以上増加させた[2]2022年にシャンバーグと再契約を結び、2年半ぶりに復帰した[7][8]。6月に故障者リスト入りするも[9]、7月に復帰した[10]。計15試合に登板し、4勝3敗の成績を挙げた。

2024年2月2日、研修を経て学生野球資格を回復した[11]

選手としての特徴・人物 編集

最高球速は150km/hで、平均は145km/h程度。高校時代は139km/hほどだったが、大学時代に元立命館高コーチの岡嵜雄介からの紹介で、トレーナーの高島誠の下でトレーニングを積んだことで筋力を向上させていった[1][2]

変化球カットボールツーシームチェンジアップスライダーナックルカーブなどを投げる[2]

選手としての活動外では、ストレングス&コンディショニングコーチとしても活動している。

詳細情報 編集

独立リーグでの年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2019 レイルキャッツ 16 4 0 0 0 2 2 0 - .500 163 35.2 41 6 16 0 2 22 0 0 21 20 5.05 1.60
ブーマーズ 10 0 0 0 0 1 0 0 - 1.000 116 27.2 25 2 8 0 4 19 1 1 11 10 3.25 1.19
2022 15 - - 0 0 4 3 0 - .571 342 75.0 87 7 24 0 13 58 1 1 43 38 4.56 1.48
AA:1年 16 4 0 0 0 2 2 0 - .500 163 35.2 41 6 16 0 2 22 0 0 21 20 5.05 1.60
FL:2年 25 - - 0 0 5 3 0 - .625 458 102.2 112 9 32 0 17 77 1 1 54 49 4.29 1.40
  • 2022年シーズン終了時

背番号 編集

  • 61 (2019年 - 同年7月)
  • 8 (2019年7月 - 同年終了、2022年)

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g 高木遊 (2019年12月30日). “MLB目指す24歳異色の独立リーガー 赤沼淳平(シャンバーグブーマーズ)【Future Heroes vol.45】”. BASEBALL GATE. https://baseballgate.jp/dailybg/futurehero/884726/ 2022年8月13日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f 中島大輔 (2022年3月22日). “異色のプロ野球人生を歩む「赤沼淳平」という男。コロナ禍による“空白の2年間”で沸いた渇望「チャンスですよ」”. THE DIGEST. https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=53972 2022年8月13日閲覧。 
  3. ^ a b c コーチ・スタッフ”. 東広島ポニー・中学硬式野球チーム. 2022年8月13日閲覧。
  4. ^ Jumpei Akanuma (2/26/2018) - Athlete Awards” (英語). Lee University Athletics (2018年2月26日). 2022年8月13日閲覧。
  5. ^ 'He's gotten some big outs': Jumpei Akanuma wants to make jump from RailCats to major leagues” (英語). Chicago Tribune (2019年7月5日). 2022年8月13日閲覧。
  6. ^ BOOMERS TRADE FOR AKANUMA” (英語). Official Website of the Schaumburg Boomers (2019年7月22日). 2022年8月13日閲覧。
  7. ^ 【2年越し待望のシーズンへ!】米国シャンバーグ・ブーマーズ 所属|赤沼淳平選手”. N-ZYME For Sports (2022年4月18日). 2022年8月13日閲覧。
  8. ^ “赤沼投手「30歳まで頑張る」 米独立リーグで夢追う26歳 /京都”. 毎日新聞. (2022年6月14日). https://mainichi.jp/articles/20220614/ddl/k26/050/333000c 2022年8月13日閲覧。 
  9. ^ 赤沼淳平 [@J_A_64] (2022年6月15日). "今日付で2週間の故障者リストに入りました。". X(旧Twitter)より2022年8月13日閲覧
  10. ^ 赤沼淳平 [@J_A_64] (2022年7月4日). "また5週ぶりに復帰して先発し、チームも勝って6連勝です。". X(旧Twitter)より2022年8月13日閲覧
  11. ^ 学生野球資格回復に関する規則 第4条による認定者”. 日本学生野球協会. 2024年2月3日閲覧。

外部リンク 編集