伊賀上野駅

日本の三重県伊賀市にある西日本旅客鉄道・伊賀鉄道の駅

伊賀上野駅(いがうえのえき)は、三重県伊賀市三田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・伊賀鉄道である。事務管コードは▲620809[2]

伊賀上野駅*
Iga-Ueno-Station-20120708.jpg
駅舎(2012年7月)
いがうえの
Iga-Ueno
所在地 三重県伊賀市三田
北緯34度47分20.55秒 東経136度7分24.91秒 / 北緯34.7890417度 東経136.1235861度 / 34.7890417; 136.1235861座標: 北緯34度47分20.55秒 東経136度7分24.91秒 / 北緯34.7890417度 東経136.1235861度 / 34.7890417; 136.1235861
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
伊賀鉄道
電報略号 ヘノ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
(JR西日本)-2019年-
525人/日(降車客含まず)
(伊賀鉄道)-2019年-
278人/日(降車客含まず)
開業年月日 1897年明治30年)1月15日(JR)
1916年大正5年)8月8日(伊賀)[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 V 関西本線(JR西日本)
キロ程 94.5 km(名古屋起点)
亀山から34.6  km
佐那具 (4.0  km)
(7.3  km) 島ケ原
所属路線 伊賀線(伊賀鉄道**)
キロ程 0.0  km(伊賀上野起点)
(0.8 km) 新居
備考 共同使用駅(JR西日本の管轄駅)
直営駅
みどりの窓口
* 関西本線の駅は1916年まで上野駅。伊賀線の駅は1920年に共同使用駅へ移行するまでは上野駅連絡所。
** 2007年近鉄より運営移管。
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概要編集

JR西日本の関西本線と、当駅を起点とする伊賀鉄道伊賀線の接続駅である。JR西日本および伊賀鉄道の共同使用駅で、JR西日本が管理している。

駅業務はJR西日本が担当し、関西本線非電化区間(亀山駅 - 加茂駅間)の途中駅及び、三重県内の鉄道駅で唯一、JR西日本が管理している直営駅である[注釈 1]。2021年7月の亀山鉄道部の廃止以降は奈良駅管区の駅となっている。

なお、伊賀市の中心駅は当駅ではなく上野市駅である。

歴史編集

 
近鉄時代の伊賀線ホーム

JR西日本編集

伊賀鉄道編集

  • 1916年大正5年)8月8日:開業[1]。当駅と上野町間開通に伴った開業であり、当時の駅名は上野駅連絡所であった[5]。この時点の運営会社名は「伊賀軌道」[6](のちの伊賀鉄道[注釈 2]→伊賀電気鉄道)である。
  • 1919年(大正8年)10月1日:軌道から地方鉄道へ転換[7]
  • 1920年(大正9年)3月:上野駅連絡所廃止して、国有鉄道伊賀上野駅に統合し、業務委託。
  • 1929年昭和4年)3月31日:伊賀電気鉄道が大阪電気軌道に合併し、同社へ移管。
  • 1931年(昭和6年)9月26日:伊賀線が参宮急行鉄道に譲渡され、駅も同社へ譲渡。
  • 1941年(昭和16年)3月15日:参宮急行電鉄が大阪電気軌道と合併し、新発足した関西急行鉄道へと移管。
  • 1944年(昭和19年)6月1日:戦時統合により関西急行鉄道が近畿日本鉄道に改組され、同社へ移管。
  • 2007年平成19年)10月1日:伊賀線が近鉄より経営分離され、伊賀鉄道へ移管[注釈 2]
  • 2017年(平成29年)4月1日:伊賀鉄道が公有民営化[8][9]

駅構造編集

地上駅であり、切欠きホームの1番のりばがある単式ホームの2番のりばと、島式ホームの3・4番のりばの複合型2面4線のホームを持つ。伊賀鉄道が1番のりば、JRが2・3・4番のりばを使用している。

駅設備編集

 
伊賀鉄道とJR近距離(100.0km以内)の運賃表

自動券売機が設置されており、JRの券売機で伊賀鉄道の切符も販売している。これは近鉄時代と同様だが、伊賀鉄道では唯一の磁気券の切符である。ちなみに、2021年(令和3年)3月に関西本線のICOCAエリア拡大時より、ICOCA等のIC乗車券のチャージでも伊賀鉄道のきっぷが購入することができるようになったが、伊賀鉄道線内はICOCA(PiTaPaなどの共通ICカード乗車券も)に対応していない。

ホーム上には伊賀鉄道からJRへの乗り換え切符の券売機が設けられているが、JRから伊賀鉄道への乗り換え切符の券売機はないため、伊賀鉄道の駅または車内で精算しなければいけない。ちなみに、路線図形式の近距離切符運賃表がある駅のうち、名古屋駅金山駅八田駅大阪環状線の全駅が100.0km以内となる駅は当駅だけである。

便所は駅舎の東側にあり、バリアフリー対応・男女別の水洗式であるが、2007年に改築されるまでは男女共用の汲取式だった。改札内と改札外の双方から使用可能であり、改札内と改札外は壁で仕切られている。

のりば編集

 
伊賀鉄道伊賀線ホーム
 
JR関西線ホーム
のりば 路線 方向 行先 備考
1 伊賀線 - 上野市伊賀神戸方面[10]  
2 V関西本線 下り 加茂奈良方面[10]  
3 上り 柘植亀山方面[10]  
4 下り 加茂・奈良方面[10] 当駅始発
上り 柘植・亀山方面[10] 一部列車
付記事項
  • 駅舎は2番ホーム側にあり、島式ホームへは跨線橋で結ばれている。
  • 2・3番のりばの信号機は片方向しか設置されていないため、逆線入線ができない。4番のりばの信号機は両方向に設けられているため、両方向とも入線・発車をすることができる。
  • 4番のりばは当駅始発の加茂方面行きや一部の亀山方面行きが使用する。
  • 伊賀鉄道ホームの駅名標はJR仕様と同じ物(関西本線のラインカラーが入った物)が使われており、JRロゴが入っている。
その他

利用状況編集

年度別(JR西日本・伊賀鉄道)編集

2019年度の1日平均の乗車人員はJR西日本が約525人、伊賀鉄道が278人(JRからの乗り継ぎ人員を含む)である[11]

年度別利用状況(伊賀上野駅)
年 度 伊賀鉄道 西日本旅客鉄道 特記事項
当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 乗降人員調査結果
人/日
一日平均
乗車人員
通勤定期 通学定期 定期外 合 計 調査日 調査結果
1950年(昭和25年) 506,760(最高値を記録した年度以前の最低値) ←←←← 247,795(最高値を記録した年度以前の最低値) 754,555(最高値を記録した年度以前の最低値)        
1951年(昭和26年) 551,610(最高値) ←←←← 287,435(最高値) 839,045(最高値)        
1952年(昭和27年) 500,730 ←←←← 220,392 721,122        
1953年(昭和28年) 463,950 ←←←← 178,360 642,310        
1954年(昭和29年) 399,600 ←←←← 207,025 606,625        
1955年(昭和30年) 384,930 ←←←← 236,760 621,690        
1956年(昭和31年) 366,480 ←←←← 189,191 555,671        
1957年(昭和32年) 305,070 ←←←← 162,210 467,280        
1958年(昭和33年) 288,540 ←←←← 151,677 440,217        
1959年(昭和34年) 229,620 ←←←← 136,597 366,217        
1960年(昭和35年) 248,910 ←←←← 123,848 372,758        
1961年(昭和36年) 228,930 ←←←← 102,146 331,076        
1962年(昭和37年) 262,620 ←←←← 179,996 442,616        
1963年(昭和38年) 313,950 ←←←← 121,902 435,852        
1964年(昭和39年) 345,210 ←←←← 127,996 473,206        
1965年(昭和40年) 353,700 ←←←← 138,590 492,290        
1966年(昭和41年) 402,240 ←←←← 122,499 524,739        
1967年(昭和42年) 389,130 ←←←← 120,275 509,405        
1968年(昭和43年) 357,930 ←←←← 143,753 501,683        
1969年(昭和44年) 477,510 ←←←← 182,054 659,564        
1970年(昭和45年) 378,900 ←←←← 192,100 571,000        
1971年(昭和46年) 433,650 ←←←← 157,815 591,465        
1972年(昭和47年) 428,190 ←←←← 127,610 555,800        
1973年(昭和48年) 463,890 ←←←← 141,672 605,562        
1974年(昭和49年) 436,530 ←←←← 165,965 602,495        
1975年(昭和50年) 388,770 ←←←← 116,147 504,917        
1976年(昭和51年) 381,870 ←←←← 125,112 506,982        
1977年(昭和52年) 376,860 ←←←← 134,114 510,974        
1978年(昭和53年) 368,220 ←←←← 129,553 497,773        
1979年(昭和54年) 366,090 ←←←← 133,886 499,976        
1980年(昭和55年) 344,040 ←←←← 124,307 468,347        
1981年(昭和56年) 301,830 ←←←← 108,009 409,839        
1982年(昭和57年) 271,320 ←←←← 108,632 379,952 11月16日 1,618(最高値)    
1983年(昭和58年) 250,920 ←←←← 102,077 352,997 11月8日 1,458    
1984年(昭和59年) 254,400 ←←←← 110,282 364,682 11月6日 1,417    
1985年(昭和60年) 240,750 ←←←← 101,912 342,662 11月12日 1,298    
1986年(昭和61年) 224,790 ←←←← 90,203 314,993 11月11日 1,331    
1987年(昭和62年) 223,950 ←←←← 84,175 308,125 11月10日 1,321    
1988年(昭和63年) 221,560 ←←←← 84,221 295,781 11月8日 1,284    
1989年(平成元年) 249,900 ←←←← 85,591 335,491 11月14日 1,387    
1990年(平成2年) 264,000 ←←←← 86,116 350,116 11月6日 1,417    
1991年(平成3年) 272,730 ←←←← 86,739 359,469        
1992年(平成4年) 259,740 ←←←← 86,047 345,787 11月10日 1,413    
1993年(平成5年) 228,330 ←←←← 86,932 315,262        
1994年(平成6年) 219,060 ←←←← 85,469 304,529        
1995年(平成7年) 225,750 ←←←← 84,136 309,886 12月5日 1,160    
1996年(平成8年) 236,400 ←←←← 80,589 316,989        
1997年(平成9年) 237,510 ←←←← 79,958 317,468     1,192  
1998年(平成10年) 225,690 ←←←← 71,639 297,329     1,188  
1999年(平成11年) 237,090 ←←←← 59,692 296,782     1,146  
2000年(平成12年) 236,280 ←←←← 50,717 286,997     1,098  
2001年(平成13年) 205,830 ←←←← 46,561 252,391     998  
2002年(平成14年) 201,930 ←←←← 44,960 246,890     974  
2003年(平成15年) 183,780 ←←←← 41,282 225,062     989  
2004年(平成16年) 172,530 ←←←← 39,000 211,530     929  
2005年(平成17年) 168,690 ←←←← 39,021 207,711 11月8日 986 918  
2006年(平成18年) 155,100 ←←←← 36,982(最高値を記録した年度以降の最低値) 192,082     860  
2007年(平成19年) 173,790 ←←←← 37,617 211,407     857  
2008年(平成20年) 136,530 ←←←← 59,382 195,912 11月14日 763 791  
2009年(平成21年) 116,400 ←←←← 49,622 166,022     752  
2010年(平成22年) 106,650 ←←←← 47,564 154,214 11月9日 691 731  
2011年(平成23年) 100,260 ←←←← 46,014 146,274 726  
2012年(平成24年) 97,440 ←←←← 44,089 141,529 11月13日 541 716  
2013年(平成25年) 92,370 ←←←← 43,182 135,552 711  
2014年(平成26年) 81,210 ←←←← 43,684 124,894 656  
2015年(平成27年) 85,230 ←←←← 46,659 131,889 11月10日 479(最高値を記録した年度以降の最低値) 664  
2016年(平成28年) 89,790 ←←←← 45,160 134,950 663  
2017年(平成29年) 82,230 ←←←← 43,018 125,248 614  
2018年(平成30年) 70,140 ←←←← 42,628 112,768 11月13日 481 558  
2019年(令和元年) 61,350(最高値を記録した年度以降の最低値) ←←←← 40,450 101,800(最高値を記録した年度以降の最低値) 525  

当駅乗降人員(伊賀鉄道)編集

近年における当駅(伊賀鉄道)の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[12]

  • 2018年11月13日:481人(乗車:225人、降車:256人)
  • 2015年11月10日:479人(乗車:247人、降車:232人)
  • 2012年11月13日:541人(乗車:289人、降車:252人)
  • 2010年11月9日:691人
  • 2008年11月18日:763人
  • 2005年11月8日:986人(当時近鉄伊賀線)

駅周辺編集

駅から少し離れた南側を服部川が流れる。駅付近は民家が多いが、川の辺りは田畑が広がっている。この川を渡ると伊賀上野武道館や上野運動公園競技場に至るが、駅からはやや離れている。駅裏側にはタイル工場があり、その東側は住宅が多く建つ。駅南東側には工業団地[13]があり、流通倉庫や印刷機の製造工場などが建つ。駅から北へ進むと三田坂を経て桜峠に至るが、バイパスの開通によってその峠へのアクセスが改善された[14][13]

バス路線編集

駅前ロータリーに「伊賀上野駅前」停留所があり、下記の路線が発着する。

その他編集

  • 当駅が立地している伊賀市は伊賀流忍者の里として知られており、駅ホームの屋根の庇(ひさし)には、忍者の人形が張り付いている[15]
  • 忍者ハットリくんの映画「ニンニンふるさと大作戦の巻」にて、この駅から三重交通バスに乗車する描写がある。
※ただし、原作版では当駅からさらに近鉄伊賀線(当時)に乗り換えて上野市駅まで向かっている。

隣の駅編集

西日本旅客鉄道
V 関西本線
佐那具駅 - 伊賀上野駅 - 島ケ原駅
伊賀鉄道
伊賀線
伊賀上野駅 - 新居駅

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 当駅以外は簡易委託駅または無人駅
  2. ^ a b 1917年12月20日に伊賀軌道から社名を変更した「伊賀鉄道」と、2007年3月26日に設立された「伊賀鉄道」は無関係。

出典編集

  1. ^ a b 大西康裕(2015年5月1日). “伊賀線まつり:開業99周年、記念乗車券を販売 3日”. 毎日新聞 (毎日新聞社)[要ページ番号]
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b c d e f 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、339頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ “関西本線 加茂駅〜亀山駅間 ICOCAエリア拡大日決定! 〜2021年3月13日サービス開始〜” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2021年1月19日), オリジナルの2021年1月19日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20210119051654/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210119_00_ICareakakudai.pdf 2021年1月19日閲覧。 
  5. ^ 大西康裕(2015年4月18日). “そ〜なんだ!考えてみた:伊賀鉄道、新収支シミュレーション 「公有民営化」右肩上がり?”. 毎日新聞 (毎日新聞社)[要ページ番号]
  6. ^ 『鉄道院鉄道統計資料. 大正5年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1919年10月21日「軌道特許失効」『官報』1919年11月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 伊賀鉄道伊賀線公有民営化出発式記念式典が開催されました”. 国土交通省中部運輸局 (2017年4月1日). 2021年11月7日閲覧。
  9. ^ “伊賀鉄道伊賀線「公有民営」記念列車が発車 地元高校生ら出発式”. 産経ニュース. (2017年4月4日). https://www.sankei.com/article/20170404-I2HWJ55VZRLUXHXWTAQ4UK4EKQ/ 2021年11月7日閲覧。 
  10. ^ a b c d e 伊賀上野駅|構内図”. 西日本旅客鉄道. 2022年9月16日閲覧。
  11. ^ 三重の統計 みえDataBox/統計書 10運輸・通信 - 三重県
  12. ^ 伊賀線 乗降人員 - 伊賀鉄道
  13. ^ a b 三田坂バイパス 位置図”. 一般国道422号三田坂バイパスが全線開通します. 三重県 (2017年12月26日). 2022年11月17日閲覧。
  14. ^ 一般国道422号三田坂バイパスが全線開通します”. 三重県 (2017年12月26日). 2022年11月17日閲覧。
  15. ^ 伊藤 博康 『えきたの 駅を楽しむ(アート編)』 p.40 創元社 2017年12月20日発行 ISBN 978-4-422-24076-3

関連項目編集

外部リンク編集