全国選抜長良川中日花火大会
全国選抜長良川中日花火大会(ぜんこくせんばつながらがわちゅうにちはなびたいかい)は、かつて中日新聞社が1957年(昭和32年)から行っていた花火大会。例年7月の最終土曜日に岐阜市長良川河畔で開催される。なお、同じ場所で翌週に開催される岐阜新聞・岐阜放送主催の長良川全国花火大会と合わせて、「長良川花火大会」と呼ばれる場合がある。
全国選抜長良川中日花火大会 | |
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概要 | |
開催時期 | 7月最終土曜日 |
初回開催 | 1957年 |
開催終了 | 2022年(長良川全国花火大会と統合) |
会場・場所 | 岐阜市長良橋下流 |
打ち上げ数 | 約3万発 |
主催 | 中日新聞社 |
後援 | 岐阜県、岐阜市、東海ラジオ放送、東海テレビ放送、中部日本放送、名古屋鉄道、東海旅客鉄道、岐阜県バス協会 |
人出 | 約30万人(例年) |
直通バス | JR岐阜駅前、名鉄岐阜駅前から岐阜バス「鵜飼屋」で下車(午後7時以降は休止)。臨時シャトルバス運行。 |
外部リンク | 全国選抜長良川中日花火大会 |
備考: 2023年より「ぎふ長良川花火大会」に変わる |
2020年から2022年まで3年連続で開催中止となっており(後述)、2023年より長良川全国花火大会と統合し、ぎふ長良川花火大会としての開催となる[1]。これにより、事実上2019年の開催が最後となった。
概要 編集
- 花火大会は昼の部と夜の部の二部構成となっている。
- 昼の部は9時から行われる。これは音花火をメインとするもので、16時からは15分、10分、5分置きと間隔を縮めて打ち上げていく。
- 夜の部は19時15分から行われる。これは日本煙火芸術協会銘品集をはじめとする花火が打ち上げられる。
- 打ち上げ数は約3万発と全国屈指の大規模な花火大会。
- 例年動員数は約30万人を超える。
その他 編集
- 派手な取り組みをたくさん行ったことで知られる尾張藩主の徳川宗春は、享保18(1733)年9月12日の午後6時半頃、鵜飼見物に出掛けた際に舟からたくさんの花火を見物している。この時は徳田(岐南町と思われる)より花火師が来て、珍しい花火を打ち上げている。[2][3][4]確認できる限り、これが長良川で打ち上げられた花火の最も古い記録であり、現在行われている長良川花火大会の先駆けといえるだろう。
- 同じ場所で8月の第1土曜日に岐阜新聞・岐阜放送が主催する長良川全国花火大会が行われていた。この花火大会も打ち上げ約3万発と全国屈指の大規模な花火大会で、ひと夏に同じ場所で打ち上げ数3万発規模の花火大会が2回も行われるのは長良川河畔だけであった。
- 同じ7月の最終土曜日に岐阜新聞・岐阜放送が主催する岐阜新聞大垣花火大会が行われる。こちらの会場は当会場から15kmほどしか離れておらず、中間にある瑞穂市などでは両方の花火の音が混在して聞こえてくるのが通例である。
- 長良川全国花火大会が2015年からぎふチャンでテレビ中継を始めたことに対抗して同年から大会が事実上終了した2019年までエフエム岐阜でホームページと連動した『耳で見る花火』[5]のタイトルで中継した。
- 2011年7月30日開催予定だった第55回大会は、史上初めて中止となった。東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)によるものである[6]。
- 2018年7月28日の第62回大会は台風12号接近のため8月25日に順延された。
- 2020年は同時期に東京オリンピックが行われる予定だったため、警備員確保が困難などの事情で長良川全国花火大会と共に開催見送りが決定された。その後新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受けて、東京オリンピックの開催は1年延期(2021年開催)となり、両花火大会も2年連続で開催中止。2022年も警備員確保が困難なため両花火大会とも3年連続で開催中止。2020年から2022年までは市民有志による長良川鵜飼屋花火大会が開催された。
脚注 編集
- ^ 岐阜市・長良川の花火大会、来年に4年ぶり開催へ 2大会を一本化 岐阜新聞、2022年4月27日。
- ^ 『岐阜市史 史料編 近世一』、23頁。
- ^ 『岐阜市史 通史編 近世』、130-131頁。
- ^ “岐阜市鷺山史誌、p59”. 2024年2月21日閲覧。
- ^ “耳で見る花火 titleSuffix|ブログ|FM GIFU[エフエム岐阜]”. FM GIFU[エフエム岐阜]. 2023年8月21日閲覧。
- ^ 第55回長良川中日花火を中止 中日新聞、2011年4月5日。