ジェイアール東日本企画

東日本旅客鉄道 > ジェイアール東日本企画

株式会社ジェイアール東日本企画(ジェイアールひがしにほんきかく、: JR East Marketing & Communications,Inc.)は、東京都渋谷区に本社を置く日本の総合広告代理店

株式会社ジェイアール東日本企画
JR East Marketing & Communications,Inc.
本社が入居するJR恵比寿ビル
種類 株式会社
略称 jeki
本社所在地 日本の旗 日本
150-8508
東京都渋谷区恵比寿南一丁目5番5号
設立 1988年5月9日
業種 サービス業
法人番号 7011001029649 ウィキデータを編集
事業内容 広告代理店
代表者 代表取締役社長 赤石良治
資本金 2億5,000万円
売上高 473億2900万円
(2023年3月期)[1]
営業利益 ▲17億4800万円
(2023年3月期)[1]
経常利益 ▲17億0500万円
(2023年3月期)[1]
純利益 ▲12億7800万円
(2023年3月期)[1]
純資産 223億5700万円
(2023年3月期)[1]
総資産 415億5600万円
(2023年3月期)[1]
従業員数 1090人(2022年4月1日時点)
決算期 3月末
主要株主 東日本旅客鉄道(100%)
主要子会社 株式会社jekiインタラクティブ・コミュニケーションズ
株式会社JR東日本アイステイションズ
外部リンク https://www.jeki.co.jp/
テンプレートを表示

概要 編集

東日本旅客鉄道(JR東日本)の戦略子会社第一号として発足。JR東日本グループの中核企業の一社である。

一般的には、JR東日本グループのハウスエージェンシーおよびJR東日本の交通媒体を管理する媒体社として認知されているが、近年は、一般企業を中心とした広告会社としての部門が成長しており、コンテンツビジネスや、地方創生を手掛けるソーシャルビジネスが売上を牽引している。また、移動者マーケティングや一万人調査、Suicaビッグデータを活用したマーケティングビジネスにも取り組んでおり、日本の総合広告業界において、電通博報堂ADK東急エージェンシーに続く第5位の規模となっている。(2022年3月時点)

近年、新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言や、在宅勤務などの生活スタイルやコミュニケーションの変化によるダメージで、売上高や利益は大幅に減少している模様。今後のビジネスモデルの変化や社会変化への対応が急務であり、その動向が注目されている。

【売上高(純利益)】

  • 2022年431億円(-14億円)
  • 2021年886億円(-3億円)
  • 2020年1208億円(21億円)
  • 2019年1190億円(21億円)

クリエイティブは、JR SKISKI、大人の休日倶楽部などの作品を手がけ、TCC賞を受賞するなどしている。

交通媒体は、「トレインチャンネル」「J・ADビジョン」を代表とするデジタルサイネージの普及、新型山手線など、様々なメディアを開発し、新しいコミュニケーションを創出している。

このような多様なビジネス展開と、業界での成長を受けて、新卒採用での人気企業ランキングにおいても毎年上位に名を連ねている。

このほかにも、ゆりかもめりんかい線つくばエクスプレスなど、他私鉄事業者の媒体管理も請け負っている。駅ビル、構内・店舗などの開発も行う。

テレビ東京の火曜日18:30~19:00の放送枠を代理店として扱っていたため、放送開始時よりアニメ『ポケットモンスター』製作に参加、任天堂など5社と共にアニメの原作権を持った。JR東日本とのタイアップ企画であるポケモンスタンプラリーや第一屋製パンが販売しているポケモンパン、日本マクドナルドが販売しているハッピーセットのポケモン玩具などの企画運営も行なっている。

近年では、『神さまの言うとおり』や『ストロボ・エッジ』、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、『君の名は。』などの話題作をはじめ、多数の映画製作にも関わっているほか、『新幹線変形ロボ シンカリオン』、『とれたんず』など、鉄道プロパティを活用したキャラクターを送り出している。

略称としては、広告業界内での略称である「J企(ジェイキ)」をもじり、「(えき)」にも通じる「jeki(ジェーキ)」を使用している。かつては「JR KIKAKU」の表記であり、2016年現在でもポケットモンスターのコピーライト表記には「JR Kikaku」を用いている[2]

沿革 編集

  • 1988年昭和63年)
    • 5月9日 - 東日本旅客鉄道の子会社第1号として、 株式会社ジェイアール東日本企画発足[3]
    • 11月1日 - 東日本アド・サービスと弘済広告社の2社を合併[3]
  • 1989年平成元年)
  • 1993年(平成5年)3月8日 - 本社を麹町クリスタルシティビル(千代田区麹町4-8)に移転。
  • 1994年(平成6年)3月1日 - 子会社第1号として、コンピュートニュース(現・ジェイ・アドクルー)を子会社化。
  • 1997年(平成9年)10月1日 - 本社をJR恵比寿ビル(現在地)に移転。
  • 2004年(平成16年)
  • 2006年(平成18年)4月27日 - ISMS及びBS7799認証取得。
  • 2007年(平成19年)2月 - 2006年の主要広告代理業売上ランキング第6位。
  • 2008年(平成20年)8月21日 - JIS Q 14001:2004/ISO 14001:2004認証取得。
  • 2013年(平成25年)2月 - 2012年の主要広告代理業売上ランキング第5位。
  • 2016年(平成28年)4月13日 - 子会社として、株式会社jekiインタラクティブ・コミュニケーションズ設立。

事業 編集

メディア 編集

ライセンス管理の作品を含む。

テレビ

主にテレビ東京やTBS系列(静岡放送・毎日放送含む)のアニメに関わることが多い。

映画製作

jeki企画コンペティション 編集

大学生を対象とした「jeki企画コンペティション」を開催している。毎年、モバイルSuicaトレインチャンネルなどJR東日本所有のメディアをテーマとして掲げている。通常の学生向けの企画コンペとは違い、実施を前提としている。人材開発部が中心となっており、インターンシップのような役割も果たしている。就職活動の一環として取り組む学生も多い。

2006年
  • 第1位: モバオとイル子の大学物語(チームMan-O)
  • 第2位: モバイルSuicaCollege(「MSC実行委員会」)
  • 第3位: 就職活動生から広がるモバイルSuicaの輪(「チームI&S」)
  • 第4位: モバイルSuicaでデキる男(「チームS.K.Y」)
2007年
  • 最優秀賞: MyPi(「いるかさんチーム」慶應義塾大学
  • 優秀賞: ご当地ペンギン大作戦(「GPP推進委員会」早稲田大学)、モバイルSuicaで駅ササイズ(「チームはしも」早稲田大学
2008年
  • 最優秀賞: 魁!メタボ塾 エクササイズで脂肪を燃やせ!(「GO! BANANA DIET!!!!」千葉大学大学院)
  • 優秀賞: トレイン大喜利(「チームどみんご」一橋大学)、トレイン大学~ウオッチ&ゴー(「ハリセンボン☆」早稲田大学

その他 編集

関連人物 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f 株式会社ジェイアール東日本企画 第35期決算公告
  2. ^ 2016年:ニュースリリース:株式会社テレビ東京 - 株式会社テレビ東京
  3. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車情報 89年版』ジェー・アール・アール、1989年8月1日、142-143頁。ISBN 4-88283-110-4 

外部リンク 編集