陳 甲龍(チン・ガビョン、朝鮮語: 진갑용1974年5月8日 - )は、大韓民国釜山広域市出身の元プロ野球選手捕手)。2006年WBC韓国代表2008年北京五輪韓国代表などにも選ばれた、韓国球界を代表する捕手である。

陳甲龍(チン・ガビョン)
Jin Kab-Yong
起亜タイガース 二軍監督 #70
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 釜山広域市
生年月日 (1974-05-08) 1974年5月8日(50歳)
身長
体重
182 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1997年 2次ドラフト1巡目
初出場 1997年4月12日
最終出場 2015年6月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
国際大会
代表チーム 大韓民国の旗大韓民国
五輪 1996年2008年
WBC 2006年2013年
オリンピック
男子 野球
大韓民国の旗 韓国
オリンピック
2008 野球
チン・ガビョン
各種表記
ハングル 진갑용
漢字 陳甲龍
発音: チンガビョン
ローマ字 Jin Gab-yong
本人表記: Jin Kab-Yong
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2008年北京オリンピック 野球 金メダリスト。

子息の陳承賢ロッテ・ジャイアンツ所属のプロ野球選手(投手)。

経歴

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アマチュア時代

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釜山高等学校高麗大学校出身。ロッテ・ジャイアンツのエース孫敏漢(ソン・ミンハン)とは高校から大学時代までバッテリーとして一緒にプレイしてきた同期。

1996年シーズンオフ、「捕手として10年に一人の逸材」と言われて、出身高校の所在地である釜山広域市をフランチャイズ保護地域として持つロッテ・ジャイアンツが1人だけ指名できる地域優先ドラフト(1次ドラフト)で「どのチームに行ってもエース候補」と言われた孫敏漢と彼の中で誰を指名するか注目の的になっていた。結局、投手陣の強化が至急課題だったロッテが孫敏漢を指名、彼は出身高校の所在地に関係なくウェーバー方式で行われる2次ドラフトに流され、前年最下位で2次ドラフトで、1番目の指名権を持っていたOBベアーズ(現・斗山ベアーズ)がすかさず彼を指名し、OBに入団。

斗山時代

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しかし、既に実力のある多数のキャッチャーを揃えて、「捕手王国」と呼ばれていた当時のOBベアーズで、レギュラーの座を掴みきれず、1999年には新人の洪性炘(ホン・ソンフン)の台頭で出場機会を喪失。シーズン途中、三星ライオンズにトレードされる。

三星時代

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捕手陣に競争者が少なかった三星でレギュラー捕手の座を掴み、以後同チームの守備の要として3度の韓国シリーズ優勝にも貢献。また2004年より主将を務め、OBでは見せきれなかった大器としての力量を存分に発揮している。

1996年オリンピック、2006 ワールド・ベースボール・クラシック及び2008年北京オリンピックで代表に選ばれた。2008年のオリンピックでは韓国代表チームのキャプテンを務め、スタメン捕手の役割を担ったが、大会中盤、大腿に肉離れを起こしてスタメン捕手の座を若手の姜珉鎬(カン・ミンホ)に譲った。しかし、決勝のキューバ戦で、その姜珉鎬が9回裏の守備で審判のボール判定に抗議して退場処分を受けたため、急遽マスクを被ることになった。一死満塁の危機で、姜珉鎬の交代時に同じく交代されたリリーフの鄭大炫(チョン・デヒョン)を丁寧にリードして3球でショートゴロ併殺を誘導した。一打サヨナラ負けの危機でスタメンキャッチャーの思わぬ退場とバッテリー交代の緊迫な場面で冷静を失うことなく、韓国の金メダル獲得に貢献、ベテランとして期待された役割を存分に発揮した。

2015年より韓国プロ野球における現役最年長選手となったが、同年限りで現役を引退した。

引退後

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引退後は三星ライオンズで戦力分析のスタッフとなった。

2017年日本プロ野球福岡ソフトバンクホークス二軍でコーチ研修を受けた。同年11月に開催される第1回アジア プロ野球チャンピオンシップ韓国代表のバッテリーコーチを務める。2018年よりサムスンにコーチとして復帰。2018年アジア競技大会2019 WBSCプレミア12野球韓国代表コーチも務める。2020年より起亜タイガースのコーチに転任する。

プレースタイル・人物

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インサイドワークに定評のあるベテラン捕手だが若干肩が衰えている。

パンチ力のある打撃も持ち味。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1997 OB 95 281 21 68 7 0 4 20 2 0 20 6 44 7 6 .242 .310 .306 .616
1998 88 253 12 68 14 1 2 22 1 1 14 0 44 10 7 .269 .356 .306 .662
1999 三星 68 156 13 33 3 0 4 17 0 2 10 2 29 7 0 .212 .308 .265 .573
2000 114 297 30 81 14 0 8 58 2 1 23 6 45 7 7 .273 .401 .333 .734
2001 89 314 54 96 25 2 7 57 2 3 23 7 37 4 4 .306 .465 .361 .826
2002 133 462 58 130 29 1 18 86 0 0 41 8 56 13 11 .281 .465 .347 .812
2003 126 435 64 126 20 2 21 53 1 1 36 10 34 13 13 .290 .490 .356 .846
2004 129 439 60 122 20 0 24 71 0 0 34 12 51 16 5 .278 .487 .344 .831
2005 110 347 34 100 17 0 6 41 1 1 36 8 47 8 6 .288 .389 .365 .754
2006 110 358 28 103 22 0 6 47 1 2 29 5 37 18 4 .288 .399 .343 .842
2007 122 362 28 89 12 0 5 39 0 1 49 7 38 9 4 .246 .320 .344 .664
2008 105 272 34 76 7 0 11 45 1 1 30 1 41 6 3 .279 .426 .342 .768
2009 57 165 10 33 3 1 3 20 1 2 15 4 23 5 2 .232 .331 .321 .652
2010 100 259 36 68 8 0 10 28 0 0 45 2 57 7 4 .263 .409 .375 .784
2011 112 286 26 78 7 0 10 42 1 0 35 3 53 10 6 .273 .402 .358 .760
2012 114 313 27 96 15 1 6 57 0 0 17 7 46 6 3 .307 .419 .356 .775
2013 101 181 22 49 9 0 6 36 0 0 12 5 28 5 4 .271 .420 .333 .753
2014 11 17 2 7 0 0 0 4 0 0 0 0 1 0 1 .412 .412 .412 .824
2015 39 68 8 22 2 0 3 10 0 0 4 0 9 3 0 .324 .485 .356 .841
通 算 1823 5242 567 1445 234 8 154 753 13 15 473 93 720 154 97 .276 .411 .343 .754
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 22 (1997年)
  • 12 (1998年 - 1999年途中)
  • 2 (1999年途中 - 同年終了)
  • 20 (2000年 - 2015年)
  • 020 (2017年)
  • 96 (2018年 - 2019年)
  • 70 (2020年 - )

タイトル

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代表歴

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コーチ歴

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関連項目

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外部リンク

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