うそ」は、1974年1月25日に発売された中条きよしの再デビューシングル。

うそ
中条きよしシングル
B面 指輪をはずして
リリース
ジャンル 演歌ムード歌謡
時間
レーベル キャニオンレコード
作詞・作曲 山口洋子(作詞)
平尾昌晃(作曲)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1974年度年間3位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング82位
  • 中条きよし シングル 年表
    うそ
    (1974年)
    うすなさけ
    (1974年)
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    解説 編集

    • 1968年以後、高波明渥美健の芸名で歌手デビューするも全くヒットに恵まれなかった中条きよしの再デビューシングルである。
    • シングルバージョンの他に、後にテイチクレコードで録音されたもの、RCAで録音された別バージョンが存在している。
    • カバーとしては1974年10月藤圭子LP「命火」収録。1974年12月五木ひろしLP「おんな・涙・わかれ歌」に収録。

    制作 編集

    • 詞先だが、作曲者・平尾昌晃の元付き人が中条(当時は渥美健)を担当しており、その人と中条本人から、平尾へ直接依頼があったのが経緯である[1]
    • 詞の一部は、作詞者・山口洋子自身が経営していた店の、「ホステスが自分の彼氏の家に行ったら、口紅がついたたばこの吸い殻があった」という実話が元になっているという[2]
    • ホステスの気持ちを上手くくすぐり[3]、大ヒットに繋がった[3]
    • ジャンル的には演歌ながら、16分音符が多用され、詰め込まれた構成になっている[4][5]
    • 当初はB面曲になる予定だったが、平尾・山口の意向もあり、逆にした[6]

    セールス・チャート 編集

    • 発売から3ヶ月余りでオリコントップ10に初登場し、6週後には1位を獲得し、そこから8週連続1位を獲得。1974年度の年間チャートでは、殿さまキングスの「なみだの操」、小坂明子の「あなた」に次いで3位にランクイン。累計売り上げは150万枚を突破した[7]

    収録曲 編集

    1. うそ(3分8秒)
    2. 指輪をはずして(3分16秒)

    作品での使用 編集

    2007年放送のテレビドラマ『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』では、曲のポスターが登場するほか、オカン(倍賞美津子)が歌うシーンが度々登場する。また原作ではオカンは「うそ」をステレオで正座で聴いていたとある。

    2014年12月31日に『絶対に笑ってはいけない大脱獄24時』では、中条と友近で披露した。

    脚注 編集

    1. ^ 【平尾昌晃・生涯青春】(19)マージャンしながら「うそ」150万枚超 - スポーツ報知、2017年3月3日
    2. ^ 【追悼】山口洋子さん 「詞から絵が浮かぶ…こんな人いません」平尾昌晃(2/3ページ) - 産経ニュース、2014年9月19日
    3. ^ a b 小西良太郎「歌は世につれ世は歌につれ 歌謡特集(2) 『不況の中の'74年歌謡曲やぶにらみ考』」『スタア』1975年1月号、平凡出版、227–231頁。 
    4. ^ 「うそ/中条きよし」 - 昭和でぢたる亭
    5. ^ 「うそ / 中条 きよし」のメロディ譜 - 全音楽譜出版社 【@ELISE】
    6. ^ (もういちど流行歌)「うそ」中条きよし 「マスター、ちょっと行ってよ」 - 朝日新聞デジタル、2017年4月22日
    7. ^ 【プレイバック芸能スキャンダル史】中条きよし 隠し子騒動の泥仕合と4回の結婚、ゲンダイネット、2012年11月6日 掲載。(インターネットアーカイブのキャッシュ)

    関連項目 編集

    外部リンク 編集