足立 祐一(あだち ゆういち、1989年9月22日 - )は、東京都町田市出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。現在は東北楽天ゴールデンイーグルスでスカウトを務める[1]

足立 祐一
東京ドームにて(2016年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都町田市
生年月日 (1989-09-22) 1989年9月22日(35歳)
身長
体重
178 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2015年 ドラフト6位
初出場 2016年5月21日
最終出場 2021年7月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

編集

プロ入り前

編集

小山田小3年生から「町田ライオンズ」で投手として野球を始めた[2]。小山田中軟式野球部時代から捕手に転向した[2]

中学時代は小山田中軟式野球部の他、軟式野球チーム「北斗クラブ」でも正捕手を務め、3年秋には町田市少年野球連盟秋季大会中学生の部決勝にて決勝適時打をレフトに放ち優勝に貢献した。

桜美林高では2年生から4番・捕手として活躍し、キャプテンも務めた[3]。2年秋には都大会で準優勝したものの甲子園への出場経験はない[2]

神奈川大では2年次からレギュラーとなり、4年次ではキャプテンを務めた[2]。3度のベストナインを受賞し、3年次には神宮大会でベスト4となった[4]

パナソニックでは3年目から正捕手となった[2]JABA長野大会では決勝で勝ち越し本塁打を放ち優勝。MVPを獲得した[5]都市対抗日本選手権にも出場し、それぞれベスト16、ベスト4であった。 4年目はJABA岡山大会で優勝し、MVPを獲得した[4]。都市対抗ではチームメイトの近藤大亮と共に大阪ガスの補強選手として出場し、準々決勝ではサヨナラ本塁打を打つなど準優勝に貢献した[6]。9月には社会人の侍JAPANに選出された[2]

2015年10月22日に行われたプロ野球ドラフト会議東北楽天ゴールデンイーグルスに6巡目で指名され、契約金3000万円、年俸1000万円で入団した[7]。背番号は前年引退した斎藤隆が使用していた44に決まった。

楽天時代

編集

2016年、5月21日に左手首の骨折によって登録抹消された嶋基宏に代わって一軍登録され、その日の試合で「9番・捕手」でプロ初先発出場を果たした。翌22日、第1打席で大谷翔平のストレートを打ってプロ初ヒットを放った。6月16日の読売ジャイアンツ戦では、8回表にスコット・マシソンからプロ初本塁打を放った。嶋基宏が一軍に再登録されてからは出場機会は減ったが、安樂智大が先発する試合はスタメン出場することが多く、結果的に嶋に次ぐ73試合出場を果たした。

2017年は第2捕手として49試合に出場した。

2018年は嶋の出場機会が多く、2番手捕手のポジションも移籍してきた山下斐紹に奪われる形となり、同年は20試合の出場に留まった。

2019年堀内謙伍太田光が出場機会を得たことで、足立自身は自己最多の2本塁打を放つものの21試合の出場に留まる。

2020年は42試合に出場した。

2021年は前年に巨人からトレードで移籍してきた田中貴也や7月に巨人からトレードで加入の炭谷銀仁朗が出場機会を増やしたこともあって、一軍出場はプロ入り後最少となる10試合に留まり、10月26日に球団から戦力外通告を受け[8]、11月21日に現役引退および主に関西エリア担当のアマチュアスカウトに転身することが発表された[1]

選手としての特徴・人物

編集

強肩・堅守・巧打が魅力の捕手[9]

愛称は「ダッチ[10]

パナソニック時代は「人事部総務課」に所属し、主に倉庫整理や足りなくなったコピー用紙を運ぶなどの雑用を行っていた[11]

詳細情報

編集

年度別打撃成績

編集
















































O
P
S
2016 楽天 73 208 185 14 42 5 0 1 50 14 0 2 11 2 10 0 0 36 2 .227 .264 .270 .534
2017 49 87 76 5 16 1 1 1 22 7 0 1 5 0 5 0 1 18 1 .211 .268 .289 .558
2018 20 20 18 1 2 0 0 0 2 0 0 0 1 0 1 0 0 4 1 .111 .158 .111 .269
2019 21 47 39 4 6 1 0 2 13 4 0 0 5 1 1 0 1 12 0 .154 .190 .333 .524
2020 42 66 60 6 10 1 1 1 16 3 0 0 0 0 6 0 0 15 2 .167 .242 .267 .509
2021 10 20 17 0 1 1 0 0 2 1 0 0 2 0 1 0 0 2 0 .059 .111 .118 .229
通算:6年 215 448 395 30 77 9 2 5 105 29 0 3 24 3 24 0 2 87 6 .195 .243 .266 .509

年度別守備成績

編集


捕手





















2016 楽天 70 420 51 4 4 .992 3 72 50 22 .306
2017 48 199 17 0 3 1.000 1 14 11 3 .214
2018 19 51 6 0 2 1.000 1 11 9 2 .182
2019 21 83 7 1 1 .989 1 11 8 3 .273
2020 42 165 16 0 1 1.000 0 .217
2021 10 45 1 0 0 1.000 1 5 4 1 .200
通算 210 963 98 5 11 .995 7

記録

編集
初記録

背番号

編集
  • 44(2016年 - 2021年)

登場曲

編集

脚注

編集
  1. ^ a b 楽天足立祐一と下妻貴寛が引退 足立はスカウト、下妻はブルペン捕手に”. 日刊スポーツ (2021年11月21日). 2021年11月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f “【楽天】ドラ6足立、斎藤隆の背番号「44」継ぐ”. スポーツ報知. (2015年12月1日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20151201-OHT1T50129.html 2016年2月16日閲覧。 
  3. ^ “ピックアップフェイス 足立 祐一”. パナソニック野球部. (2015年1月14日). http://panasonic.co.jp/sports/baseball/pickup/adachi_yuichi/ 2016年2月16日閲覧。 
  4. ^ a b “ドラフト会議で指名を受けました近藤投手・足立捕手のコメント”. パナソニック野球部. (2015年10月23日). http://panasonic.co.jp/sports/baseball/info/detail/151021114114027/ 2016年2月16日閲覧。 
  5. ^ “パナソニック野球部が、JABA長野大会で5年ぶり2回目の優勝”. パナソニック野球部. (2014年4月18日). http://panasonic.co.jp/sports/baseball/info/detail/140416142425922/ 2016年2月16日閲覧。 
  6. ^ “大阪ガス・足立、不振振り払う一発「仕事できた」/都市対抗”. SANSPO.COM. (2015年7月27日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20150727/ama15072718250006-n1.html 2016年2月16日閲覧。 
  7. ^ “【楽天】ドラ6足立が契約合意「肩の強さや配球の面でアピールしたい」”. SANSPO.COM. (2015年11月11日). https://web.archive.org/web/20151112173218/http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20151111-OHT1T50091.html 2016年2月16日閲覧。 
  8. ^ 楽天牧田和久「連絡を受けてそうだよなと」下水流昂らと来季契約結ばず”. 日刊スポーツ (2021年10月26日). 2021年11月21日閲覧。
  9. ^ 楽天足立がポスト嶋に名乗り「2、3番手」梨田監督”. 日刊スポーツ (2016年3月5日). 2021年4月12日閲覧。
  10. ^ 2016年度:新入団選手発表会”. 東北楽天イーグルス オフィシャルサイト (2015年12月1日). 2021年9月3日閲覧。
  11. ^ 楽天・足立祐一捕手「ホッチキスを外す作業はなかなか」/社会人時代のお仕事 | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE (2017年10月27日). 2021年9月3日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集