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バンクーバー(HMCS Vancouver, FFH 331)は、カナダ海軍フリゲートカナダ哨戒フリゲート計画英語版により建造されたハリファックス級フリゲートの2番艦で、1993年に就役した。

バンクーバー
ジョン・C・ステニスと航行する本艦(2002年)
ジョン・C・ステニスと航行する本艦(2002年)
基本情報
建造所 セントジョン造船所英語版
運用者  カナダ海軍
艦種 フリゲート
級名 ハリファックス級フリゲート
モットー Semper vigilans
母港 エスクィマルト基地英語版
艦歴
起工 1988年5月19日
進水 1989年7月8日
就役 1993年8月23日
現況 就役中
要目
基準排水量 4,795 トン
満載排水量 5,032 トン
全長 134.2 m
16.5 m
吃水 7.1 m
機関 CODOG
主機 GE LM2500(23,750 shp) 2基
SEMT ピルスティク 20 PA6 V280(11,780 bhp) 1基
推進器 2軸
速力 30 ノット
航続距離 9,500海里
乗員 225名(航空要員含む)
搭載機 CH-124 シーキング 1機
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目次

概要編集

カナダ海軍の太平洋海上軍(MARPAC)に配備されており、艦名の由来となったブリティッシュコロンビア州バンクーバー島エスクィマルト基地英語版を母港とする。ハリファックス級としては、初めて太平洋側に配置された艦である。

2001年9月11日アメリカ同時多発テロ以降、本艦を含むハリファックス級フリゲートは、中東におけるカナダ海軍の反テロ作戦の主要戦力となっており、アメリカ海軍空母戦闘群の一部として行動するなどしている。カナダ海軍はアメリカ海軍と専門用語、通信機器、運用手順などについて相互運用性を確保しており、全てのカナダ海軍の艦艇で、対となるアメリカ海軍の艦艇と共同作戦が比較的容易に可能である。

カナダ海軍の同名の艦艇としては、戦間期に就役したバンクーバー (ソーニクロフトS型駆逐艦)英語版[1]第二次世界大戦中に就役したフラワー級コルベットバンクーバー(HMCS Vancouver, K225)[2]に続いて3隻目である。

艦歴編集

ニューブランズウィック州セントジョンセントジョン造船所英語版1988年5月19日に起工され、1989年7月8日に進水、その後、1993年8月23日に就役した。なお、2番艦の本艦より約1ヵ月早く、4番艦のトロント(HMCS Toronto, FFH 333)が就役している。

2001年10月29日アポロ作戦英語版に参加するためアラビア海へ展開、不審な船舶の確認、逃亡者の脱出や密輸を防止するための臨検などを行った。作戦中、戦闘に遭遇することはなかったが、漂流していたダウ船を発見、救援した。ダウ船は約1週間飲まず食わずで漂流していたため、45名の乗客および乗組員は脱水症状にかかっていたが、本艦から提供された応急処置、食料と水、技術的支援により航海を再開した。2002年5月28日、他の艦に任務を引き継ぎ帰投した。

2003年オレゴンを訪問した。また、就役10周年を記念してバンクーバーを訪問した。

2011年7月10日2011年リビア内戦に対する北大西洋条約機構(NATO)のユニファイド・プロテクター作戦(カナダ軍名モバイル作戦)に参加するため、エスクィマルト基地を出港した。出港の際、ボイラーで小規模な火災が発生、すぐに検知され鎮火されたが、出港が1時間遅れた[3]。本艦は3月から作戦海域で哨戒任務についていた同型艦のシャーロットタウン(HMCS Charlottetown, FFH 339)と交代、作戦に参加した。11月15日、ユニファイド・プロテクター作戦の終了により、本艦はアクティブ・エンデバー作戦英語版に移行した。その後、2012年1月10日まで作戦に従事した後、母港へ帰投した。

2013年5月6日、2014年5月まで18ヵ月間をかけて、HCM/FELEX(Halifax Class modernisation programme / frigate life extension)計画に基づいた中間寿命改修および近代化を行うため、シースパン・マリン・コーポレーション英語版のビクトリア造船所に引き渡された。 この改装により、新たな電子システムが導入され、新型の指令管制システム、複合レーダー、二次監視レーダー、シリウス長距離赤外線捜索追尾システムが追加され、艦内通信システム、電子戦システムが更新された。兵装システムも更新され、ボフォース57mm砲BAEシステムズによりMk 3にアップグレードされた。また、ソフトキルの自己防護システムとして、センサーの情報に基づいて自動で対抗手段を放出するMASS[要リンク修正]が装備された[4][5]

2015年10月、同型艦のカルガリー(HMCS Calgary, FFH 335)、ヴィクトリア級潜水艦シクティミ(HMCS Chicoutimi, SS 879)とともに、カリフォルニア沖で行われたアメリカ海軍の演習に参加した[6]

2016年4月、本級の地上攻撃能力を強化するために導入される、ハープーンミサイル ブロックIIのテストベッドとなり、発射試験が行われた[7][8]

2016年6月、同型艦のカルガリー、キングストン級哨戒艇サスカトゥーン(HMCS Saskatoon, MM 709)およびイエローナイフ(HMCS Yellowknife, MM 704)とともに環太平洋合同演習に参加するため、エスクィマルト基地を出航した[9]

脚注編集

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  1. ^ 1928年3月1日就役、1936年11月25日退役
  2. ^ 1942年3月20日就役、1945年6月22日退役
  3. ^ “HMCS Vancouver ready for Libya”. The Windsor Star. (2011年7月11日). http://www2.canada.com/windsorstar/news/story.html?id=5cecfd55-6f74-475e-a06b-1a42c0a3abe5 2014年5月10日閲覧。 
  4. ^ Halifax-class Modernization / Frigate Life Extension”. National Defence and the Canadian Armed Forces (2013年7月25日). 2014年5月10日閲覧。
  5. ^ Pugliese, David (2009年4月3日). “More Information on Softkill System for Halifax-Class Frigates”. Ottawa Citizen. http://blogs.ottawacitizen.com/2009/04/03/more-information-on-softkill-system-for-halifax-class-frigates/ 2014年5月10日閲覧。 
  6. ^ “Pacific Fleet warship departs for joint exercise in California”. Victoria Lookout. (2015年10月13日). http://www.lookoutnewspaper.com/pacific-fleet-warship-departs-joint-exercise-california/ 2015年10月14日閲覧。 
  7. ^ Canadian Navy’s HMCS Vancouver test-fires surface-to-surface missiles”. naval-technology.com (2016年4月12日). 2016年4月17日閲覧。
  8. ^ Wade, Jonathon (2016年4月11日). “New Land-Strike Missiles Make Canadian Navy A Nimbler Ally”. Huffington Post Canada. http://www.huffingtonpost.ca/jonathan-wade/royal-canadian-navy_b_9659322.html 2016年4月17日閲覧。 
  9. ^ Petrescu, Sarah (2016年6月13日). “Navy ships leave for exercise off California”. Times Colonist. http://www.timescolonist.com/news/local/navy-ships-leave-for-exercise-off-california-1.2277475 2016年6月14日閲覧。 

外部リンク編集