煉瓦亭

東京都中央区銀座にある洋食レストラン

株式会社煉瓦亭(れんがてい)は、東京都中央区銀座にある洋食飲食店。 「煉瓦亭」は株式会社煉瓦亭の登録商標である(第3017939号)。

株式会社煉瓦亭
東京・銀座 煉瓦亭
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
104-0061
東京都中央区銀座3丁目5番16号
業種 小売業
法人番号 3010001060717 ウィキデータを編集
事業内容 飲食店の運営
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煉瓦亭
Rengatei
東京・銀座 煉瓦亭 正面
店舗概要
所在地 104-0061
東京都中央区銀座3丁目5-16
座標 北緯35度40分21.76秒 東経139度45分57.66秒 / 北緯35.6727111度 東経139.7660167度 / 35.6727111; 139.7660167 (煉瓦亭)座標: 北緯35度40分21.76秒 東経139度45分57.66秒 / 北緯35.6727111度 東経139.7660167度 / 35.6727111; 139.7660167 (煉瓦亭)
開業日 1895年
正式名称 煉瓦亭
建物名称 煉瓦亭ビル
営業時間 平日 11:15 - 21:00
土曜日祝日 11:15 - 20:45
日曜日休業。途中15:00 - 16:40まで休み時間あり)
駐車台数 0台
外部リンク 煉瓦亭facebook
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設立・所在地・オーナー 編集

概要 編集

1895年(明治28年)創業の老舗洋食屋である。創業者は山本音次郎で二代目木田元次郎の縁者[1]。 煉瓦亭の現在の豚カツオムライスカキフライエビフライハヤシライス、これら代表的洋食メニューのほか、食事の提供の仕方「皿にライスを盛る」着想を木田元次郎が考案したと三代目煉瓦亭店主木田孝一らが主張して定説化したとされる[2][3][4][5][6][7]。 一方、煉瓦亭が数々の洋食を発明してはいないと、否定する論考が2017年以後複数発表されている[8][9][1]。 このように諸説あるため、正しい経緯の検証が必要な事柄である。

明治時代、洋食メニューとの組み合わせは西洋諸国に習った「パン」であった。しかし利用者から「パンよりを食べたい」との要望があり、「皿にライス」というスタイルで提供したとしている。これは茶碗でナイフ・フォークでは食べづらいためである。そこからフォークの背にライスをのせて食べる慣習を作ったとされている[10]

同じように付け合せにも温野菜が使われていたが、これをキャベツの千切りに置き換えトンカツ(当時は「カツレツ」と呼んだ)と盛り合わせた。これは日露戦争でコックが徴兵されてしまったので手間を省くために、「キャベツの一夜漬け」からヒントを得て食べやすい千切りとして提供を始めたことが始まりとしている。安くてソースにあう、という事も大きな理由である。トンカツも、「カツレツ」そのままでは「味がくどい」と日本人には不評であったため、ドミグラスソースではなくウスターソースをかけることにしたところ好評で、これがその後定番となった。

オムライスは元々は賄い料理であり、手早く作れる料理として溶き卵、ミンチ、タマネギ、ライスを混ぜ合わせてフライパンでふっくら焼き上げた料理であったが、客からの要望によりメニューに取り入れた。

ハッシュドビーフアンドライスも、ハッシュドビーフアンドライス・ハッシュドライス・ハヤシライスへと名称を変更しながら受け継がれている代表的な人気のメニューの一つ。煉瓦亭の三代目は「日本橋丸善が元祖ではあるが、あれはチャプスイに近い」とし、ドミグラスソースでハヤシライスを作ったのはここが発祥であると主張している[11]

年譜 編集

  • 現在の煉瓦亭の店舗は、1964年(昭和39年)に建てられたものである。
  • 1982年山本益博の「東京味のグランプリ」で、最高評価の三ツ星を獲得した。
  • 2023年3月16日の夜、韓国の尹錫悦大統領と日本の岸田文雄首相が関係者と共に訪れ、夕食後の懇親会を開いた[12]


主メニュー 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 近代食文化研究会『なぜアジはフライでとんかつはカツか?』Kindle版、2022年12月6日。 
  2. ^ おがた硯峯「食べ物初めて物語」Amusebooks
  3. ^ 岡田哲『とんかつの誕生――明治洋食事始め』講談社[講談社選書メチエ]、2000年 [ISBN 4062581795]
  4. ^ 『とんかつ フライ料理 人気店のメニューと調理技術』旭屋出版ムック 2009年 [ISBN 4751108182]
  5. ^ 『とんかつ・コロッケ雑学帳』旭屋書店 料理と食シリーズ12
  6. ^ 小菅桂子『にっぽん洋食物語』新潮社、1983年
  7. ^ 「食に歴史あり洋食・和食事始め」
  8. ^ 松浦達也 肉道場入門![とんかつ起源に仰天の新説!? 明治21年出版のレシピに技法が紹介されていた
  9. ^ 増子保志「とんかつ」の受容と変容に関する一考察 国際情報研究、16 巻 (2019) 1 号
  10. ^ 爆笑問題のそれっていつから?ヒストリー”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. 2015年2月2日閲覧。
  11. ^ 『明治・大正を食べ歩く』PHP新書の三代目インタビューより
  12. ^ 朝日新聞 デジタル 「日韓首脳が銀座をはしご」 2023年3月16日

外部リンク 編集