オリバー・ティッヒー: Oliver Tichy 1975年5月6日 - )は、オーストリアウィーン出身の元レーシングドライバー[1]

経歴 編集

1990年ドイツ・カート選手権ジュニアクラスチャンピオンを獲得し、1991年までFIA世界カート選手権に参戦する。世界選手権ではセバスチャン・フィリップダレン・マニングエリオ・カストロネベスと戦った。

1992年にドイツ・フォーミュラ・フォード1600で四輪レースデビュー。1993年までフォーミュラ・フォードに参戦し、マルク・ジェネノルベルト・フォンタナトム・コロネルカート・モレケンスなどが同期であった。1994年よりドイツ・フォーミュラ3選手権にステップアップ。マスターズF3モナコフォーミュラ3グランプリなど国際レベルのF3にも参戦した。

1995年はドイツF3でオペルのワークス待遇を受けるベルトラム・シェーファー・レーシング (BSR)へ移籍し、マックス・アンジェレッリとコンビを組んだ。アレマンネンリンクではポールポジションを獲得するも、シーズン終盤戦はマックス・ウィルソン英語版ジェイソン・ワットにシートを奪われ欠場した。

1996年にヘルムート・マルコのRSMマルコへ移籍。4月まで引き続きドイツF3へ参戦後、5月に開幕を迎える国際3000選手権にデビュー、1998年まで3シーズン国際F3000で戦い、表彰台を3度(2位2回、3位1回)獲得した。

2001年のFIA GT選手権ポルシェ・996 GT3でスポット参戦したのを最後にレースキャリアを終えた。

レース戦歴 編集

ドイツ・フォーミュラ3選手権 編集

エントラント シャーシ エンジン クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 順位 ポイント
1994年 VWモータースポーツ ダラーラ F393 VW A ZOL
9
HOC
12
HOC
13
NÜR
Ret
NÜR
DNS
WUN
9
WUN
16
NOR
20
NOR
Ret
DIE
10
DIE
Ret
NÜR
14
NÜR
Ret
AVU
Ret
AVU
12
ALE
18
ALE
12
HOC
11
HOC
Ret
24位 5
1995年 オペル・BSR ダラーラ F395 オペル A HOC
Ret
HOC
14
AVU
7
AVU
9
NOR
5
NOR
Ret
DIE
5
DIE
5
NÜR
DNS
NÜR
DNS
ALE
Ret
ALE
Ret
MAG MAG HOC HOC 11位 40
1996年 RSMマルコ ダラーラ F395 アルファロメオ A HOC
8
HOC
7
NÜR
DNS
NÜR NÜR NOR NOR DIE DIE NÜR NÜR MAG MAG HOC HOC 19位 7

国際F3000選手権 編集

エントラント シャーシ エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
1996年 RSMマルコ ローラ T96/50 ザイテック-ジャッド KV NÜR
11
PAU
DNQ
PER
6
HOC
Ret
SIL
Ret
SPA
8
MAG
Ret
EST
Ret
MUG
7
HOC2
3
10位 5
1997年 パシフィック SIL
8
PAU
8
HEL
2
NÜR
9
PER
Ret
HOC
7
A1R
5
SPA
Ret
MUG
7位 14
コローニ・レーシング JER
2
1998年 OSC IMO CAT SIL MON PAU A1R
22
HOC
9
HUN
9
SPA
18
PER
Ret
NÜR
Ret
NC 0

脚注 編集

  1. ^ Brown, Allen. “Oliver Tichy” (英語). OldRacingCars.com. 2021年5月11日閲覧。