関菜々巳

日本の女性バレーボール選手 (1999-)

関 菜々巳(せき ななみ[2]1999年6月12日 - )は、日本の女子バレーボール選手である。

関 菜々巳
Nanami Seki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1999-06-12) 1999年6月12日(25歳)
出身地 日本の旗 千葉県船橋市
ラテン文字 Nanami Seki
身長 171cm
体重 60kg
血液型 B[1]
選手情報
所属 イタリアの旗 イモコ・コネリアーノ
背番号 6
愛称 セナ
ポジション S
指高 220cm
利き手[1]
スパイク 280cm
獲得メダル
 日本
ネーションズリーグ
2024 バンコク
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来歴

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千葉県船橋市出身。2人姉妹の次女。小学2年生のとき、姉の影響を受け自身もバレーボールを始めた[1][3]

高校入学まで

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千葉県船橋市立法典西小学校では塚田JSCに所属。関東大会にも出場し、小学校6年生はセンターのアタッカーかつキャプテンとしてチームを引っ張った[3]

船橋市立行田中学校では2年生よりセッターとして出場するように。ツーセッターだった3年生のとき、千葉県立柏井高等学校が3位入賞した春の高校バレーを会場で観戦した際、当時高校2年生だった中元南工藤嶺ら両エースにトスを上げてみたいと憧れ、同学への進学を決める[4]

千葉県立柏井高等学校 時代

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入学当初はアタッカーだったが、その後セッターに転向。当時の監督から「ミドルが決まらないと試合に勝てない」と言われ。ミドル中心のトスワークを志向するようになる[3]

2016年7月の第18回アジアジュニア女子選手権大会(U-19)の代表メンバーに選出された他[5]、2017年2月の第14回 2017全日本ジュニアオールスタードリームマッチの「チームMAX」のキャプテンとして選出されるなど[6][7][8]、活躍を見せ始める。

また3年生時にはキャプテンとしてチームを率い第70回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春の高校バレー2018)に出場、大会前から注目選手として紹介された[9]。1回戦の三重高等学校にストレートの勝利を収め、2回戦の郡山女子大学附属高等学校にも勝利するも、高校総体準々決勝でも敗戦を喫していた大分の名門・東九州龍谷高等学校にリベンジは叶わず、今大会をベスト16で終えた[4][9]

東レアローズ 時代

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2017年11月30日、東レアローズへの入団内定が発表された[10][11]。同期入団は一人で最初は不安だったが、小川をはじめとした先輩が優しく、すぐに馴染むことができたという[3]

2017-18シーズンは出場はなかったものの、2018-19シーズンは2018年11月3日の開幕戦・久光製薬スプリングス戦にスタメンで出場。シーズンを通して正セッターとして活躍し、チームを準優勝に導く。その功績が評価され、最優秀新人賞・ベスト6を受賞し[12]、2019年4月には初の代表入りを果たす[13]。2019年5月のモントルーバレーマスターズでは全5試合中4試合にスターティングメンバーとして出場、ベストセッター賞に輝くなどの活躍を見せ日本代表チームの2位入賞に大きく貢献する[14]

2019-20シーズンも正セッターとして全24試合に出場するもチームはセミファイナル進出を逃し、6位に終わったものの、2020-21シーズンでは全試合出場でチームのレギュラーラウンド21戦全勝での優勝に貢献。ファイナルでJTマーヴェラスに敗れ準優勝に終わったものの[15]、2シーズンぶりにベスト6に輝く[16][17]

一方日本代表としては2021年度もメンバー入りを果たすが、5月に行われたネーションズリーグでは正セッターに籾井あきが起用されたこともあり、出場は2枚替えを含む途中出場にとどまり2020年東京オリンピック出場メンバーから落選する[18][19][20][21]

2021-22シーズンはファイナル3で久光スプリングスに敗れ3位に終わるも、日本代表には4年連続で選出され[22]、2022年の世界選手権では正セッターとして全試合にスタメン出場。チームを5位に導いた[23]

2024年2月20日、東レの公式サイトにて海外リーグ挑戦のため同月29日付で退団することが発表された[24]

2024年6月19日、イタリアセリエA1イモコ・コネリアーノ入団が発表された[25]

人物・エピソード

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  • 高校時代は学生としても優等生であり、通知表はオール5だった。それでも大学には進学せず、高校卒業後に東レに入団した[26]

所属チーム

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球歴

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ジュニア代表

日本代表(2019年-)

受賞歴

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個人成績

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V.LEAGUEの個人通算成績は下記の通り[29]

大会 チーム 出場 アタック バックアタック アタック
決定本数
ブロック サーブ サーブレシーブ 総得点























































V1 2018-19 東レ 33 126 62 37 1 59.7 0 0 0 - 0.29 17 0.13 572 4 24 20 174 11.6 4 0 0 0.0 37 17 28 82
V1 2019-20 24 92 28 17 1 60.7 0 0 0 - 0.18 12 0.13 361 3 13 18 104 10.4 5 0 0 0.0 17 12 16 45
V1 2020-21 23 78 24 13 0 54.2 1 0 0 0.0 0.17 3 0.04 272 2 17 10 92 14.5 3 0 1 16.7 13 3 19 35
V1 2021-22 34 122 47 26 0 55.3 0 0 0 - 0.21 14 0.11 418 2 21 23 119 11.2 6 0 0 0.0 26 14 23 63
V1 2022-23 37 149 80 45 2 56.2 0 0 0 - 0.30 16 0.11 526 4 18 39 136 8.8 8 0 3 18.8 45 16 22 83
V1 2023-24 22 80 42 23 1 54.8 1 0 0 0.0 0.29 7 0.09 276 5 10 20 72 10.1 4 0 0 0.0 23 7 15 45
通算:6シーズン 173 647 283 161 5 56.9 2 0 0 0.0 0.25 69 0.11 2425 20 103 130 697 10.9 30 0 4 6.7 161 69 123 353

脚注

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  1. ^ a b c d e 『V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2020-21』日本文化出版、2020年より引用
  2. ^ 関菜々巳|所属チームプロフィール”. 東レアローズ. 2021年9月28日閲覧。
  3. ^ a b c d 日本代表初選出。東レ・関菜々巳「ベスト6、最優秀新人賞は周りの方々のおかげ。チームの中心選手として引っ張っていける存在になりたい」”. バレーボールマガジン (2019年4月15日). 2022年6月10日閲覧。
  4. ^ a b アゲた!上げた!柏井の超高校級セッター・関菜々巳が白星挙げた/春高バレー”. サンスポ (2018年1月5日). 2022年6月10日閲覧。
  5. ^ 第18回アジアジュニア女子選手権大会(U-19)”. 日本バレーボール協会 (2016年7月23日). 2021年9月28日閲覧。
  6. ^ 第14回 2017全日本ジュニアオールスタードリームマッチ 女子選手一覧”. 日本バレーボール協会 (2017年1月24日). 2022年6月10日閲覧。
  7. ^ 第14回 2017全日本ジュニアオールスタードリームマッチ 2月18日(土)より大阪で開催”. 日本バレーボール協会 (2017年2月8日). 2022年6月10日閲覧。
  8. ^ 第14回 2017全日本ジュニアオールスタードリームマッチ”. 日本バレーボール協会 (2017年2月18日). 2021年9月28日閲覧。
  9. ^ a b 春の高校バレー2018|注目選手”. フジテレビ (2018年1月4日). 2022年6月10日閲覧。
  10. ^ 内定選手の加入について”. 東レアローズ (2017年11月30日). 2022年6月10日閲覧。
  11. ^ 東レ(女子)関菜々巳(千葉県立柏井高)の内定を発表”. バレーボールマガジン (2017年12月1日). 2022年6月10日閲覧。
  12. ^ a b 2018-19 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V・ファイナルステージ グランドファイナル 試合結果のお知らせ”. Vリーグ機構 (2019年4月13日). 2022年6月10日閲覧。
  13. ^ 日本代表女子始動会見 中田久美監督「若手を意識して選出した。関菜々巳が戦力として世界で戦えるか見ていきたい」全選手コメント”. バレーボールマガジン (2019年4月25日). 2021年9月28日閲覧。
  14. ^ a b c モントルーバレーマスターズ”. 日本バレーボール協会 (2019年5月13日). 2021年9月28日閲覧。
  15. ^ 東レ、21戦負けなしもPOで優勝逃し涙…黒後愛「勝ちたかった」”. スポーツニッポン (2021年2月21日). 2021年9月28日閲覧。
  16. ^ a b 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V・レギュラーラウンド最終結果・個人賞受賞選手決定のお知らせ”. V.LEAGUE (2021年2月14日). 2021年2月24日閲覧。
  17. ^ 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V・ファイナルステージ ファイナル 試合結果のお知らせ”. V.LEAGUE (2021年2月21日). 2021年2月24日閲覧。
  18. ^ FIVBバレーボールネーションズリーグ2021 日本代表メンバー”. 日本バレーボール協会. 2021年7月18日閲覧。
  19. ^ 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)火の鳥NIPPON出場内定選手12人決定”. 日本バレーボール協会 (2021年6月30日). 2021年7月18日閲覧。
  20. ^ 【バレー】日本代表での経験を糧に 東レアローズ・関菜々巳がチーム合流”. カンテレ (2021年7月20日). 2021年9月28日閲覧。
  21. ^ 女子代表、五輪12名発表。荒木絵里香主将、古賀紗理那、黒後愛、籾井あき、石川真佑ら”. バレーボールマガジン (2021年6月30日). 2021年9月28日閲覧。
  22. ^ 2022年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月11日閲覧。
  23. ^ a b Women's World Championship 2022 - Standings”. volleyballworld.com (2022年10月12日). 2022年10月12日閲覧。
  24. ^ 関菜々巳選手の退団について”. 東レアローズ女子バレーボール部 (2024年2月20日). 2024年2月20日閲覧。
  25. ^ NANAMI SEKI, UNA STAR GIAPPONESE SARA' LA VICE-WOLOSZ !” (イタリア語). Imoco Volley Conegliano (2024年5月5日). 2024年6月19日閲覧。
  26. ^ 田中夕子 (2023年9月22日). “高校時代の通知表は“オール5”「勉強よりバレーボールの方が難しい」マジメすぎるセッター関菜々巳(24歳)のお悩み相談”. Sports Graphic Number (文藝春秋). https://number.bunshun.jp/articles/-/858981 2023年8月28日閲覧。 
  27. ^ FIVBバレーボールネーションズリーグ2019”. 日本バレーボール協会 (2019年5月21日). 2021年9月27日閲覧。
  28. ^ FIVBバレーボール ネーションズリーグ ファイナルラウンド”. 日本バレーボール協会 (2021年5月25日). 2021年9月27日閲覧。
  29. ^ 関菜々巳|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2024年3月24日閲覧。

外部リンク

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