タイ・バトリー

アメリカの野球選手 (1993 - )

タイ・ダグラス・バトリーTy Douglas Buttrey, 1993年3月31日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州メクレンバーグ郡マシューズ出身のプロ野球選手投手)。右投左打。MLBヒューストン・アストロズ傘下所属。

タイ・バトリー
Ty Buttrey
ヒューストン・アストロズ (マイナー)
ロサンゼルス・エンゼルス時代
(2020年3月26日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州メクレンバーグ郡マシューズ
生年月日 (1993-03-31) 1993年3月31日(31歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
240 lb =約108.9 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト4巡目
初出場 2018年8月16日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとレッドソックス傘下時代 編集

2012年MLBドラフト4巡目(全体151位)でボストン・レッドソックスから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックスでプロデビュー。4試合(先発3試合)に登板して防御率1.80、5奪三振を記録した。

2013年はA-級ローウェル・スピナーズ英語版でプレーし、13試合に先発登板して4勝3敗、防御率2.21、35奪三振を記録した。

2014年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックス、A-級ローウェル、A級グリーンビル・ドライブでプレーし、3球団合計で16試合(先発15試合)に登板して0勝5敗、防御率5.74、56奪三振を記録した。

2015年はA級グリーンビルとA+級セイラム・レッドソックスでプレーし、2球団合計で25試合に先発登板して9勝10敗、防御率3.92、103奪三振を記録した。

2016年はAA級ポートランド・シードッグスでプレーし、33試合(先発9試合)に登板して1勝9敗、防御率4.44、52奪三振を記録した。

2017年はAA級ポートランドとAAA級ポータケット・レッドソックスでプレーし、2球団合計で40試合に登板して2勝5敗4セーブ、防御率4.89、74奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズ英語版に所属した。11月20日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]

2018年はAAA級ポータケットでプレーした。

エンゼルス時代 編集

2018年7月31日にイアン・キンズラーとのトレードで、ウィリアムズ・ヘレスと共にロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[2]。8月16日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビュー[3]。この年メジャーでは16試合に登板して0勝1敗4セーブ、防御率3.31、20奪三振を記録した。

2019年はチーム最高の72登板を記録し、6勝7敗だった。

2020年新型コロナウイルスによるシーズン延期によるMLB The Show 20のチーム代表選手の対抗戦に参加した。この年は27試合に登板して2勝3敗5セーブ、防御率5.81、18奪三振を記録した。

2021年の開幕はマイナーで迎えることとなり、4月2日に急遽制限リスト入りすると、翌4日には自身のInstagramで現役引退を示唆した[4]。「野球から去る決断をした」とし、理由について「野球がどんどんビジネス化し、ゲームでなくなっていった。野球に対する愛情や情熱が薄れてくるのをどうすることもできなかった」と語っており[5]燃え尽き症候群のようなコメントを残していた[6]

2022年には現役復帰した[7]。開幕から傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズでプレーした。6月8日にDFAとなり[8]、15日にマイナー契約となった(そのままAAA級ソルトレイク所属。)[9]

投球スタイル 編集

スライダーの空振り率が高い(2018年は55.9%)[10]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2018 LAA 16 0 0 0 0 0 1 4 6 .000 70 16.1 15 0 5 0 0 20 0 1 7 6 3.31 1.22
2019 72 0 0 0 0 6 7 2 26 .462 309 72.1 69 8 23 0 5 84 6 0 34 32 3.98 1.27
2020 27 0 0 0 0 2 3 5 2 .400 112 26.1 28 4 9 3 1 18 2 0 18 17 5.81 1.41
MLB:3年 115 0 0 0 0 8 11 11 34 .421 491 115.0 112 12 37 3 6 122 8 1 59 55 4.30 1.30
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



投手(P)












2018 LAA 16 2 3 0 0 1.000
2019 72 4 5 0 1 1.000
2020 27 2 1 0 0 1.000
MLB 115 8 9 0 1 1.000
  • 2021年度シーズン終了時

背番号 編集

  • 31(2018年 - 2020年)

脚注 編集

  1. ^ Christopher Smith (2017年11月20日). “Boston Red Sox 40-man roster: Jalen Beeks, Chandler Shepherd, Ty Buttrey added to roster, protected from Rule 5 Draft” (英語). Masslive.com. 2019年4月22日閲覧。
  2. ^ Ian Browne (2018年7月31日). “Sox get Kinsler with Pedroia's return uncertain” (英語). MLB.com. 2019年4月22日閲覧。
  3. ^ Los Angeles Angels at Texas Rangers Box Score, August 16, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年4月22日閲覧。
  4. ^ Ryan Dunleavy (2021年4月3日). “Angels’ Ty Buttrey shockingly retires at 28: ‘I’m tired of pretending’” (英語). New York Post. 2021年4月25日閲覧。
  5. ^ エンゼルス右腕が引退示唆「野球への愛情薄れた」”. 日刊スポーツ (2021年4月4日). 2021年4月25日閲覧。
  6. ^ Angels pitcher Ty Buttrey, 28, retires from baseball: 'I completely lost the drive'” (英語). CBSSports.com. 2022年4月17日閲覧。
  7. ^ Ty Buttrey returns to LA Angels camp in shocking move, ready to start MLB comeback” (英語). Halo Hangout (2022年3月14日). 2022年4月17日閲覧。
  8. ^ Anthony Franco (2022年6月8日). “Angels Select Dillon Thomas, Designate Ty Buttrey” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年6月9日閲覧。
  9. ^ MLB公式プロフィール参照。2022年6月17日閲覧。
  10. ^ 「ロサンゼルス・エンジェルス」『2019MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 55頁

関連項目 編集

外部リンク 編集