タチアナ・ゴロビン英語: Tatiana Golovin, 1988年1月25日 - )は、フランスの女子プロテニス選手。ロシアモスクワ出身。2004年全仏オープン混合ダブルス部門優勝者で、WTAツアーでシングルス2勝を挙げた(ダブルス優勝はない)。身長175cm、体重60kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。シングルス自己最高ランキングは12位(2008年2月)。

タチアナ・ゴロビン
Tatiana Golovin
タチアナ・ゴロビン
基本情報
国籍 フランスの旗 フランス
出身地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国モスクワ
居住地 フランスの旗 フランスリヨン
生年月日 (1988-01-25) 1988年1月25日(36歳)
身長 175cm
体重 60kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2002年
引退年 2008年
ツアー通算 2勝
シングルス 2勝
ダブルス 0勝
生涯通算成績 186勝125敗
シングルス 165勝93敗
ダブルス 21勝32敗
生涯獲得賞金 $1,923,053
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2004)
全仏 3回戦(2005)
全英 4回戦(2004)
全米 ベスト8(2006)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2006)
全仏 1回戦(2002・03・05)
全英 3回戦(2004)
全米 2回戦(2006)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全仏 優勝(2004)
優勝回数 1(仏1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 12位(2008年2月4日)
ダブルス 91位(2007年8月13日)

来歴 編集

ゴロビンの父親はアイスホッケーのコーチで、彼女が8歳の時に家族を連れてロシアの首都モスクワからフランスリヨン市に引っ越した。それ以来、タチアナ・ゴロビンはフランス市民となる。2003年からWTAツアー大会に挑戦を始め、同年の全仏オープンで4大大会にデビュー。2004年全豪オープンで、16歳になったばかりのゴロビンはいきなり女子シングルス4回戦に進出し、2週間後の「パリ・インドア選手権」でもマリー・ピエルスとの準決勝に進む。全仏オープンの混合ダブルスで同じフランスリシャール・ガスケとペアを組んだゴロビンは、決勝でジンバブエウェイン・ブラックカーラ・ブラックの兄妹ペアを 6-3, 6-4 で破って初優勝を飾った。全仏の混合ダブルスで優勝した後、ゴロビンはイギリスバーミンガムの芝生の大会に乗り込み、マリア・シャラポワとの決勝戦に進出した。続くウィンブルドンでもセリーナ・ウィリアムズとの4回戦まで勝ち進み、女子テニス国別対抗戦・フェドカップフランス代表選手にも初選出され、準決勝と決勝でそれぞれシングルス2試合に起用された。この年の目覚ましい活躍を評価され、ゴロビンは女子テニス協会の2004年度「最優秀新人賞」を受賞した。

2005年度のゴロビンは、4大大会では全仏オープン全米オープンの3回戦進出止まりだった。同年10月に「ジャパン・オープン」で自身2度目のツアー決勝進出を果たすが、チェコニコル・バイディソバと対戦中に故障で途中棄権してしまう。足首の捻挫などでしばらく低迷が続いていたが、ようやく2006年全米オープンで初の4大大会シングルス8強進出を果たす。初めての準々決勝で、ゴロビンは第3シードのマリア・シャラポワに 6-7, 6-7 で敗れた。

2007年4月第1週の「ボシュロム選手権」にて、タチアナ・ゴロビンは決勝戦でナディア・ペトロワを 6-2, 6-1 で破り、WTAツアーでシングルス初優勝を決めた。同年9月中旬の「スロベニア・オープン」決勝では、地元選手のカタリナ・スレボトニクを 2-6, 6-4, 6-4 で破り、ツアー2勝目を挙げる。しかし、その後背中の慢性的な故障に悩まされるようになり、北京五輪の代表に選ばれていたが直前に欠場した。2008年5月のドイツベルリン大会を最後にツアーから離れている。

WTAツアー決勝進出結果 編集

シングルス: 7回 (2勝5敗) 編集

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ティア I (0–1)
ティア II (1–2)
ティア III (0–2)
ティア IV & V (1–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2004年6月13日   バーミンガム   マリア・シャラポワ 6-4, 2-6, 1-6
準優勝 2. 2005年10月9日   東京 ハード   ニコル・バイディソバ 6-7(4), 2-3, 途中棄権
準優勝 3. 2006年10月8日   シュトゥットガルト ハード (室内)   ナディア・ペトロワ 4-6, 6-7(4)
優勝 1. 2007年4月8日   アメリアアイランド クレー   ナディア・ペトロワ 6–2, 6–1
優勝 2. 2007年9月22日   ポルトロス ハード   カタリナ・スレボトニク 2–6, 6–4, 6–4
準優勝 4. 2007年10月7日   シュトゥットガルト ハード (室内)   ジュスティーヌ・エナン 6-2, 2-6, 1-6
準優勝 5. 2007年10月21日   チューリッヒ ハード (室内)   ジュスティーヌ・エナン 4-6, 4-6

4大大会シングルス成績 編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2003 2004 2005 2006 2007 2008 通算成績
全豪オープン A 4R 2R 1R 3R 2R 7–5
全仏オープン 1R 1R 3R 1R A A 2–4
ウィンブルドン A 4R 1R 2R 2R A 5–4
全米オープン A 3R 3R QF 1R A 8–4

外部リンク 編集