郡山駅 (奈良県)
郡山駅(こおりやまえき)は、奈良県大和郡山市高田口町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の駅である。駅番号はJR-Q34。「大和路線」の愛称区間に含まれている。
郡山駅 | |
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駅舎(2016年6月) | |
こおりやま Kōriyama | |
◄JR-Q36 奈良 (4.8 km) (3.8 km) 大和小泉 JR-Q33► | |
所在地 | 奈良県大和郡山市高田口町104-1 |
駅番号 | JR-Q34 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■関西本線(大和路線) |
キロ程 |
138.7 km(名古屋起点) 加茂から17.8 km |
電報略号 | コリ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面2線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
4,220人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1890年(明治23年)12月27日[3] |
備考 |
業務委託駅 みどりの券売機プラス設置駅 |
概要
編集大和郡山市のJRにおける代表駅である。当駅から西に約1kmのところに、もう一つの代表駅である近鉄郡山駅があり、乗降客数も近鉄郡山駅のほうが多い。
鉄道国有法により国鉄関西本線となり、東北本線にある郡山駅(福島県)との混同を避けるため、鉄道院では「大和郡山駅」と改名しようとしたが、地元住民は承服せず、東大寺の古文書を持ち出して「大和の郡山の方が古い」と鉄道院へ陳情した結果、郡山駅に落ち着いたという歴史的経緯がある[4]。東北本線の郡山駅と区別するため、乗車券類には「(関)郡山」と印字される。
歴史
編集- 1890年(明治23年)12月27日:大阪鉄道 (初代)の奈良駅 - 王寺駅間開業に伴い、一般駅として設置[3]。
- 1900年(明治33年)6月6日:大阪鉄道の路線が関西鉄道に承継され、同社の駅となる。
- 1907年(明治40年)10月1日:関西鉄道が国有化[3]。官営鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称設定により、関西本線の所属となる[5]。
- 1977年(昭和52年)3月1日:貨物の営業が廃止され、旅客駅となる[3]。
- 1986年(昭和61年)3月3日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「大和路線」の愛称を使用開始。
- 1997年(平成9年)2月27日:橋上駅舎使用開始[1]。
- 1998年(平成10年)7月30日:自動改札機を設置し、供用開始[6]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[7]。
- 2009年(平成21年)10月4日:大阪環状・大和路線運行管理システム導入。
- 2014年(平成26年)
- 2月13日:みどりの窓口の営業が終了。
- 2月14日:みどりの券売機プラス稼動開始。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2024年(令和6年)3月16日:ダイヤ改正に伴い、新設される通勤特急「らくラクやまと」の停車駅となる[8]。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する地上駅[2]。鉄骨造の橋上駅舎を有し[1]、駅舎の外観は郡山城をイメージしている[2]。
以前は1・2番線の間には、上下兼用の待避線(中線)があった。1番のりば北側には貨物積込み用の側線があって、特産の金魚出荷専用列車が発着していた。また、2番のりばの南側にも機回し線があった。現在は分岐器や絶対信号機がない停留所に分類される。
王寺駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅である。
改札口東隣にキヨスクもあったが、駅前コンビニの設置に伴う利用者減のため、廃止されている。
ICカード乗車券「ICOCA」の利用が可能(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
橋上駅及び連絡通路は、線路により分断された駅西側と東側の地域を連絡させる意味から、大和郡山市の都市計画事業として整備されたもので、連絡通路は大和郡山市道として位置づけられている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 大和路線 | 上り | 奈良方面[9] |
2 | 下り | 王寺・天王寺・大阪方面[9] |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
利用状況
編集2020年度の1日平均乗車人員は4,220人である[10]。
各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 5,181 |
1998年 | 5,300 |
1999年 | 5,163 |
2000年 | 5,167 |
2001年 | 5,105 |
2002年 | 5,096 |
2003年 | 5,262 |
2004年 | 5,267 |
2005年 | 5,068 |
2006年 | 5,094 |
2007年 | 5,080 |
2008年 | 5,058 |
2009年 | 4,970 |
2010年 | 5,151 |
2011年 | 5,127 |
2012年 | 5,103 |
2013年 | 5,178 |
2014年 | 5,069 |
2015年 | 5,102 |
2016年 | 5,151 |
2017年 | 5,246 |
2018年 | 5,239 |
2019年 | 5,300 |
2020年 | 4,220 |
駅周辺
編集周辺は、マンション・公団住宅が多く目立つ[2]。昔からの市街中心部に通じる出口は駅の西側であるが、最近は東側が再開発され、ショッピングモールが営業している。
近鉄郡山駅へは西へ徒歩で約10分かかる。バスは、奈良交通バスが運行するシャープ前行きが朝に2本ある。また、大和郡山市コミュニティバス「元気城下町号」が日中1時間毎に、「元気治道号」と「元気平和号」は3本運行されているのみである。
また、駅東方約1キロの国道24号沿いに大型ショッピングモール「イオンモール大和郡山」が2010年(平成22年)3月25日にオープンし、当駅および近鉄郡山駅からバスが運行されている[11]。
バス路線
編集「JR郡山駅」停留所にて、奈良交通の路線が発着する。
- 西口
- 東口
- 21:イオンモール大和郡山
- 26:シャープ前
- 大和郡山市コミュニティバス「元気城下町号」「元気治道号」「元気平和号」
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c “大和路線郡山駅 橋上駅舎が完成 JR西日本、27日から使用”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年2月25日)
- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、21頁。
- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、340-341頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 国鉄郡山駅-大和郡山市公式サイト内 歴史事典
- ^ 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』8 関西本線・草津線・奈良線・おおさか東線、曽根悟 監修、朝日新聞出版、2009年8月30日、13頁。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ “「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜”. 西日本旅客鉄道. 2004年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2003年8月30日閲覧。
- ^ 『2024年春のダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道近畿統括本部。オリジナルの2023年12月18日時点におけるアーカイブ 。2023年12月15日閲覧。
- ^ a b “郡山駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月20日閲覧。
- ^ 令和3年度 奈良県統計年鑑 第13章 運輸及び通信-JR輸送実績
- ^ 「イオンモール大和郡山」開店 (PDF) - イオンモール・イオンリテール 2010年2月3日
関連項目
編集外部リンク
編集- 郡山駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道