マシュー・アーロン・グレースMatthew Aaron Grace, 1988年12月14日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡パロス・ベルデス・エステーツ英語版出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBアリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下所属。愛称はグレイシー[1]

マット・グレース
Matt Grace
アリゾナ・ダイヤモンドバックス (マイナー)
ワシントン・ナショナルズ時代
(2018年7月13日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス郡パロス・ベルデス・エステーツ英語版
生年月日 (1988-12-14) 1988年12月14日(35歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト8巡目
初出場 2015年4月22日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとナショナルズ時代 編集

2010年MLBドラフト8巡目(全体236位)でワシントン・ナショナルズから指名され、7月9日に契約。ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ナショナルズで8試合に登板後、8月21日にA-級バーモント・レイクモンスターズ英語版へ昇格。A-級バーモントでは2試合に先発登板して0勝1敗、防御率6.75だった。

2011年はA級ヘイガーズタウン・サンズ英語版でプレーし、26試合(先発25試合)に登板して12勝7敗、防御率5.17、85奪三振を記録した。

2012年はA+級ポトマック・ナショナルズでプレーし、26試合(先発24試合)に登板して9勝12敗、防御率4.84、83奪三振を記録した。

2013年からリリーフに転向した。A+級ポトマックで開幕を迎え、14試合に登板して3勝0敗、防御率3.18、24奪三振を記録した。6月3日にAA級ハリスバーグ・セネターズへ昇格。AA級ハリスバーグでは28試合に登板して6勝3敗1セーブ、防御率3.79、31奪三振を記録した。

2014年はAA級ハリスバーグで開幕を迎え、22試合に登板。3勝1敗3セーブ、防御率1.02と好投を見せ、6月16日にAAA級シラキュース・チーフスへ昇格。AAA級シラキュースでは28試合に登板して2勝0敗、防御率1.30、13奪三振を記録した。オフの11月20日にナショナルズとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[2]

2015年3月19日にAAA級シラキュースへ配属され、そのまま開幕を迎えた。AAA級シラキュースで5試合に登板後、4月22日にフェリペ・リベロ故障者リスト入りしたため、メジャーへ昇格[3]。同日のセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビュー。同点の7回表に登板し、1回を無安打無失点1四球に抑えた[4]。昇格後はリリーフとして定着。5月4日のマイアミ・マーリンズ戦では、同点の8回表2死一・二塁から登板し、2安打1四球で2点を入れられたものの、直後の8回裏にナショナルズが逆転したため、メジャー初勝利を挙げた[5]。しかし、5月31日のシンシナティ・レッズ戦で7回1死から登板すると、3安打4失点2四球で1死も取れず降板[6]。翌日の6月1日にAAA級シラキュースへ降格した[7]。登録枠が拡大された9月2日に再昇格した[8]。昇格後は9試合に登板し、シーズンを終えた。この年メジャーでは26試合に登板して2勝1敗、防御率4.24、14奪三振を記録した。

2016年、メジャーでは5試合の登板に留まったが、被安打1・無四球・無失点・4奪三振と好投した。マイナー(ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ナショナルズとAAA級シラキュース)では、計38試合にリリーフ登板して防御率2.94・2勝3敗1セーブ・WHIP1.25という好成績をマーク。また、与四球率は1.6と、ここでも制球力の高さを見せた。

2017年ルーキーイヤーを上回る40試合に登板(うち先発は1試合のみ)、1勝0敗、防御率4.32、31奪三振を記録した。

2019年8月30日にDFAとなり[9]、9月2日にマイナー契約でAAA級フレズノ・グリズリーズ[10]へ配属された。9月30日にFAとなった[11]

ダイヤモンドバックス時代 編集

2019年11月5日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、2020年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

2020年8月19日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[12]。8月27日にDFAとなり[13]、30日にマイナー契約となった[11]


詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2015 WSH 26 0 0 0 0 2 1 0 4 .667 84 17.0 26 0 8 2 1 14 1 0 11 8 4.24 2.00
2016 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 10 3.0 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0.00 0.33
2017 40 1 0 0 0 1 0 2 4 1.000 215 50.0 50 3 18 4 3 31 2 0 25 24 4.32 1.36
2018 56 0 0 0 0 1 1 0 8 .500 247 59.2 55 5 13 2 2 48 1 0 22 19 2.87 1.14
2019 51 1 0 0 0 1 2 0 4 .333 206 46.2 61 11 10 0 2 35 1 0 34 33 6.36 1.52
2020 ARI 3 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 10 1.0 5 1 2 0 0 2 0 0 6 6 54.00 7.00
MLB:6年 181 2 0 0 0 5 5 2 20 .500 772 177.1 198 20 51 8 8 134 5 0 98 90 4.57 1.40
  • 2020年度シーズン終了時

背番号 編集

  • 60(2015年)
  • 33(2016年 - 2020年)

脚注 編集

  1. ^ Explaining Nats Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月22日閲覧
  2. ^ Nationals add Cole, Difo, Goodwin and Grace”. MLB.com Nationals Press Release (2014年11月20日). 2015年11月30日閲覧。
  3. ^ Nationals recall LHP Matt Grace, place Felipe Rivero on DL”. MLB.com Nationals Press Release (2015年4月22日). 2015年11月30日閲覧。
  4. ^ Scores for Apr 22, 2015”. ESPN (2015年4月22日). 2015年11月30日閲覧。
  5. ^ Scores for May 4, 2015”. ESPN (2015年5月4日). 2015年11月30日閲覧。
  6. ^ Scores for May 31, 2015”. ESPN (2015年5月31日). 2015年11月30日閲覧。
  7. ^ Nationals recall LHP Felipe Rivero, option LHP Matt Grace to Triple-a”. MLB.com Nationals Press Release (2015年6月1日). 2015年11月30日閲覧。
  8. ^ Nationals recall RHP Rafael Martin and LHP Matt Grace”. MLB.com Nationals Press Release (2015年9月2日). 2015年11月30日閲覧。
  9. ^ Jamal Collier (2019年8月30日). “Elias, Strickland return to Nationals' bullpen” (英語). MLB.com. 2019年8月31日閲覧。
  10. ^ 2019年よりナショナルズ傘下
  11. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2020年8月31日閲覧。
  12. ^ Connor Byrne (2020年8月19日). “Diamondbacks Select Matt Grace” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月20日閲覧。
  13. ^ Diamondbacks Designate Matt Grace For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月27日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集