みどり湖駅
みどり湖駅(みどりこえき)は、長野県塩尻市大字上西条道畑にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である[1] 。
みどり湖駅 | |
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![]() 上り線出入口(2021年7月) | |
みどりこ Midoriko | |
◄岡谷 (7.8 km) (3.9 km) 塩尻► | |
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所在地 | 長野県塩尻市大字上西条道畑[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■中央本線 |
キロ程 | 218.2 km(東京起点) |
電報略号 | リコ |
駅構造 | 地上駅(掘割構造) |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
315人/日(降車客含まず) -2011年- |
開業年月日 | 1983年(昭和58年)7月5日 |
備考 |
無人駅(乗車駅発行証明書 有)[1] 標高:760.7 m[1] |
概要編集
塩嶺トンネル開通による中央本線・岡谷駅 - 塩尻駅間の短絡ルート開業に伴い設置された[1] 。これにより、中央本線は、辰野駅経由から、当駅経由主体の運転体系に変更され、諏訪地方と松本地方を結ぶ距離と所要時間を大幅に短縮した。塩尻方は一部高架線になっている。
2022年(令和4年)現在、当駅を通らず辰野経由で岡谷駅 - 塩尻駅間を結ぶ定期列車は、岡谷発南小谷行きの普通列車1本が朝運転されるのみとなっている。
普通列車(各駅停車)、「みすず」(隣の岡谷駅で方向転換し、JR東海飯田線へ直通する)を含む快速が停車する。中央本線の特急列車「あずさ」の定期列車はすべて当駅を経由し、通過する。
開業以来無人駅であるが、毎年8月15日の諏訪湖祭湖上花火大会、および9月第一土曜日の全国新作花火競技大会開催時のみ社員による臨時出札がある。
歴史編集
駅構造編集
相対式ホーム2面2線を有する地上駅である[1] 。ホームは嵩上げされていない。線路は掘割部分に南東から北西に走る。ホームはそれぞれ階段で直接公道に接続しており、各ホームを往来する場合には線路を跨ぐ公道の橋を利用する。岡谷方から塩尻方を見て左側のホームに下り(塩尻方面)の列車が発着し、同じく右側のホームに上り(岡谷方面)の列車が発着する。下りホームにはこの駅が設置されたことを記念する石碑がある。
塩尻駅管理の無人駅で、駅舎はない。各ホームには待合所と、乗車駅証明書発行機、簡易Suica改札機が1台ずつ設置されている。
以前は自動券売機(オレンジカード、Suica使用不可、近郊用の普通乗車券専用)が設置されていたが2019年9月11日をもって撤去された。
列車が来ることを予告する放送は流れるが、発車ベルはない。バリアフリー設備(エレベーター、エスカレーター等)も設置されていない。トイレは上りホーム入口、塩尻東保育園付近の公衆トイレが利用できる。駅の場所は狭く入り組んだ所にあり、車でも行けるが非常にわかりにくい。(大型バス通行不可)
のりば編集
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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北側 | ■中央本線 | 上り | 岡谷・上諏訪・甲府・新宿方面 |
南側 | 下り | 塩尻・松本・長野方面 |
※案内上の番線番号は設定されていない。
(出典:JR東日本:駅構内図)
利用状況編集
「統計しおじり」によると、1日平均乗車人員は以下の通りとなっている(年間乗車人員を年間日数で割った数字である)。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 一日平均乗車人員 | 出典 |
2000年(平成12年) | 214 | [6] |
2001年(平成13年) | 225 | [6] |
2002年(平成14年) | 238 | [6] |
2003年(平成15年) | 245 | [6] |
2004年(平成16年) | 240 | [6] |
2005年(平成17年) | 242 | [6] |
2006年(平成18年) | 271 | [6] |
2007年(平成19年) | 299 | [6] |
2008年(平成20年) | 311 | [6] |
2009年(平成21年) | 307 | [6] |
2010年(平成22年) | 313 | |
2011年(平成23年) | 315 |
駅周辺編集
周辺には住宅地が広がり、長野県住宅供給公社による住宅団地の分譲が行われている。近辺には店等はほとんど見当たらない。ふれあいセンター東部と塩尻東保育園を兼ね備えた総合福祉施設がある。
眼下には塩尻市街、高ボッチ高原、松本盆地を見渡すことができ、遠くは穂高岳などの北アルプスの山並みまで望むことができる。北側を流れる田川流域では、毎年6月から7月にかけてゲンジボタルが観察される。
駅名になっているみどり湖は、駅から東へ約20分直線距離で約1kmの距離、長野自動車道みどり湖PA近辺に位置する人工湖である。近辺の田川浦鉱泉を含め、一帯をみどり湖温泉郷と呼び、桜、水芭蕉が美しい。近年、周辺の整備がすすみ、周辺の景観も整えられている。当駅からみどり湖までバス路線はなく、塩尻駅から塩尻市地域振興バスでのアクセスとなる。
当駅の岡谷方はすぐ塩嶺トンネルで当駅ホームの端に立てばその口が開く様子をよく眺めることができる。
隣の駅編集
脚注編集
- ^ a b c d e f g h i 信濃毎日新聞社出版部 『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、56頁。ISBN 9784784071647。
- ^ 「通報 ●中央本線みどり湖駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1983年5月26日、3面。
- ^ 曽根悟(監修)「中央本線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月9日、27頁。
- ^ (PDF) 『Suicaの一部サービスをご利用いただける駅が増えます』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2013年11月29日。 オリジナルの2019年2月14日時点におけるアーカイブ 。2020年3月24日閲覧。
- ^ (PDF) 『Suicaをご利用いただける駅が増えます』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2016年12月2日。 オリジナルの2019年3月27日時点におけるアーカイブ 。2020年3月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “統計しおじり2010年(平成22年)版” (Excel). 塩尻市 (2011年10月1日). 2017年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月7日閲覧。
関連項目編集
外部リンク編集
- 駅の情報(みどり湖駅):JR東日本