トールケースとは、光ディスクのパッケージの一種で、主にDVD-VideoBlu-rayの映像ソフト、PlayStation 2などのROMディスクベースのビデオゲームに使用される。

黒色のトールケース

概要

編集
 
左上からDVD、Blu-ray、Ultra HD Blu-rayPlayStation 2 (プラチナ)、PlayStation 3PlayStation 4PlayStation 5WiiNintendo Switch用のトールケース。

キープケース入りで発売された最初の製品はVHSであったが[要出典]、ほとんどの製品はより安価なプレスボード製の箱に収められていた。ビデオゲームが光ディスクで発売される前の時代には、ロムカセットはプレスボードの箱とは対照的に、取扱説明書を入れるためのラグが内側に付いた、特別にデザインされたプラスチックのトールケースに梱包されることはほとんどなかった。

マスターシステム用のカートリッジとカードは、あらゆる種類のトールケースに梱包された最初のビデオゲームだった。セガメガドライブのゲームの大半は、VHSケースとほぼ同じ大きさのプラスチックのトールケースに入っていたが、後にコスト削減のためプレスボード製の箱に入れられるようになった。

標準的で一般的なDVDケースが発明される以前は、メガCDPlayStationの初期タイトルのようなCD-ROMベースのビデオゲームは、しばしば厚くて背の高いジュエルケースに入っていたが、これらは非常に壊れやすいものだった。

PS2以降、ニンテンドーDSのタイトルやPSPのタイトルを含め、主要な据え置き型ゲーム機のゲームソフトのほとんどは、何らかのキープケースに入っている。

構造

編集

素材と特徴

編集
 
ほとんどのXboxのタイトルで使用されるライムグリーン色のトールケース。

ケースは、透明なポリエチレンのアウタージャケットに、透明または着色された柔らかいポリプロピレンでできており、通常はその後ろに印刷された紙のジャケットがある。黒や白の他、赤や透明など、さまざまな色が使用されている。内側にはクリップが付いており、小冊子や追加情報を記載した紙を挟むことができ、ディスクはトレイの中心にある小さなタブで固定される。PS2やゲームキューブのような据え置き型ゲーム機では、メモリーカードを収納するための突起が用意されている。

タブの種類

編集

CDとDVDの構造上の違いから、多くのメーカーがDVD(またはマルチディスクケースのDVD)を固定するためのさまざまなタブ設計を研究するようになった。1層のプラスチック素材でできているCDとは異なり、DVDは2層構造で、層が薄く(合わせるとCDと同じ厚さになる)、中心部まで接着されていない。その結果、DVDタブはCDよりも弱く、CD専用のケースに収納すると破損する可能性がある。[要出典]

脚注

編集

注釈

編集


出典

編集