ボルボ-富士重工製 連節バス
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KC-B10MC 京成バス

連節バス(れんせつバス、連接バスとも書く、英:Articulated bus)とは、大量輸送のために車体が2連以上につながっているバスである[1]。記述によっては連結バス(れんけつバス)と呼ばれる場合もある[2]バス・ラピッド・トランジット(BRT)では、大量輸送のために連節バスを採用する事例も多い。

構造編集

 
連節部は左右だけでなく上下にも折れ曲がる構造
車両車内の連節部
 
牽引型連節バスの例(Vanhool AG300) 第2軸直前にあるマフラー、第3軸がシングルタイヤであることに注目。

先頭車両の後ろに関節で複数台のバスが連結された構造で、通常は、先頭車両が前後2軸、中間および最後部の車両は後部1軸となっている。最後部車両にエンジンを持つものは、後部2軸となっている例(メルセデス・ベンツ・キャパシティなど)がある。各車両間には幌があり通り抜けることができる。

エンジンの配置は、先頭車両の床下にミッドシップエンジンとして置き後部車両を牽引するものと、最後部車両にリアエンジンとして置き中間・先頭車両を推進するものがある。従来は、安定性などの面から先頭車両にエンジンを配置するものが多かったが、車両のノンステップ化の推進により、最後部車両に置くものが多勢である。最後部車両にエンジンが設置された車両の場合、内輪差が通常のバスよりも大きいため、交差点などで旋回時に連節バスの旋回の内側に入る時は注意を要する。

欧州などでは有害物質を排出せず、運行経費が低いトロリーバス仕様の車種も多く見られる。

車両の全長は2車体連節でおおむね18m - 19mで、旅客定員は110 - 190人程度である。3車体連節の場合は約24 - 26m程度で約270人となる。

トレーラーバスとの違い 編集

トレーラーバスとの違いは、路上など、作業設備の無い場所で前後の車体の切り離しが行えないこと、また、各車体間がで繋がる完全固定編成になっており、自由に行き来ができることである [3]

トレーラーバスも収容力では連節式に劣らず、フルトレーラー式では閑散時には「子」を切り離して「親」だけで運転できる経済性も有しているが、乗客が連結器を跨ぎ越して親車と子車の間から道路を横断しようとして他車と接触する事故が相次いだ。そのため、西ドイツでは1960年にフルトレーラー式の運行が禁じられ、その他の国でも、前後車両の間にロールスクリーン式の「ブロッカーストリップス」が取り付けられるようになった。

連節バスの運転について編集

 
通常の路線バス車両(中)とメガライナー(上)・連節バス(下)の比較

前部車にエンジンを搭載する牽引型のボルボ・B10MLネオプラン・ジャンボクルーザーは、最後軸が第1軸と逆位相で操舵するため普通の大型バスとほぼ同じ感覚で運転できる。一方でネオプラン・セントロライナーメルセデス・ベンツ・シターロなどの後部車にエンジンを搭載する推進型は、最後軸が駆動軸かつダブルタイヤであるため操舵せず、最後軸が操舵する牽引型に比べて最小回転半径が大きい。そのため、運転のしやすさの面では牽引型の方が優れているといえよう。

連節バスは全長が日本の保安基準で定められている12 mを越えるなどの特殊構造のため、道路運送法に基づく国土交通省運輸局の特例措置を受け、使用路線を限定して運行される。走行レーンおよび経路を厳守するという条件で運転が可能となった。もっとも、非常時の迂回路や新規路線への投入にはその都度実車による検証と認可が必要となり、運用には依然として制限がある。

前述のとおり全長が日本の保安基準で定められている12 mを超えるうえ、ネオプラン・セントロライナーやメルセデス・ベンツ・シターロは走行用エンジンを後部最車両へ搭載し、後々軸を駆動しているため、軸重が日本の保安基準で定められている10 tを超過する(例えばセントロライナーでは後々軸の軸重は11.45 tである)ほか、シターロでは全幅も日本の保安基準で定められた2.5 mを超える2.55 mとなっており、また非常口設置もなされない[4]など、原則では日本国内の公道を走行することはできない。そのため、これらの点について道路運送車両法に基づく国土交通省運輸局の基準緩和申請、道路法に基づく道路管理者特殊車両通行許可申請、および道路交通法に基づく警察署制限外許可申請等が必要である。

運転免許の面では、切り離す事が出来ないため通常の大型免許単独で運転でき、けん引免許は不要ではあるが、右左折時や後退時にけん引自動車の運転と同等の技能が必要であることから、ほとんどの事業者はけん引免許取得者を乗務させている。なお、営業運転に際しては大型二種免許が必要である(けん引二種免許は不要)。

車種編集

 
メルセデス・ベンツ・キャパシティ
 
MAN・ライオンズシティ
 
スカニア・シティワイド

日本編集

いすゞBXツイン・バス編集

1950年昭和25年)2月、いすゞ自動車は当時のベストセラーバスであったいすゞBX91をベースにした連節バス1両を試作製造した。ボディはいすゞと提携したばかりの川崎産業(川崎航空機工業の前身。のちのいすゞバス製造)が架装した。当時は「連節バス」ではなく「双子バス」と呼ばれた。全長11 m、運転者1名と車掌2名が乗務し、定員は75名(BX91は定員52名)で、関節部は上下方向にしか折れ曲がらない代わり、後部車体にある第3軸が操向した。製作はそれ1両のみで、同車は八戸市交通部に納入されて営業運転に使用され、のちに弘南バスに移籍した。

科学万博スーパーシャトルバス編集

 
富士重工/ボルボ B10M
科学万博スーパーシャトルバス
(万博会場バスターミナル)

1985年(昭和60年)に茨城県筑波研究学園都市で開催された国際科学技術博覧会(科学万博つくば'85)会場への交通アクセス手段として、スウェーデンボルボB10M(ボディは富士重工業(現・SUBARU)製)の連節バスが1984年(昭和59年) - 1985年(昭和60年)にかけて100台導入された。運行区間は万博会場と常磐線臨時駅(当時)である万博中央駅(現在のひたち野うしく駅の場所に会期中のみ開設されていた)との間のみであった。これは、車両の全長が長いことから道路交通法の特例措置を受ける形で運行されたことによる。

閉幕後編集
東京空港交通での活躍編集

東京空港交通では19台中3台を当初よりランプバスとして使用し[5]、16台は都心(東京シティエアターミナル)と成田空港を結ぶ連絡路線バスとして使用することになり[5]、後部車体の乗降口を撤去したうえ、最後部に荷物置き場を設置した[5]。また、座席は全てリクライニングシートに交換された[5]ほか、高速走行に対応して最終減速比を6.166から4.86に変更している[5]。しかし以下の事情もあり、運行路線と途中経路を限定する形で道路交通法の特例措置を受けて運行された。

結局、渋滞などにより迂回路を使用するフレキシブルな運用ができないデメリットがあり、のちに運行は廃止された。

なお、空港内ランプバスとして使用された3台は1999年旭川電気軌道に移籍[6]。し、冬期の通学路線用として2004年まで使用された。

アキバエクスプレスへ編集

上記の東京空港交通で使用されていた車両のうち、埼玉県の中古車販売店に留置されていた解体寸前の1台を、2008年バス愛好家団体「アキバエクスプレス」が購入した。同団体の本拠地・栃木県までの80 kmを自走したあと、動態保存に向けて整備されている[注釈 1]

その後2011年に、群馬県で倉庫として使用されていた解体寸前の個体を部品取り車として購入した。翌年応急処置のうえ、同団体の本拠地まで自走した。

日本国内で実動する個体は同団体の2台のみであったが、2013年の代表人物の逮捕に伴い、現在は所在不明。

1998年以降編集

 
富士重工/ボルボ B10M連節バス
京成バス(幕張海浜公園前)

その後ボルボは1998年に連節バス(ボディは富士重工業製)を日本で正式発表したが、京成電鉄(現・京成バス)が千葉県千葉市内の路線向けに導入した10両のみで終わり、2000年に販売が中止された。この京成バスの車両を使用して[7]石川県金沢市では2004年11月13日から11月28日にかけて金沢市内で連節バスの運行実験が行なわれた[7]。運行は北陸鉄道が担当した[7]

2005年3月に、神奈川中央交通(神奈中バス)はドイツネオプランセントロライナー(エンジンはMAN)2両を導入し、「ツインライナー」として神奈川県藤沢市内の路線で運行開始、同年9月には4両に増備された。2008年8月12日から8月16日にかけて新潟県新潟市内で連節バスの運行実験が行われた際には、神奈川中央交通の連節バスが乗務員込みで貸し出された[8]

2007年末にはメルセデス・ベンツ・シターロ4両が導入され、2008年2月より神奈川県厚木市内の路線で営業運行を開始しているが、車体幅2.55mの路線バスは単車体の車両を含めても日本では初めての導入例となった。2009年10月10日から10月12日にかけて静岡県浜松市内で連節バスの運行実験が行なわれた際には、神奈川中央交通の連節バスが乗務員込みで貸し出された[8]

2015年9月には、新潟市と新潟交通のBRT・万代橋ライン用として、スカニア社がシャシーを製造し、ボディをボルグレンオーストラリア社製とした連節バスを4両導入した。この車両は、日本の規格にあわせ、車幅を欧州規格より小さくし非常口を設置するなどした仕様である。のち、西鉄バスFukuoka BRT用としても採用されている[9]

2016年10月には、メルセデス・ベンツ・シターロの新型モデルを日本国内向けに発売することが発表[10]され、2017年4月より関西国際空港内の第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ路線に投入された[11]

2019年5月27日には、いすゞ自動車と日野自動車がハイブリッド機構を採用した新型連節バスを日本国内向けに共同開発(製造は子会社のジェイ・バス)し、発売を開始した[12]

海外での導入事例編集

欧州諸国を中心に、多くの国で採用されている。

以下に特徴的な事例を採り上げる。

アメリカ合衆国編集

 
ニューヨークで走る電気自動車仕様の連節バス

カナダ編集

  • バンクーバートランスリンクが、UBC - ブロードウェイ駅間を「99 B-LINE」、バラード駅 - リッチモンドセンター間を「98 B-LINE」の愛称で、特急バスとして運行するほか、利用者の多い路線にも使用されることがある。

ノルウェー編集

 
ノルウェー・オスロの連節バス

ハンガリー編集

ドイツ編集

 
ミュンヘン市内の連節バス

コロンビア編集

ブラジル編集

 
ブラジル・クリチバで使用される3車体連節車


セルビア編集

 
2009年夏季ユニバーシアード会場輸送に使用された2車体連節車イカルバスIK-218N


韓国編集

 
ソウル市内で運行された連節バス
  • ソウル特別市2004年7月より、BRTを視野に入れた大規模な路線再編で誕生した幹線バス(ブルーバス)の一部に、イヴェコ製連節バスを投入したが、投入されたバスが大型で道路環境に合わないなどの事情や、事故・故障が多発するなどの要因から、2008年末に運行を終了した[13]
  • 世宗特別自治市2020年1月23日より、現代自動車製の電気自動車バス「Hyundai Elec-city」をBRT路線に導入。

北朝鮮編集

  • 平壌市:市内を走るトロリーバスの一部で使用されている。

中国編集

 
北京市内で運行された3プラグインハイブリッド連節バス

台湾編集

  • 高雄市:2017年10月に台湾初の電気連節バスが運行開始[14]

タイ編集

 
バンコク都内で運行される2車体連節車メルセデス・ベンツO405G(タイ製車体架装)

オーストラリア編集

日本国内での導入事例編集

導入済みの事業者編集

当初、連節バスの導入バス事業社は少なかったが、2010年代以降は全国各地で徐々に増加し、路線バスとして2020年10月現在、以下の地域で運行されている。

京成バスグループ編集

 
京成バス「シーガル幕張」

千葉県千葉市幕張新都心)、京成バス新都心営業所所属「シーガル幕張」(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)

 
東京BRT

東京都港区中央区京成バス奥戸営業所東雲車庫東京BRT所属「東京BRT」(エルガデュオ/いすゞ自動車)

  • [BRT]新橋(B01) - 勝どきBRT(B02) - 晴海BRTターミナル(B22)
  • [BRT]虎ノ門ヒルズ(B11) - 新橋(B01) - 勝どきBRT(B02) - 晴海BRTターミナル(B22)
    • 京成バスと同社の子会社「東京BRT」による共同運行路線で、東京都心部と東京臨海部を結び、運行には連節バスと単車バスの両方が用いられる。当初は2020年5月24日にプレ運行を開始予定だったが[17]新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため延期が発表され[18]、同年10月1日にプレ運行を開始した[19]。開設当初は虎ノ門ヒルズ~晴海BRTターミナルを結ぶプレ運行(一次)を行い、2021年度の2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会開催後に新規路線を追加したプレ運行(二次)を開始し、2022年度以降の環状2号線本線トンネル開通及び選手村まちびらき後に本格運行開始を予定している。

神奈川中央交通編集

 
神奈川中央交通「ツインライナー」
ネオプラン・セントロライナー
 
神奈川中央交通「ツインライナー」
メルセデス・ベンツ・シターロ

神奈川県藤沢市綾瀬営業所[20]所属「ツインライナー」(ネオプラン・セントロライナー/MAN、メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)

神奈川県厚木市厚木営業所所属「ツインライナー」(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス、ネオプラン・セントロライナー/MAN)

  • [厚08]急行・松蓮寺 → 厚木バスセンター
    • 中村入口・本厚木駅のみ停車する[25]
  • [厚67]急行・厚木バスセンター - 神奈川工科大学
    • 厚木バスセンター行きに限り本厚木駅に停車する[26][27]
  • [厚105]厚木バスセンター - 厚木アクスト (急行・各停)
    • 朝の厚木アクスト発厚木バスセンター行き4本は各停便[28]で、それ以外は急行運転を実施しており、厚木アクスト発上り便急行は本厚木駅東口のみに停車する以外は無停車[29][30]

東京都町田市町田営業所所属「ツインライナー」(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス、ネオプラン・セントロライナー/MAN)

横浜市交通局編集

 
横浜市営バス「ベイサイドブルー」

神奈川県横浜市滝頭営業所所属「ベイサイドブルー」(ブルーリボンハイブリッド連節バス/日野自動車)

ジェイアールバス関東編集

 
ジェイアールバス関東

福島県白河市白河支店所属(富士重工/ボルボ、ブルーリボンハイブリッド連節バス/日野自動車)

  • 京成バスより中古車4台を購入[35]
  • 本来は白棚線で運用する予定[35]だったが当面は特定バスとして登録し[35]JR東日本総合研修センター新白河駅 - 研修センター)の送迎バスとして運行[35]。ただし本格運行ではないため、当初は先導車をつけての運行であったが、現在では単独で運行されている[35]
  • 2020年5月には日野製ハイブリッド連節バスが1台納車され、翌6月から既存の中古車1台を置き換える形で、国内で初めて国産ハイブリッド連節バスの運行を開始した。

岐阜乗合自動車編集

 
岐阜バス「清流ライナー」

岐阜県岐阜市柿ヶ瀬営業所所属「清流ライナー」(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)

  • JR岐阜駅 - 岐阜大学病院[36]
  • JR岐阜→柳ヶ瀬岐阜メモリアルセンター前→金華橋通り柳ヶ瀬→JR岐阜
  • 清流ライナー岩崎 →下岩崎 - 長良北町 - 柳ヶ瀬 - 名鉄岐阜 - JR岐阜(N)
    • 2010年度にメルセデス・ベンツ・シターロ2両を導入[37]し、「清流ライナー」の愛称で岐阜大学・病院線の直行便で2011年3月27日運用開始[36](のちに急行便を設定)。
    • 市の施策として整備を支援している[38]
    • 2012年より、市内ループ線左回りの一部便での運用を開始している。
    • 2014年3月28日からは新たに導入した2台を新路線となる「清流ライナー下岩崎線」に導入している[39]。2016年に車両の改装を行い、水戸岡鋭治が車両の内装ならびに外装のデザインを手掛けた[40][41]

神姫バス編集

 
神姫バス「オレンジアロー 連 SANDA」

兵庫県三田市三田営業所所属「オレンジアロー 連 SANDA号」(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)

新潟交通編集

 
新潟交通 萬代橋ライン「ツインくる」

新潟県新潟市、新潟西部営業所所属「ツインくる」(スカニア/ボルグレン)

新たな交通システムとしてLRTやAGTなどの計画と比較検討してきた結果、2014年度中に同市中央区のJR新潟駅 - 白山駅を結ぶ約4キロの区間に導入する方針を決めた[45]。ただし、BRTの整備と一体で行う予定だった新潟駅高架化事業の完成見込みが数年単位で遅れることが判明している[46]。2013年11月に新潟市による車両購入の入札が行われ、スカニアのエンジンを搭載したボルグレン製車両[47]に決定した。台数は当初予定を縮小して連節バス4台で、2015年9月5日に新潟駅~青山間で「萬代橋ライン」として開業し、公募により決定した「ツインくる」の愛称が付けられている。

近江鉄道バス編集

 
近江鉄道バス「JOINT LINER」

滋賀県草津市、大津営業所所属「JOINT LINER」(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)

  • 2013年検討開始。連節バス導入シミュレーションなどを経て、2014年11月(神姫バスからレンタル)・2015年4月(京成バスからレンタル)に試走。
  • 2016年4月より草津市南草津駅立命館大学を結ぶ路線で営業運転開始[2][48]。関西では2例目。[49]
  • 2017年1月より一部の便がパナソニック東口に停車。

西鉄グループ編集

 
西鉄バス「Fukuoka BRT」
 
西鉄バス「Kitakyushu BRT」

福岡県福岡市西日本鉄道愛宕浜営業所那珂川営業所所属・アイランドシティ営業所所属「Fukuoka BRT」(スカニア/ボルグレン、メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)[50]

  • [BRT]博多港国際ターミナル - 国際会議場・サンパレス前 - 呉服町 - 博多駅前 - 渡辺通一丁目 - 天神 - 市民会館 - 国際会議場・サンパレス前 - 博多港国際ターミナル

※ほか朝夕に営業所発着の送り込み便あり

2015年より導入の検討を進め[51]2016年8月に福岡市の2路線(博多港国際ターミナル-天神、同ターミナル-博多駅)で連節バスの試験運行を開始した[52]。初期段階では試行運行の形で車両(スカニア)2台、6往復の運行。同年10月25日からは循環運行に移行され博多港国際線ターミナル-天神-博多駅-博多港国際線ターミナルで運行している。
2017年6月10日からは那珂川営業所も運行を担当するようになり、愛宕浜営業所にベンツ・スカニア各1台、那珂川営業所にスカニア4台を追加配置して合計8台体制となり、20-30分間隔での運行となった。2017年8月26日からは回送運行されていた営業所・都心間を営業運転し朝夕の輸送力強化を図っている[53]
2019年7月20日よりアイランドシティ営業所も運行を担当するようになり、愛宕浜営業所にベンツ2台を追加配置、アイランドシティ営業所にベンツ3台を配置してスカニア7台、ベンツ6台の13台体制となり運行間隔も15分間隔となった。
Fukuoka BRT」も参照。

福岡県北九州市西鉄バス北九州小倉営業所所属「Kitakyushu BRT」(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)

  • [特快1]砂津・チャチャタウン - 魚町 - 金田二丁目- 到津の森公園前 - 中央二丁目 - 西鉄黒崎バスセンター[54]
  • [特快25]砂津・チャチャタウン - 小倉駅バスセンター - 三萩野 - 南小倉駅前 - 西南女学院下 - 戸畑駅[54]
2019年7月22日運行開始[54][55]。運行開始当初は2台での運行だったが、2020年8月から6台体制に増備され、最終的には10台での運行を目指している[56]

南海バス編集

 
南海バス

大阪府泉佐野市空港営業所所属(メルセデス・ベンツ・シターロ/エボバス)

  • 2017年4月28日より第2旅客ターミナル線で運転開始[11][57]
  • 関西では神姫バス、近江鉄道バスに続いて3例目。空港内路線バスでは国内初[57]
  • これまで日本国内に投入されたメルセデス・ベンツ・シターロのモデルとは異なり、2016年に日本国内向けに発売された新型モデルが投入された。
  • 2018年と2019年に同型モデルの増備車両が1台ずつ投入され、計4台体制の運用となった。

奈良交通編集

京都府精華町平城営業所所属「YELLOW LINER 華連」(スカニア/ボルグレン)

  • 2018年3月30日より連節バスによる運行を開始[58][59]
  • 関西では神姫バス、近江鉄道バス、南海バスに続いて4例目[59]
  • けいはんな学研都市の最大の課題である交通問題の解決に向け、スウェーデン・スカニア社製の連節バス2両を国の半額補助を受けて導入[60]。2015年10月3日には神姫バス車両での公道試験走行が行われた。

導入予定編集

京王電鉄バスグループ
  • 2020年度に京王電鉄バスに1台、京王バスに1台、計2台の連節バス導入を予定している[61][62]
三重交通
  • 先述の日野自動車・いすゞ自動車が共同開発したハイブリッド連節バスを外宮内宮線へ導入する計画が進めており[63]、2021年春までに導入予定[64]
三岐鉄道
  • 四日市大学線への導入に向けて検討を始め、2021年春ごろの導入を目指している[65]
鹿児島交通

鹿児島県鹿児島市(富士重工/ボルボ)

  • 旧・いわさきバスネットワーク時代に、京成バスより中古車4台を購入[66]
  • 2011年3月より鹿児島駅・鹿児島中央駅から平川動物公園・オプシアミスミ・鴨池港への3路線において[66]運行開始予定であった[66]
  • 2013年3月現在公道走行実験を実施しており、改善したうえで運行を目指している[67]
  • その後長らく運行実績が無かったが、2019年5月、イタリア船籍のクルーズ船「コスタ・ベネチア」の鹿児島寄港に際し、乗客輸送用として運行された[68]

導入見送り編集

栃木県宇都宮市
同市では、LRT(路面電車)計画と比較する形で検討が進められていた。これに関連して2010年4月18日未明、前述の団体「アキバエクスプレス」によって宇都宮駅周辺にて公道試験走行が行ない[69][70]、走行データは5月末までに市やバス会社に提出された。その後、宇都宮ライトレールとしてLRTを整備する方針となり、2018年より工事が着工した[71]
埼玉県熊谷市
ラグビーワールドカップ2019開催地の一つとして選定されたことから、熊谷駅から会場予定地である熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場)への輸送力増強手段として導入を検討された[72]。しかし、2018年・2019年と動きは見られず、大会当日のシャトルバスには通常の路線バス車両が使用され、連節バスは導入されなかった。
広島県広島市広島電鉄
地元財界から広島空港リムジンバスへの導入が提言されていたほか、2015年を目途に西風新都線への導入が検討された。

廃止編集

旭川電気軌道
1999年から2004年まで冬季の通学路線用として使用された[6]。車両は東京空港交通が空港内ランプバスとして使用した3台を導入。

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 朝日新聞2010年1月8日付首都圏版 28面にて紹介されている。[1][2][3]

出典編集

  1. ^ まちがいだらけの「連節バス」?
  2. ^ a b “乗り物ファンも必見、連結バス「ジョイント・ライナー」来春運行 立命館大BKC”. 産経WEST. (2015年12月25日). https://www.sankei.com/west/news/151225/wst1512250055-n1.html 2019年7月9日閲覧。 
  3. ^ 別添 91 連節バスの構造要件”. 国土交通省 (2017年6月22日). 2020年1月7日閲覧。
  4. ^ 備え付けのハンマーで窓ガラスを割って脱出する。
  5. ^ a b c d e f g h 『バス・ジャパン』通巻4号 p.51
  6. ^ a b “蛇腹スイスイ乗客どっさり 「連節バス」月末導入 旭川電気軌道”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1999年10月8日)
  7. ^ a b c 『バスマガジン』通巻10号 p.105
  8. ^ a b 『神奈川中央交通九十年史』 p.37
  9. ^ 車両は那珂川営業所愛宕浜営業所に配属されている。
  10. ^ “連節バスのメルセデス・ベンツ「シターロ G」の新型を日本初公開”. トラベル Watch. (2016年10月13日). http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1024767.html 
  11. ^ a b “関西国際空港内の第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ路線”. トラベル Watch. (2017年4月25日). http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1056811.html 
  12. ^ 乗りものニュース編集部 (2019年5月30日). “長い! 全長18m「連節バス」発売 いすゞと日野、2年かけ開発 街の風景変わる?”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ. 2019年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月1日閲覧。
  13. ^ 【写真】100億ウォン投じた「屈折バス」 4年で消える - 中央日報・2008年11月28日
  14. ^ “台湾初の電気連節バス、高雄で試乗開始 本格導入も検討”. フォーカス台湾 (中央社). (2017年10月24日). http://japan.cna.com.tw/news/atra/201710240004.aspx 
  15. ^ 『鉄道ジャーナル』通巻523号 pp.156-157
  16. ^ 『バスラマ・インターナショナル』通巻124号 p.14
  17. ^ “東京BRTのプレ運行開始について” (PDF) (プレスリリース), 京成バス・東京BRT, (2020年2月14日), https://tokyo-brt.co.jp/img/information/news-release-20202014.pdf 2020年5月13日閲覧。 
  18. ^ “東京BRTプレ運行開始の延期について” (PDF) (プレスリリース), 京成バス・東京BRT, (2020年5月12日), https://tokyo-brt.co.jp/sites/default/files/users/user14/200512%E9%81%8B%E8%A1%8C%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%AE%E5%BB%B6%E6%9C%9F%EF%BC%88%EF%BC%A8%EF%BC%B0%EF%BC%89..pdf 2020年5月13日閲覧。 
  19. ^ “東京BRTのプレ運行開始について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 京成バス/東京BRT, (2020年9月7日), オリジナルの2020年9月7日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200907092050/https://www.keisei.co.jp/information/files/info/20200907_170711728999.pdf 2020年9月7日閲覧。 
  20. ^ a b かつては茅ヶ崎が単独で担当していたが、2018年2月11月(実際の運行は同年2月13日)から4月15日までは茅ヶ崎と綾瀬の共管となり、翌日より綾瀬に移管された。
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参考文献編集

書籍編集

  • 神奈川中央交通株式会社創立90周年記念行事準備委員会『神奈川中央交通九十年史』神奈川中央交通、2011年。

雑誌記事編集

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  • 日本バス友の会、鈴木文彦「Bus Corner」『鉄道ジャーナル』第523号、鉄道ジャーナル社、2010年5月、 156-157頁。
  • 日本バス友の会、鈴木文彦「Bus Corner」『鉄道ジャーナル』第536号、鉄道ジャーナル社、2011年6月、 151頁。
  • 日本バス友の会、鈴木文彦「Bus Corner」『鉄道ジャーナル』第545号、鉄道ジャーナル社、2012年3月、 159-161頁。
  • 「ウェルカムバス」『バスマガジン』第10号、三推社講談社、2005年3月、 105頁、 ISBN 4063662233
  • 「連節バスのニューフェース1 岐阜市民待望の"清流ライナー"登場」『バスラマ・インターナショナル』第124号、ぽると出版、2011年3月、 10-11頁、 ISBN 9784899801245
  • 「連節バスのニューフェース2 いわさき、鹿児島市内に連節バス導入」『バスラマ・インターナショナル』第124号、ぽると出版、2011年3月、 12頁、 ISBN 9784899801245
  • 「連節バスのニューフェース3 京成バス"シーガル幕張"を5台増車」『バスラマ・インターナショナル』第124号、ぽると出版、2011年3月、 14頁、 ISBN 9784899801245

関連項目編集

外部リンク 編集