オークワ
株式会社オークワ(英: OKUWA Co., Ltd.)は、和歌山県を中心に大阪・奈良・兵庫・東海4県のあわせて8つの府県で展開しているチェーンストア。ニチリウグループの一員である。
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![]() 本社中島店 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
![]() 〒641-8501[2] 和歌山県和歌山市中島185番地の3[2][3] |
設立 |
創業:1938年(昭和13年)5月[2] ↓ 1959年(昭和34年)2月27日 (有限会社主婦の店新宮店)[3] ↓ 1969年(昭和44年)2月21日(株式会社主婦の店オークワ)[2] |
業種 | 小売業 |
法人番号 |
2170001002092 ![]() |
事業内容 | チェーンストア経営 |
代表者 |
代表取締役会長 大桑堉嗣 代表取締役社長 大桑弘嗣 |
資本金 | 141億1,749万円(2016年2月20日現在) |
発行済株式総数 | 4,523万7,297株 (2016年2月20日現在) |
売上高 |
連結:2,684億27百万円 単独:2,652億10百万円 (2017年2月期) |
営業利益 |
連結:26億42百万円 単独:24億89百万円 (2017年2月期) |
純利益 |
連結:14億76百万円 単独:14億91百万円 (2017年2月期) |
純資産 |
連結:780億85百万円 単独:778億28百万円 (2017年2月20日現在) |
総資産 |
連結:1,392億97百万円 単独:1,386億44百万円 (2017年2月20日現在) |
従業員数 |
連結:1,938人 単独:1,848人 (2015年2月20日現在) 準社員を含む:15041人 (2017年2月20日現在) |
決算期 | 2月20日[2] |
主要株主 |
大桑 堉嗣 8.89% 日本トラスティ・サービス信託銀行(株) 5.65% オークワ共栄会 5.60% (2015年2月20日現在) |
主要子会社 |
(株)オークフーズ 100% (株)ヒラマツ 100% |
関係する人物 |
大桑勇(創業者) 大桑啓嗣(取締役・元代表取締役社長) 福西拓也(元代表取締役社長兼COO) |
外部リンク | https://www.okuwa.net/ |
特記事項:出典:第46期有価証券報告書 |
沿革編集
- 1938年(昭和13年)5月 - 三重県熊野市で創業者・大桑勇が呉服反物の委託販売を行う「大桑呉服店」を創業。
- 1959年(昭和34年)
- 1966年(昭和41年)「主婦の店オークワ」から「オークワ」に社名変更。
- 1968年(昭和43年)「主婦の店新宮店」が「新宮大桑百貨店」にリニューアル。
- 1969年(昭和44年)2月21日 - 株式会社主婦の店オークワ設立[2]。
- 1971年(昭和46年)5月 - ジャスコ株式会社(現イオン)と各50%の出資でジャスコ・オークワ株式会社を設立[3]。
- 1975年(昭和50年)5月 - 株式会社チェーンストアオークワに社名を変更[3]。
- 1977年(昭和52年)「鳩」を象ったロゴマークが誕生。新宮大桑百貨店と一般店のロゴマークが統一される。
- 1987年(昭和62年)10月8日 - 大阪証券取引所第2部に上場。証券コードは8217。
- 1990年(平成2年)8月1日 - 大阪証券取引所第1部に指定換え。
- 1993年(平成5年) - 大桑教育文化振興財団を設立。
- 1996年(平成8年)8月30日 - 株式会社オークワ(三重)と資本・業務提携[5]。
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)2月 - 現社名に変更[8]。
- 2001年(平成13年)3月7日 - 東京証券取引所第1部に上場[1]。
- 2002年(平成14年)8月20日 - ジャスコ・オークワの清算完了[9]。
- 2003年(平成15年)11月4日 - 「泉佐野流通センター」が稼働[10]。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)8月 - 大阪府和泉市の「和泉小田店」でネットスーパー事業を開始[14]。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)2月21日 - 子会社の株式会社パレを吸収合併[24]。「パレマルシェ」の店舗ブランドはそのまま維持される。
- 2013年(平成25年)
- 2015年
- 8月6日 - 訪日外国人観光客向け「消費税免税サービス」を、和歌山市内の2店舗(スーパーセンターパームシティ和歌山店・スーパーセンターセントラルシティ和歌山店)にて同日より実施。
- 2016年
- 2月16日 - 三井住友カード株式会社と株式会社セディナとの協力により、同年5月中旬からオークワ全132店舗(プライスカットは除く)にて、iD ,楽天Edy , PiTaPa , ICOCA , manaca(マナカ) などの電子マネー決済サービスを開始すると発表。[30]
- 2018年
店舗ブランド編集
- オークワ
- スーパーセンターオークワ
- 食料品・衣料品・住居用品を多品種・多品目品揃えしたワンフロア店舗(スーパーセンター)[34]。
- プライスカット
- 2004年(平成16年)4月に出店したディスカウントストア(DS)業態[35]。既存店舗を業態転換して出店[35]。不採算店舗の改装目的での業態開発が軌道に乗り、現在は新規出店も行っている。
- メッサオークワ
- 2004年(平成16年)12月に出店した高質スーパー業態[36]。
- 高級品・海外輸入品を中心にした食料品も扱い、外観および内装は黒を基調としたデザインとし、商品種類やデザインにおいて従来のオークワと差別化を図り、高級感を演出している。名称である「メッサ」はスペイン語の"MESA"(「食卓」の意味)から採用された[37]。
- 西日本で初めてセルフレジを導入。
- パレマルシェ
- 吸収合併した株式会社パレの店舗ブランドを、合併後もそのまま維持したもの。もとの企業名は名古屋鉄道(名鉄)系列の「名鉄パレ」であり、店舗も名鉄沿線を中心に愛知県・岐阜県・静岡県で展開している。
店舗編集
一部店舗で、スーパーマーケットでは西日本初のセルフレジを導入と、関西初の24時間営業も行っている。
過去に存在した店舗編集
ネットスーパー編集
2006年(平成18年)8月に大阪府和泉市の「和泉小田店」で事業を開始し、 開業当初から実際の店舗と同水準の約15,000品目と取扱商品は当時の業界では最大級であった[14]。
2008年(平成20年)11月に南紀店など一部店舗で織り込みチラシにネットスーパー用の注文番号を付記して電話注文も受け付ける方法を導入し、
2009年(平成21年)1月には「和泉小田店」で携帯電話専用サイトを用いたネットスーパーの受注を開始するなど注文の受付方法の拡充を進めた[14]。
また、2010年(平成22年)10月には和歌山県と共同で山間地の龍神村地区を対象にネットスーパー事業を開始し、過疎地での買い物難民対策としての展開にも着手した[14]。
工場・センター編集
グループ会社・団体編集
- 財団法人大桑教育文化振興財団
- 株式会社オー・エンターテイメント
- スポーツクラブや映画館を運営に加えて、2001年(平成13年)8月21日にオーマートの書籍・CD販売とビデオ・CDレンタル部門を移管し、ジストから社名を変更[41]。
- 1997年(昭和57年)2月設立の飲食業会社[8]。
- 1982年(昭和57年)3月設立の食品仕入会社[3]。
過去に存在したグループ会社編集
- 株式会社勝浦オークワ
- 株式会社チェーンストアオークワ友の会
- 1988年(昭和63年)4月設立の友の会事業会社[8]。
- 株式会社オーマート
- ホームセンター[42]、ドラッグ[42]、書籍・CD販売[41]、ビデオ・CDレンタル[41]
- 2001年(平成13年)8月21日に書籍・CD販売とビデオ・CDレンタル部門をオー・エンターテイメントに移管し[41]、残るホームセンター部門については2002年(平成14年)8月21日にジョイフル朝日と合併して「株式会社オージョイフル」となった[42]。
- 2007年(平成19年)12月にDCM Japanホールディングスに「株式会社オージョイフル」の全株式を譲渡[43]。
- 和歌山を中心に大型店を展開することを目的として、ジャスコ株式会社(現イオン)と折半出資で設立した[9] が、当初の目的を果たせず清算に至った。なお、当社の清算後にイオングループは和歌山県内でイオンモール和歌山を開業させている。
- 株式会社ショッピングセンターマミー
- 1983年(昭和58年)7月設立のスーパー[3]。
- 株式会社新生食品
- 1981年(昭和56年)11月設立の食品製造会社[3]。
- 株式会社パーティハウス
- 1977年(昭和52年)3月設立の衣料品専門店[3]。
オーカード編集
オーカードというポイントカードが存在する。オーカードには2種類あり、オーカードとオーカードプラスが存在する。
- オーカード
ポイント専用カード。買い物200円(税抜)につき1ポイント付与(2014年2月20日まで一部オークワ及びスーパーセンターを除き100円(税抜)につき1ポイント付与)。たまったポイントは1ポイント1円として現金に換金できる。カード特典として、和歌山マリーナシティ「ポルトヨーロッパ」入園無料、ジストシネマ入館料割引、近畿・三重地区トヨタレンタリース各店割引の制度がある。オーカードは、和歌山県民の6割が所有している[44]。
- オーカードプラス(旧)
三菱UFJニコス(旧・日本信販)との提携による、クレジット機能付きオーカード。ポイント制度は通常のオーカードと同様で、NICOS・VISA提携先でのクレジットカードとして利用も可能。特典は通常のオーカードの特典に加え、南紀白浜アドベンチャーワールド入園優待、全日空ゲートタワーホテル飲食料割引制度が利用できた。2009年11月30日 使用終了。
- オーカードプラス(新)
SMBCファイナンスサービス(旧・セディナ)との提携による、クレジット機能付きオーカード。ポイント制度は通常のオーカードと同様のものに加え、毎月9・19・29日に、クレジットポイント5倍デーを実施し、旧オーカードプラスと比べて、オーカード(ポイント専用カード)とポイント付加サービスに差をつける内容となっている。プラスクレジット機能はVISA・MasterCard・JCBから選べる。2010年4月1日からサービス開始[45]。
CMソング編集
「オークワからのごあいさつ」というCMソングがあり、CMや店頭で流されている。 足立浩一 作詞、服部克久 作曲。
曲は3番まである。同社ホームページ上でも視聴可能である[46]。
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ a b “(株)オークワが東京証券取引所市場第一部へ上場”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2001年3月12日)
- ^ a b c d e f 『流通会社年鑑 2002年版』 日本経済新聞社、2001年12月10日。
- ^ a b c d e f g h i j 『流通会社年鑑 1990年版』 日本経済新聞社、1990年11月24日。
- ^ “オークワ、創立50周年記念「感謝の集い」開催 15年に営業収益5000億円目指す”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2009年4月24日)
- ^ “チェーンストアオークワ、オークワと資本提携”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1996年9月11日)
- ^ “チェーンストアオークワ、子会社のオークワを吸収合併”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1999年8月25日)
- ^ a b c “オークワ、三重県に「関流通センター」竣工”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1999年9月22日)
- ^ a b c 『流通会社年鑑 2001年版』 日本経済新聞社、2000年12月11日。
- ^ a b c d “イオンとオークワ、合弁会社ジャスコ・オークワの清算完了”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2002年8月30日)
- ^ “オークワの物流センター 泉佐野流通センター 11月4日(火)開設”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2003年11月27日)
- ^ “「無人レジ」導入 SM各社、各地の店舗で試みる サービス充実か?効率か?”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2005年10月21日)
- ^ “オークワとマツモトキヨシが業務提携”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2005年9月15日)
- ^ “オークワ、ヒラマツと資本業務提携”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2005年11月4日)
- ^ a b c d e f 川辺信雄. “ネットスーパーの生成と発展-バーチャル・ビジネスとリアル・ビジネスの統合-”. 早稲田商学第429号 (早稲田大学商学同攻会) (2011年9月).
- ^ “中部流通特集:小売業界、出店相次ぐ=オークワ「オークワ愛西プラザ店」”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年11月30日)
- ^ “オークワ、名古屋のSMパレを買収”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2008年6月13日)
- ^ 西川昌彦(2008年7月14日). “オークワ、愛知・岐阜へ進出 「プライスカットオークワ岐阜柳津店」開店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社)
- ^ “日本スーパーマーケット協会、「標準通い箱」のJIS化目指す 普及推進に拍車”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2009年6月17日)
- ^ “プライスカットオークワ明石大久保店 11月7日(金)オープン 兵庫県明石市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2008年11月27日)
- ^ 株式会社オークワと株式会社神戸物産の合弁会社設立について - プレスリリース
- ^ 廣瀬嘉一(2011年2月9日). “オークワ、フードセンター富田屋と業務提携 東海圏の競争力強化目指す”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社)
- ^ “オークワ、TVでネットスーパー対応”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2011年8月10日)
- ^ “SM7社、クックパッドなどと顧客データを共有 購買分析で連携”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2011年12月14日)
- ^ “オークワ、東海地区の子会社パレを吸収合併”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2011年3月16日)
- ^ 代表取締役の異動について - オークワニュースリリース 2013年12月16日閲覧。
- ^ 山本仁(2012年10月19日). “小売各社、高齢者向け配食事業に相次ぎ参入 有望市場で競争”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社)
- ^ “オークワとトミダヤ、業務提携を解消”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社).(2013年9月11日)
- ^ a b 廣瀬嘉一(2014年9月26日). “オークワ、来期から東海エリアで出店加速 和歌山のドミナント再構築へ”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社)
- ^ a b “中部秋季特集:オークワ、「東海食品センター」竣工 東海圏さらなる拡大へ”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2013年9月10日)
- ^ “オークワ ニュースリリース | オークワ全店※で電子マネー決済サービスを開始” (日本語). www.okuwa.net. 2018年11月22日閲覧。
- ^ “単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ”. 株式会社オークワ. 2018年10月1日閲覧。
- ^ “オークワ ニュースリリース | 和歌山市を中心に店舗展開するヒラマツでオーカードポイントが貯まります!使えます!” (日本語). www.okuwa.net. 2018年11月22日閲覧。
- ^ “オークワ、名古屋に初出店 エリア売上高1000億円達成へ邁進”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2011年3月9日)
- ^ “オークワ、SuC業態10店舗目「みえ朝日インター店」オープン”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2011年4月1日)
- ^ a b “オークワ、DS新業態「プライスカット」展開へ 今期9店舗に拡大”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2004年9月10日)
- ^ “オークワ、12月に2つの新業態開業、和歌山で展開”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2004年11月5日)
- ^ “メッサオークワ高松 たかまつ店 オープンについて”. 株式会社オークワ (2008年6月). 2015年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e “オークワ、新惣菜工場「オーデリカファクトリー和歌山」完成”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2008年8月13日)
- ^ “オークワ自社惣菜工場 「オーデリカファクトリー和歌山」8月25日稼動”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2008年8月21日)
- ^ “オークワ 東海エリア拡大へ 愛知県春日井市に「東海食品センター」10月20日稼働 4機能を一ヶ所に集約 設備投資47.8億円”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2013年9月2日)
- ^ a b c d “オークワ、書籍・CD部門移管に伴いジストを社名変更”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2001年8月17日)
- ^ a b c “オークワ、HC子会社が8月合併、3~4年で50店舗に”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2002年2月15日)
- ^ “オークワ、ホームセンター事業をDCMJapanに売却”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年12月10日)
- ^ 秘密のケンミンSHOW 2008年1月17日・2009年6月4日放送分より。
- ^ オークワ/新オーカードプラスのお知らせ
- ^ “オークワCMソング”. 株式会社オークワ. 2015年11月12日閲覧。
関連項目編集
- 日本流通産業
- 日本チェーンストア協会
- 勝浦オークワ - 創業者の大桑啓文はオークワ創業者・大桑勇の甥
外部リンク編集
- 株式会社オークワ
- ネットスーパーオークワ
- オークワ - Facebook公式アカウント