クティーラ(Cthylla)は、クトゥルフ神話に登場する架空の神性。

旧支配者クトゥルフの娘。創造者はブライアン・ラムレイ

概要編集

初出は『タイタス・クロウ・サーガ』の第2作『タイタス・クロウの帰還』。本作の日本語翻訳ではクトゥルフは「クトゥルー」表記となっている。

「クトゥルフの秘められし胤」と異名される。クトゥルフ神話の文献にはほとんど記されていない。正確に言えば、クトゥルフの勢力が彼女の存在の記録を徹底的に抹消している。存在が判明するまでは、クトゥルフの子は雄性のゾス三神がいるのみと考えられていた。

クトゥルフの血を紡ぐクティーラは、クトゥルフが用意した保険である。たとえ肉体が滅びても、クトゥルフはクティーラの子宮に宿って生まれ変わり、復活を遂げるつもりでいる。クティーラは秘匿された上で、ダゴンとヒュドラが護衛役についている。

X計画編集

ミスカトニック大学の対邪神組織ウイルマース・ファウンデーション(財団)は、クティーラを危険視し、1980年3月、X計画=クティーラ撃滅計画を実行する。彼女の位置を補足して海底に掘削機を打ち込み、核爆弾で抹殺を試みた。だが残念なことに、ダメージは与えたものの逃げられてしまう。

もちろん父クトゥルフは大激怒し、報復に出る。地震と暴風雨が三日三晩にわたりアーカムを襲う。震災、竜巻、豪雨、落雷と、それに伴う火災により、ミスカトニック大学は完全破壊される。ダメ押しの大洪水が町を飲み込み、最終的には死者多数、大学の人材も施設も資料も失われる。さらにクトゥルフの憎悪テレパシーの余波で、世界中の精神療養施設で狂乱の大暴動が発生し、多数の死傷者を出す。また財団側重要人物の2名、タイタス・クロウアンリ=ローラン・ド・マリニーは、不在だったために裏切者の汚名を着せられる。

登場作品編集

  • 『タイタス・クロウの帰還』ブライアン・ラムレイ、東京創元社、夏来健次

関連項目編集