ポー・グランプリ (Grand Prix de Pau) は、フランス南西部のピレネー=アトランティック県ポーの市街地コースで開催される自動車レース。フランスグランプリとして1930年にポー市街地で開催されたあと、1933年より毎年恒例のポー・グランプリとして開催されるようになった。第二次世界大戦中と、2020年-2021年の新型コロナウイルス感染症のパンデミック期間は開催されなかった。

Grand Prix de Pau
ポー=ヴィル・サーキット
レース情報
周回 16
コース長 2.760 km (1.714 mi)
レース長 91.1 km (56.562 mi)
開催回数 73
初回 1933年
最多勝利
(ドライバー)
イギリスの旗 ジム・クラーク (4)
最多勝利
(コンストラクター)
イタリアの旗 ダラーラ (12)
最新開催(2023年):
ポールポジション カナダの旗 ケヴィン・フォスター
FFSA
1:24.426
決勝順位 1. フランスの旗 エンツォ・プジョー
FFSA
00:46:06.988
2. フランスの旗 Evan Giltaire
FFSA
+2.750 s
3. ベルギーの旗 Yani Stevenheydens
FFSA
+6.007 s
ファステストラップ 日本の旗 山越陽悠
FFSA
1:18.852
Circuit de Pau-Ville
所在地ポー, フランス
標準時CET (UTC+1)
CEST (DST)
座標北緯43度17分33秒 西経000度21分47秒 / 北緯43.29250度 西経0.36306度 / 43.29250; -0.36306座標: 北緯43度17分33秒 西経000度21分47秒 / 北緯43.29250度 西経0.36306度 / 43.29250; -0.36306
FIAグレード3
オープン1933年2月19日 (91年前) (1933-02-19)
主なイベント過去開催:
TCR Europe (2023)
フランスF4 (2011–2019, 2022–2023)
FIA ETCR (2022)
FFSA GT (1999, 2001–2003, 2005, 2017–2019)
WTCR Race of France (2022)
Euroformula Open (2019, 2022)
WTCC Race of France
(2007–2009)
フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ (2017)
ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 (2011–2012, 2014–2018)
F3ユーロシリーズ (2003–2005, 2008)
FIA ヨーロピアンF3カップ (1999–2003)
国際F3000 (1985–1998)
ヨーロッパF2選手権 (1964–1984)
Grand Prix Circuit (1935–present)
コース長2.769 km (1.721 mi)
コーナー数15
レコードタイム1:09.788 (ドイツの旗 Maximilian Günther, ダラーラ・F316, 2017, F3)
Original Circuit (1933)
コース長2.649 km (1.646 mi)
コーナー数14
レコードタイム2:04.000 (フランスの旗 Philippe Étancelin, Alfa Romeo Monza, 1933, フォーミュラ・リブレ)

概要 編集

市の中心部の一般公道を閉鎖し、市街地コースとして開催され、長年にわたりフォーミュラ1フォーミュラ2フォーミュラ3000フォーミュラ3の様々なルールに準拠して開催されてきた。

2021年にイギリス・Autocar magazineにて「世界のストリートサーキット BEST10」の一つであると評された[1]

コース 編集

このレースは、街の公道を利用してレイアウトされた全長 2.769 km (1.721 マイル) の公道コース「ポー=ヴィル・サーキット」で行われ、多くの点でモナコグランプリに似た特徴を持っている。市の西約 20 km (12マイル) にあるシルキュイ・ポー=アルノサーキット(長さ3.030 km、1986年開業)とは全く別のレーストラックである。

ポー・グランプリでは、路面起伏の多い一般舗装路での走行による影響を最小限に抑えるために、車はレース専用のサーキットでのセッティングよりも大きなサスペンション作動量でセットアップされる。

歴史 編集

フランスグランプリ (1930年) 編集

フランスグランプリの舞台としてポー市街地コースが使用された。

グランプリ・ド・ポーの始まり 編集

1933年2月、まだ雪の残る中で第1回グランプリ・ド・ポーは開催された。ブガッティに乗るマルセル・ルフーが優勝者となった。1934年は開催されず、1935年にボーモント・パークを迂回するルートでイベントが再開された、以後同じコースレイアウトが踏襲されている。

ポーグランプリはほぼ毎年、定期的に開催されたが、第二次世界大戦で中断。戦争が終わったあと1947年に再開された。1949年にはファン・マヌエル・ファンジオポールポジションファステストラップも達成する完全優勝でイベントを制した。

大会の不幸な歴史として1955年4月11日、マセラッティに乗るイタリア人レーサーのマリオ・アルボゲッティがレース中の事故により死亡した。彼はレース中にコース脇の干し草の俵に接触した後、ベダル操作を誤った。1956年に予定されていた大会は、前年のル・マン24時間レースで発生した悲劇的な事故の発生を受けて開催が見送られた。1957年にグランプリの再開のため、参加レーサーと観客の安全性・快適性を高めるコースの改良を行った[2]

これまでF1グランプリに準ずる規定に基づいて運営されたあと、1958年から1960年はフォーミュラ2規定の車両で開催され、1961年からフォーミュラ1のエンジン規定変更を受けモナコグランプリと同様の注目をポーグランプリも浴びるようになった。1960年代はジャック・ブラバムジム・クラークモーリス・トランティニアンなど著名なドライバーがポーでの勝利を勝ち取った。

F2開催期 (1960-1980年代) 編集

1964年からポーグランプリはフォーミュラ2規定の車両で争われることとなったが、引き続いてジム・クラークが連続で勝利を奪った。1967年大会ではジャン=ピエール・ベルトワーズアンリ・ペスカローロがポーでデビューし、ヨッヘン・リントジャッキー・スチュワートなど新たな世代のドライバーがポーで勝利を飾って名を挙げた。

1973年に公道サーキットの公認(ホモロゲーション)に関する問題によって大会の開催が危ぶまれたが、当時の市長であるアンドレ・ラバーレールの個人的な介入によって事態が収束し、中止が回避された。無事開催された同年のレースではフランソワ・セベールが勝利を挙げた。

ポーでの勝利はフランスの若いレーサーの登竜門となり、ジャック・ラフィットパトリック・デパイユルネ・アルヌーなどがポーでの勝利で評価を高めてフォーミュラ1へと進出していった。

F3000開催期 (1985-1998年) 編集

1985年より、これまでのフォーミュラ2に代わってF3000選手権がF1直下のカテゴリーとなり、ポーグランプリはヨーロッパF3000選手権カレンダーに組み込まれた。また、現役のF1パイロットでフランス出身のアラン・プロストが大会の共同主催者に就任した[3]

1988年の国際F3000選手権に遠征し、日本人レーサーとしてポーの公道コースを初めて走った鈴木亜久里はこれ以前に1985年のマカオグランプリに出走しており海外の市街地コースのレース経験を持っていたが、ポーを初走行すると、「すごいコースですね、とにかく狭いです。あと路面が全部強烈なかまぼこ状で、常識的なコーナリングラインは通れない感じです。アウト側に出たとたんにガードレールへ滑って行くんだけど、日本にはない街道レースで面白そうって感じもあります。そういう形の路面なんですぐに車体のお腹を擦ってしまってアンダーステアが出る。でもマカオよりも少しコーナーの先の方が見えるし、事前に大丈夫かなと思っていた高速コーナーも走ってみると結構行けた。夕べから体調が万全じゃなくなっていたのでしんどかったです。」と走った感想を述べている[4]。なお、翌1989年にもフットワーク・フォーミュラ(ムーンクラフト)のオリジナルマシンMC041で片山右京が参戦したが、車体熟成度が低く[5]予選を通過することが出来なかった[6]

1989年大会ではスタート直後に接触という展開が数度続き、計4回の再スタートが必要となる荒れた展開をジャン・アレジが制すると、彼は直後にティレルと契約しF1デビューを果たす。

1994年は4月から5月にかけてF1で死亡事故・重大事故が続いたが、ポーのF3000でもフランス人ドライバーのNicolas Leboissetierがヴィラージュ・ドゥ・ラ・ガールで大きな事故を起こし、会場がショックに包まれた。しかし彼は一命をとりとめて1か月後にレース復帰することが出来た。1993年からはサポートイベントとしてフランス・スーパーツーリング選手権が2000年まで併催された。

1998年末に国際F3000選手権のすべてのレースはヨーロッパで開催されるF1グランプリと併催される決定がFIAによって発効されたため、ポーグランプリはF3000での開催ができなくなった。

2000年代以後 編集

 
ブラジル人レーサーのÁtila Abreuがドライブするポーのコース (2005)

同じ時期にFIAは新しいフォーミュラ3カップの創設に動いており、ポーグランプリはヨーロッパF3カップに組み込まれることになった。しかし以前よりフランスF3選手権やF3000のサポートレースとしてF3レースはポーで開催されており、加えて、メインレースとしてはレース距離も短いため(F2-F3000開催時は1時間30-40分に設定されていた)、古くからのポーの熱心な観客から不満の感想がもたらされた。

2001年からはフランススーパーツーリングカー選手権(FFSA)が2004年までサポートイベントとして併催され、FFSA GT選手権やイギリスGT選手権もポーグランプリのサポートレースとして2006年まで数名のゲストドライバーと共にポーを訪問した。

2007年からは世界ツーリングカー選手権(WTCC)がポーグランプリのメインレースとなり、2009年まで同規定で開催。2010年は自治体の財政問題により中止された。

2011年からはフォーミュラ3でのレースを復活させ、フォーミュラ・ルノー2.0や電気パワーユニットのマシンで争う「グランプリ・ド・ポー・エレクトリック」を併催イベントとして開催。この新たな電気パワーのカテゴリにはすでに多くのレースキャリアを持つオリビエ・パニスフランク・ラゴルスソエイル・アヤリが参戦した。

2012年大会はイギリスF3選手権のラウンドとして開催されたが、このイベントにはポーでの開催にもかかわらず、フランス人ドライバーが1人もいないという事態が発生した。しかし併催されたポルシェ・カレラカップ・フランスにセバスチャン・ローブが参戦し、後続に10秒以上の大差をつける内容で制したことで、観客は満足度を得た大会となった。観客動員は22000-23000人集まり、2011年より10-15%増やすことが出来た。2013年のMitjet 2Lカテゴリーにはローブに加えてジャック・ヴィルヌーブの参戦が主催者より発表された。また、2013年のみメインフォーミュラがF3ではなく、フォーミュラ・ルノー2.0での開催となった。

2014年から2022年は、FIAヨーロッパF3選手権およびFIA F3選手権のカレンダーに組み込まれた。2019年のポーグランプリF3では、レッドブル・ジュニアチーム角田裕毅リアム・ローソンが出走し、最終メインレースで角田はフロントロウからスタートしたが、スタート時に降り始めた雨のためタイヤ交換を必要とし、ローソンに先行される。しかしローソンは前を走るチームメイトのユリアン・ハンゼスの追い抜きに失敗し追突、リタイアした。優勝はスタート時ピットに入りレインタイヤへと交換する戦略が功を奏したビリー・モンガーが勝ち取り、モンガーにとって2017年に両足が義足となって以後、初の栄冠でありポーはメモリアルレースの舞台となった[7]

2020年と2021年はCOVID-19のパンデミックにより大会は開催されなかった。

2023年からはフランスフォーミュラ4選手権が大会のメインフォーミュラレースとなり、TCRヨーロッパツーリングカーシリーズが併催レースとなっている。イベント期間中には1960年代からのヒストリック・フォーミュラカーが走行するグランプリ・ヒストリック・ポーも行われている。

各年の優勝者 編集

フォーミュラ1 編集

ドライバー 車両 エントラント
1947年   ネッロ・パガーニ マセラティ・4CL スクーデリア・ミラノ
1948年   ネッロ・パガーニ マセラティ・4CL エンリコ・プラーテ
1949年   ファン・マヌエル・ファンジオ マセラティ・4CLT/48 オートモビルクラブ・アルヘンティノ
1950年   ファン・マヌエル・ファンジオ マセラティ・4CLT/48 スクーデリア・アキーレ・ヴァルジ
1951年   ルイージ・ヴィッロレージ フェラーリ・375F1 スクーデリア・フェラーリ
1952年   アルベルト・アスカリ フェラーリ・500 スクーデリア・フェラーリ
1953年   アルベルト・アスカリ フェラーリ・500 スクーデリア・フェラーリ
1954年   ジャン・ベーラ ゴルディーニ・T16 エキープ・ゴルディーニ
1955年   ジャン・ベーラ マセラティ・250F オフィス・アルフィエリ・マセラティ
1956年 前年のル・マン24時間事故を受けコース安全性向上のため非開催
1957年   ジャン・ベーラ マセラティ・250F オフィス・アルフィエリ・マセラティ
1961年   ジム・クラーク ロータス・18 クライマックス チーム・ロータス
1962年   モーリス・トランティニアン ロータス・18/21 クライマックス ロブ・ウォーカー・レーシング
1963年   ジム・クラーク ロータス・25 クライマックス チーム・ロータス

フォーミュラ2 (1958-1984) 編集

ドライバー 車両 エントラント
1958年   モーリス・トランティニアン クーパー・T43 クライマックス ロブ・ウォーカー・レーシング
1959年   モーリス・トランティニアン クーパー・T51 クライマックス ロブ・ウォーカーレーシング
1960年   ジャック・ブラバム クーパー・T45 クライマックス エキップ・サンビーム
1964年   ジム・クラーク ロータス・32 コスワース ロン・ハリス チーム・ロータス
1965年   ジム・クラーク ロータス・35 コスワース ロン・ハリス チーム・ロータス
1966年   ジャック・ブラバム ブラバム・BT18 ホンダ ブラバム・レーシング
1967年   ヨッヘン・リント ブラバム・BT23 ホンダ ロイ・ウィンケルマン・レーシング
1968年   ジャッキー・スチュワート マトラ・MS7 コスワース マトラ
1969年   ヨッヘン・リント ロータス・59 コスワース ロイ・ウィンケルマン・レーシング
1970年   ヨッヘン・リント ロータス・69 コスワース ヨッヘン・リント・レーシング
1971年   レイネ・ウィセル ロータス・69 コスワース LIRA・チーム・ロータス
1972年   ピーター・ゲシン シェブロン・B20 フォード シェブロン・レーシング
1973年   フランソワ・セベール アルピーヌ・A367 フォード エルフ・ジョン・クームス
1974年   パトリック・デパイユ マーチ・742 BMW M12/7 マーチ・レーシング
1975年   ジャック・ラフィット マルティニ・Mk16 BMW M12/7 オートモビル・マルティニ
1976年   ルネ・アルヌー マルティニ・Mk19 ルノー オートモビル・マルティニ
1977年   ルネ・アルヌー マルティニ・Mk22 ルノー エキュリー・ルノー・エルフ
1978年   ブルーノ・ジャコメリ マーチ・782 BMW M12/7 BMWジュニアチーム
1979年   エディ・チーバー ラルト・RH6/80 ホンダRA260E ラルト・レーシング
1980年   リチャード・ダーレスト AGS・JH17 BMW M12/7 エキュリー・モチュール GPA
1981年   ジェフ・リース ラルト・RH6/81 ホンダ RA261E ラルト・レーシング
1982年   ジョニー・チェコット マーチ・822 BMW M12/7 マーチ・エンジニアリング
1983年   ヨー・ガルトナー スピリット・201 BMW M12/7 EMCOスポーツ
1984年   マイク・サックウェル ラルト・RH6/84 ホンダ RA264E ラルト・レーシング

F3000 (1985-1998) 編集

ドライバー 車両 エントラント
1985年   クリスチャン・ダナー マーチ・85B コスワース DFV オニクス・レースエンジニアリング
1986年   マイク・サックウェル マーチ・86B コスワース DFV マールボロ・オニクス・レースエンジニアリング
1987年   ヤニック・ダルマス マーチ・87B コスワース DFV マールボロ・レーシング・フランス
1988年   ロベルト・モレノ レイナード・88D コスワース DFV ブロムレイ・モータースポーツ
1989年   ジャン・アレジ レイナード・89D コスワース DFV CAMELエディ・ジョーダン・レーシング
1990年   エリック・ヴァン・デ・ポール レイナード・90D コスワースDFV GAモータースポーツ
1991年   ジャン=マルク・グーノン ラルト・RT23 コスワースDFV 3001インターナショナル
1992年   エマニュエル・ナスペッティ レイナード・92D コスワースDFV フォルティ・コルセ
1993年   ペドロ・ラミー レイナード・92D コスワースDFV クリプトン・エンジニアリング
1994年   ジル・ド・フェラン レイナード・94D ザイテック・ジャッド ポール・スチュワート・レーシング
1995年   ヴィンセンツォ・ソスピリ レイナード・95D コスワース DFV スーパーノヴァ・レーシング
1996年   ヨルグ・ミューラー ローラ・T96/50 ザイテック RSMマルコ
1997年   ファン・パブロ・モントーヤ ローラ・T96/50 ザイテック RSMマルコ
1998年   ファン・パブロ・モントーヤ ローラ・T96/50 ザイテック スーパーノヴァ・レーシング

フォーミュラ3 (1999-2022) 編集

ドライバー 車両 エントラント
1999年   ブノワ・トレルイエ ダラーラ・F399 ルノー シグナチュール・チーム
2000年   ジョナサン・コシェ ダラーラ・F399 ルノー シグナチュール・チーム
2001年   アンソニー・デビッドソン ダラーラ・F301 無限 MF204A カーリン・モータースポーツ
2002年   ルノー・デルロ ダラーラ・F302 ルノー シグナチュール・チーム
2003年   ファビオ・カルボーン ダラーラ・F302 ルノー シグナチュール・チーム
2004年   ニコラ・ラピエール ダラーラ・F304 ルノー シグナチュール・チーム
2005年   ルイス・ハミルトン ダラーラ・F305 AMGメルセデス ASMフォーミュラ3
2006年   ロマン・グロージャン ダラーラ・F305 メルセデスHWA シグナチュールプラス
2011年   マルコ・ヴィットマン ダラーラ・F308 VW シグナチュール・チーム
2012年   ラファエレ・マルシエロ ダラーラ・F312 メルセデス プレマパワーチーム
2014年   フェリックス・ローゼンクビスト ダラーラ・F312 メルセデス Mücke Motorsport
2015年   アントニオ・ジョヴィナッツィ ダラーラ・F315 VW JagonyaAyam withカーリン
2016年   アレッシオ・ロランディ ダラーラ・F315 VW カーリン
2017年   マクシミリアン・ギュンター ダラーラ・F316 メルセデス プレマパワーチーム
2018年   ラルフ・アロン ダラーラ・F317 メルセデス プレマパワーチーム
2019年   ビリー・モンガー ダラーラ・F317 VW カーリン
2020年 COVID-19の世界的流行の影響で非開催
2021年
2022年   ウラジスラフ・ロムコ ダラーラ・320 CryptoTower Racing

フォーミュラ4 / フォーミュラ・ルノー2.0 編集

ドライバー 車両 エントラント
2013年   ルカ・ギオット タトゥース・FR2.0/13 ルノー プレマ・パワーチーム
2023年   エンツォ・プジョー ミゲール・M21-F4 FFSAアカデミー
※ 2013年はフォーミュラ・ルノー2.0での開催。2023年からフォーミュラ4での開催。

ラップレコード 編集

非公式の歴代記録では1992年ポー・グランプリ予選中に、レイナード・92Dに乗ったアンドレア・モンテルミーニによって樹立された1:08.600である。公認の記録は以下の表にて。

カテゴリー タイム ドライバー マシン イベント
Grand Prix Circuit (1935–present): 2.769 km
F3 1:09.788[8] マクシミリアン・ギュンター ダラーラ・F316 2017 Pau F3 European Championship Race 2
F3000 1:09.820[9] エマニュエル・ナスペッティ レイナード・92D 1992 Pau Grand Prix
ユーロフォーミュラ・オープン 1:10.608[10] Oliver Goethe ダラーラ・320 2022 Pau Euroformula Open Race 1
インターナショナル・フォーミュラ・マスター 1:11.703[11] Fabio Leimer タトゥース N.T07 2009 Pau Formula Master round
F2 1:12.370[12] ケニー・アチソン ラルト・RH6/82 1982 Pau Grand Prix
フォーミュラ・ルノー2.0 1:13.812[13] Martin Kodrić タトゥース FR2.0/13 2015 Pau Formula Renault 2.0 Alps
F4 1:17.091[14] Enzo Peugeot ミゲール M21-F4 2023 Pau French F4
GT1 (GTS) 1:18.346[15] ボリス・デリチェブール[16] クライスラー・ヴァイパーGTS-R 2003 Pau FFSA GT
TCRツーリングカー 1:21.331[17] Mikel Azcona ヒュンダイ・エラントラ N TCR 2022 FIA WTCR Race of France
GT4 1:21.806[18] Simon Gachet アウディ・R8 LMS GT4 2019 Pau FFSA GT
シルエットレーシングカー 1:22.130[19] アンソニー・ベルトワーズ フォード・モンデオ シルエット 2002 Pau French Supertouring
GT3 1:22.158[20] Arnaud Peyroles[21] ダッジ・バイパー コンペティションクーペ 2006 Pau FFSA GT round
スーパー2000 1:22.682 アウグスト・ファルフス BMW・320si 2008 FIA WTCC Race of France
eツーリングカー 1:23.894[22] トム・ブロンクビスト セアト・レオン Cupra e-Racer 2022 Pau FIA ETCR
ルノー・クリオCup 1:28.255[23] Nicolas Milan ルノー・クリオR.S. IV 2017 Pau Renault Clio Cup France
F1 1:33.400[24] ジム・クラーク ロータス・24 1962 Pau Grand Prix
グループ3 1:43.100[25] Olivier Gendebien フェラーリ・250GT 1958 3Hours of Pau
GP 1:46.800[26] マンフレート・フォン・ブラウヒッチュ メルセデス・ベンツ・W154 1939 Pau Grand Prix
Formula Libre 1:51.700[27] タツィオ・ヌヴォラーリ アルファロメオ・ティーポB 1935 Pau Grand Prix
Original Circuit (1933): 2.649 km
Formula Libre 2:04.000[28] Philippe Étancelin アルファロメオ・モンツァ 1933 Pau Grand Prix

脚注 編集

  1. ^ The 10 best street circuits in the world” (英語). Autocar. 2021年5月26日閲覧。
  2. ^ La domination italienne en grand prix: 1947–1959” [Italian domination in the Grand Prix: 1947–1959]. grandprixhistorique.com. 2009年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月10日閲覧。
  3. ^ Génération F3000”. grandprixhistorique.com. 2009年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月16日閲覧。
  4. ^ THE Next One グランプリエクスプレス 1988メキシコGP号12-13頁 1988年6月18日発行
  5. ^ Mooncraft MC-041 in Birmingham Superprix 1989 ムーンクラフト スタッフブログ 2020年6月22日
  6. ^ 1989PAU-Circuit-de-pau-ville motorsport stats
  7. ^ 事故から2年、両脚義足のドライバーが復帰後の初優勝飾る フランス通信社 2019年5月20日
  8. ^ 2017 Pau European F3”. 2023年1月13日閲覧。
  9. ^ 1992 Pau Grand Prix”. 2023年1月13日閲覧。
  10. ^ 2022 EuroFormula Open Pau (Race 1)”. 2022年11月28日閲覧。
  11. ^ 2009 Pau Formula Master”. 2022年6月29日閲覧。
  12. ^ 1982 Pau Grand Prix”. 2022年5月7日閲覧。
  13. ^ 2015 Formula Renault Alps Pau (Race 2)”. 2022年7月14日閲覧。
  14. ^ 2023 French F4 Pau Race 1 Statistics”. 2023年5月13日閲覧。
  15. ^ FFSA GT Championship Pau 2003”. 2023年1月3日閲覧。
  16. ^ Boris Derichebourg - Driver Database”. 2023年1月3日閲覧。
  17. ^ WTCR 2022 » Pau Round 2 Results”. 2022年5月8日閲覧。
  18. ^ Championnat de France FFSA des Circuits - Grand Prix de Pau 2019 FFSA GT - GT4 France Race 2 Final Classification”. 2022年4月18日閲覧。
  19. ^ 2002 French Super Touring Championship Round 3: Pau, 19th-20th May, Race 1”. 2023年1月13日閲覧。
  20. ^ FFSA GT Championship Pau 2006”. 2023年1月3日閲覧。
  21. ^ Arnaud Peyroles - Driver Database”. 2023年1月3日閲覧。
  22. ^ FIA ETCR France 6-8 May 2022 Pool Fast - Quarter Final 1 - 300 kW Final Classification”. 2022年5月8日閲覧。
  23. ^ Championnat de France des Circuits - Grand Prix de Pau 19-21 May 2017 Clio Cup Series Race 2 Provisional Classification” (2017年5月21日). 2023年7月31日閲覧。
  24. ^ 1962 Pau Grand Prix”. 2022年5月7日閲覧。
  25. ^ 3 h Pau [GT+2.0 1958]”. 2023年1月5日閲覧。
  26. ^ 1939 Pau Grand Prix”. 2022年5月7日閲覧。
  27. ^ 1935 Pau Grand Prix”. 2022年5月7日閲覧。
  28. ^ 1933 Pau Grand Prix”. 2022年5月7日閲覧。

関連事項 編集