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シーズン前編集

ドラフト編集

この年のドラフトはNBA史の中でも有数の当たり年とされている。この年に指名された選手の中から、NBAを代表するポイントガードとなるピート・マラビッチネイト・アーチボルドデトロイト・ピストンズから全体1位指名を受けたボブ・レイニアデイブ・コーウェンスカルヴィン・マーフィーら5人の選手が殿堂入りを果たしており、うちマラビッチ、コーウェンス、アーチボルドは『偉大な50選手』にも選ばれている。他にもルディ・トムジャノビッチサム・レイシージョン・ジョンソンジェフ・ペトリーらが指名を受けている。

リーグの拡張編集

1960年代はベトナム戦争の激化、公民権運動の活発化などの政情不安がアメリカを覆った時代であり、人々は世の中に広がる閉塞感から逃れるため、積極的に娯楽を求めた。その結果アメリカではプロスポーツブームが起こり、各プロリーグは大きな成長を見せ、バスケ界ではABAの誕生を促したが、なかでもNBAの成長は目覚しいものがあった。

このシーズンの5年前である1965年当時、NBAには9チームが所属しており、登録されている選手数は108人、リーグ全体の試合数は360試合だった。そしてNBAはその後の5年間で著しい発展を遂げ、このシーズンには新たにポートランド・トレイルブレイザーズバッファロー・ブレーブス(後のロサンゼルス・クリッパーズ)、クリーブランド・キャバリアーズが創設され、チーム数は17となり、BAAがNBLを吸収してNBAとなった1949年の数字まで回復した。登録選手数は204人、総試合数は697試合にまで増加した。NBAは僅か5年の間で、その規模をほぼ倍にまで拡張したのである。観客動員数も飛躍的に伸び、1965-66シーズンの観客動員数は200万人強だったのが、このシーズンには500万人を突破した。冬の1950年代を過ごしたNBAにとって1960年代後半はまさに高度成長の時代だった。

しかしNBAの高度成長はこの年を境に頭打ちとなる。ABAとの競争の加熱による疲弊と、リーグの強引な拡大策が市場への供給過剰に繋がり、さらにスキャンダルが追い討ちとなり、NBAは再び冬の時代となる1970年代へと突入していくのである。

その他編集

  • チーム数の増加に伴ってリーグは再編され、これまでの2デビジョン制からイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスに分かれた、2カンファレンス4デビジョン制となった。各デビジョンから上位2チームがプレーオフに進出する。
  • オスカー・ロバートソンが会長を務めるNBPA(選手会)がフリーエージェント選手獲得のための保証金制度撤廃を求めて、球団オーナーに訴訟を起こした。一般的に「オスカー・ロバートソン訴訟」として知られるこの訴訟は、後のフリーエージェント制度創設に繋がる。

シーズン編集

オールスター編集

イースタン・カンファレンス編集

アトランティック・デビジョン
チーム 勝率 ゲーム差
ニューヨーク・ニックス 52 30 .634 -
フィラデルフィア・76ers 47 35 .573 5
ボストン・セルティックス 44 38 .537 8
バッファロー・ブレーブス 22 60 .268 30
セントラル・デビジョン
チーム 勝率 ゲーム差
ボルチモア・ブレッツ 42 40 .512 -
アトランタ・ホークス 36 46 .439 6
シンシナティ・ロイヤルズ 33 49 .402 9
クリーブランド・キャバリアーズ 15 67 .183 27

ウエスタン・カンファレンス編集

ミッドウエスト・デビジョン
チーム 勝率 ゲーム差
ミルウォーキー・バックス 66 16 .805 -
シカゴ・ブルズ 51 31 .622 15
フェニックス・サンズ 48 34 .585 18
デトロイト・ピストンズ 45 37 .549 21
ミッドウエスト・デビジョン
チーム 勝率 ゲーム差
ロサンゼルス・レイカーズ 48 34 .585 -
サンフランシスコ・ウォリアーズ 41 41 .500 7
サンディエゴ・ロケッツ 40 42 .488 8
シアトル・スーパーソニックス 38 44 .463 10
ポートランド・トレイルブレイザーズ 29 53 .354 19

スタッツリーダー編集

部門 選手 チーム AVG
得点 ルー・アルシンダー ミルウォーキー・バックス 31.7
リバウンド ウィルト・チェンバレン ロサンゼルス・レイカーズ 18.2
アシスト ノーム・ヴァン・ライアー シカゴ・ブルズ 10.1
FG% ジョニー・グリーン シンシナティ・ロイヤルズ .587
FT% チェット・ウォーカー シカゴ・ブルズ .859

各賞編集

シーズン概要編集

混戦ミッドウエスト編集

プレーオフファイナル編集

  カンファレンス準決勝 カンファレンス決勝 ファイナル
                           
  M1  バックス 4  
P2  ウォリアーズ 1  
  M1  バックス 4  
Western Conference
    P1  レイカーズ 1  
M2  ブルズ 3
  P1  レイカーズ 4  
    M1  バックス 4
  C1  ブレッツ 0
  A1  ニックス 4  
C2  ホークス 1  
A1  ニックス 3
Eastern Conference
    C1  ブレッツ 4  
A2  76ers 3
  C1  ブレッツ 4  

絶好調のシーズンを過ごしたミルウォーキー・バックスはプレーオフでも圧倒的強さで勝ち進み、カンファレンス決勝では故障者だらけのロサンゼルス・レイカーズを破ってファイナルに初進出した。東からは予想外のチームが勝ち上がって来た。レギュラーシーズン42勝のボルチモア・ブレッツである。シーズンの成績からみてもバックスの圧倒的優位は明らかだったが、ブレッツは大黒柱のウェス・アンセルドが故障を抱えて成績を落としており、さらにカンファレンス決勝のニューヨーク・ニックスとの激戦でガス・ジョンソンも負傷し、ファイナルの第1・2戦を欠場してしまう不運に見舞われた。ブレッツはアール・モンローが孤軍奮闘したがバックスの前に4戦全敗とあえなく敗退。プレーオフ14戦12勝の高勝率、1959年以来ファイナル史上2度目となるスイープでバックスが初優勝を果たした。この優勝が2008年現在までのバックス唯一の優勝であり、また創部3年目にしての優勝はNBAの最速記録である。ファイナルMVPを獲得したルー・アルシンダーは、MVP、得点王と合わせて三冠を達成した。

ラストシーズン編集

外部リンク編集