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コロンビア内戦は、コロンビアで発生している内戦である。50年以上にわたる内戦の結果暴力と麻薬栽培・取引が横行し、約22万人が死亡、45,000人が行方不明となり、約740万人が難民となった。[1]

コロンビア内戦
冷戦麻薬戦争
Contundente Ofensiva policial contra "Los Rastrojos" (8207608005).jpg
右翼武装集団「Los Rastrojos」から回収した武器
1964年5月27日 - 2017年6月27日
場所コロンビア
現況 継続中
衝突した勢力

 コロンビア

準軍事組織
(右翼)

  • Flag of AUC.svg コロンビア自衛軍連合
  • アメリカ反共同盟
  • 民間警備・特殊自警団
  • ブラック・イーグル団
  • ロス・ラストロジョス
  • ロス・ウラベノス

反政府ゲリラ
(左翼)

戦力
  • 警察官
    175,250人
  • 陸軍
    237,567人
  • 海軍
    33,913人
  • 空軍
    14,033人
  • 現民兵勢力
    3,749 – 13,000人
  • Flag of the FARC-EP.svg革命軍
    7,000 – 10,000人
  • Flag of ELN.svg民族解放軍
    1,380 – 3,000人
  • 被害者数
  • 兵士および警察官
    4,908人死亡
    20,001人負傷
    (2004年まで)
  • Flag of AUC.svg コロンビア自衛軍連合
    2,200人死亡
    35,000人投降
  • 現民兵勢力
    222人死亡
    18,506人逮捕
  • ゲリラ
    11,484人死亡 (2004年まで)
    26,648人投降(2002年まで)
    34,065人逮捕 (2004年まで)
  • 概要編集

    キューバ革命以降、ラテンアメリカにて左翼運動が活発化する中、コロンビアでは1966年に誕生したコロンビア革命軍(FARC)[1]をはじめとした複数の左翼ゲリラ組織が誕生し、大地主資本家による抑圧的な政治を打倒しようと戦闘行為やテロ活動を行ってきた。一方、左翼ゲリラ勢力は政府軍だけでなく、コロンビア自衛軍連合(AUC)といった右翼的な民兵組織とも対立するようになった。

    薬物との関連編集

    コロンビアでの紛争では、右翼・左翼を問わず麻薬が資金源として使われていた。FARCは1980年代より麻薬の売買によって資金を得ており[2][3]、また、AUCなど右翼民兵組織の原型といわれる「誘拐者に死を」(Muerte a Secuestradores,MAS)というグループ[4]は麻薬組織メデジン・カルテルをスポンサーに持っており、左翼ゲリラ掃討という名目のもと、イギリスオーストラリア[5]イスラエル[6]出身の傭兵に構成員を訓練させていた。

    停戦交渉編集

    2010年代よりコロンビア政府とFARCは和平交渉を薦めていき、2016年8月24日に和平への最終合意に至ったものの[7]、同年10月2日、FARCと政府が結んだ和平合意を認めるかを問う国民投票を行い「反対」が50.2%で否決された[8]ものの、政府とFARCが和平の内容を一部修正し、国民投票ではなく議会での採決を取ることとなり、最終的に和平協定が11月30日、コロンビア議会の下院で承認された[9][1]。2017年6月27日、武器の引き渡し終了を祝うセレモニーがメタ県メセタスで行われ、FARCの武装解除が完了。9月1日、合法政党「人民革命代替勢力(Fuerza Armada Revolucionaria del Común、FARC)」設立。しかし、FARC以外の他の左翼ゲリラ[7]は活動を続けている状態である。コロンビア政府とELNはエクアドルで和平交渉し、10月1日から停戦に合意したが、FARC分離派と戦闘を続け死者も出ている。

    一方、右翼武装勢力も2005年より武装解除が決定し、AUCは事実上解散状態になっているものの、その後継としてブラック・イーグル団、ロス・ラストロジョス、ロス・ウラベノスといったBACRIM(「犯罪グループ」という意味)という違法武装集団が登場しており、麻薬犯罪や企業恐喝を行っている[7]

    出典編集

    1. ^ a b c コロンビア内戦の和平合意が成立、半世紀にわたる戦いに終止符「歴史的な支援に感謝」
    2. ^ Ferro Medina, Juan Guillermo: «Las FARC y su relación con la economía de la coca en el sur de Colombia: Testimonios de Colonos y Guerrilleros», L'ordinaire Latino-americain 179: enero-marzo de 2000.
    3. ^ Doug Stokes (2005). America's other war: terrorizing Colombia. Zed Books. pp. 101–102. ISBN 978-1-84277-547-9. https://books.google.com/?id=OoQSQw-v4pYC&pg=PA101&dq=farc+paramilitaries&cd=13#v=onepage&q=farc%20paramilitaries. 
    4. ^ HRW, 1996: "II. History of the Military-Paramilitary Partnership"
    5. ^ 戦争民営化―10兆円ビジネスの全貌 (祥伝社新書) 松本 利秋
    6. ^ Democracy Now!, Who Is Israel's Yair Klein and What Was He Doing in Colombia and Sierra Leone?, June 1, 2000.
    7. ^ a b c 外務省 海外安全ホームページ コロンビアの危険情報【一部地域の危険レベル解除
    8. ^ 和平合意をなぜ国民は拒否? 半世紀続くコロンビア内戦とは
    9. ^ 内戦終結の和平発効 下院も承認 - 毎日新聞

    関連項目編集

    リンク編集

    外部リンク編集