台中国際空港
台中清泉崗飛行場(たいちゅうせいせんこうひこうじょう、臺中清泉崗機場、Taichun Chingchuankang Air Base)は、台湾台中市沙鹿区に位置する飛行場である。「清泉崗基地」とも呼ばれるが、一般に台中空港(繁体字:臺中航空站、英語:Taichung Airport)または台中国際空港(臺中國際機場)と呼ばれる。[1]通称は、清泉崗飛行場(清泉崗機場)。
台中清泉崗飛行場 (台中空港) Taichung Chingchuankang Air Base (Taichung Airport) | |||||||||
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IATA: RMQ - ICAO: RCMQ | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 |
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所在地 | 台中市沙鹿区 | ||||||||
種類 | 軍民共用 | ||||||||
運営者 | 民用航空局 | ||||||||
標高 | 202 m (663 ft) | ||||||||
座標 | 北緯24度15分52秒 東経120度37分14秒 / 北緯24.26444度 東経120.62056度座標: 北緯24度15分52秒 東経120度37分14秒 / 北緯24.26444度 東経120.62056度 | ||||||||
公式サイト | http://www.tca.gov.tw/ | ||||||||
地図 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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リスト | |||||||||
空港の一覧 |
台中国際空港 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 臺中航空站 |
簡体字: | 台中航空站 |
拼音: | Táizhōng Hángkōngzhàn |
注音符号: | ㄊㄞˊ ㄓㄨㄥ ㄏㄤˊ ㄎㄨㄥ ㄓㄢˋ |
発音: | タイヂョンハンコンヂャン |
英文: | Taichung Airport |
1954年、現在の位置に軍民共用の飛行場として開設された。2004年まで清泉崗空軍基地 (Ching Chuan Kang Air Base) として、専ら中華民国空軍が使用した。

歴史編集
台中空港の前身は日本統治時代の1936年(昭和11年)に設置された「公館飛行場」である。1954年、米華相互防衛条約に従い拡充され、1966年3月20日に「清泉崗空軍基地」と命名(邱清泉将軍〈1902-1949年〉にちなむ名称)された。コードをCCKとし、当時極東地域に於ける最大のアメリカ空軍基地として、B-52戦略爆撃機の発着が可能な設備を備えていた。ベトナム戦争ではB-52が配備され、ベトナムを攻撃するための中継基地としての役割を果たした。
2003年9月4日、中部国際空港の建設が開始され、2004年3月5日には軍民共用空港として台中市西屯区に位置していた「台中水湳空港」の全ての国内線が清泉崗空港に移され、名称も「中部国際空港」と改称された。旧水湳空港は供用停止され、跡地の再開発が進められている。
姉妹空港・提携空港編集
空港名 | 国名・地域名 | 提携年月日 |
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中部国際空港 | 日本国愛知県常滑市 | 2017年(平成29年)4月6日 台中空港と姉妹提携調印 |
就航航空会社と就航都市編集
国際線編集
航空会社 | 就航地 |
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マンダリン航空 | 長沙黄花国際空港(長沙)、杭州蕭山国際空港(杭州)、ノイバイ国際空港(ハノイ)、タンソンニャット国際空港(ホーチミンシティ)、香港国際空港(香港)、 梅県空港(梅州市)、成田国際空港(東京)[3]、那覇空港(沖縄県)、寧波櫟社国際空港(寧波)、鄭州新鄭国際空港(鄭州)、仁川国際空港(仁川広域市) |
ユニー航空 | 長沙黄花国際空港(長沙)、広州白雲国際空港(広州)[4]、杭州蕭山国際空港(杭州)、南寧呉圩国際空港(南寧)、寧波櫟社国際空港(寧波)、深圳宝安国際空港(深圳)、廈門高崎国際空港(廈門) |
ティーウェイ航空 | 金海国際空港(釜山広域市)、仁川国際空港(仁川広域市) |
中国国際航空 | 北京首都国際空港(北京) |
中国東方航空 | 南京禄口国際空港(南京) |
山東航空 | 済南遥墻国際空港(済南) |
天津航空 | 天津浜海国際空港(天津)、西安咸陽国際空港(西安) |
四川航空 | 三亜鳳凰国際空港(三亜) |
香港エクスプレス航空 | 香港国際空港(香港) |
ベトジェットエア | ノイバイ国際空港(ハノイ)、タンソンニャット国際空港(ホーチミンシティ) |
国内線編集
航空会社 | 就航地 |
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マンダリン航空 | 金門空港(金門県)、馬公空港(馬公市)、花蓮空港(花蓮県) |
ファーイースタン航空 | 金門空港(金門県)、馬公空港(馬公市) |
ユニー航空 | 金門空港(金門県)、馬公空港(馬公市)、馬祖南竿空港(連江県) |
空軍清泉崗空軍基地編集
清泉崗基地(せいせんこうきち、繁体字:清泉崗基地、英語:Chingchuankang Air Base)は日本敗戦後、アメリカ空軍の支援施設であったが、米華相互防衛条約により施設拡張とジェット機化が行われ、1958年にアメリカ空軍第83戦闘迎撃飛行隊が、翌1959年に中華民国空軍第427戦術戦闘機連隊が移駐して使用している。1965年4月、カリフォルニア州ジョージ空軍基地の第479戦術戦闘航空団が2つのF-104C飛行隊を派遣し、第434飛行隊と第435飛行隊が清泉崗基地に移駐した。 1960年代のベトナム戦争の勃発後、清泉崗基地は在台米軍の最大の基地の一つとなった。 1966年1月22日、C-123輸送機とC-130輸送機によって編成された第314空輸航空団が、東南アジアにおける米軍の人員、材料、航空輸送の拠点である清泉崗基地に再配置された。
1971年以降、第314空輸航空団は台湾から撤退し、アーカンソー州リトルロック空軍基地へ移駐した。第314空輸航空団の任務は、同年5月31日に沖縄の嘉手納基地に所属していたの米国太平洋空軍の第374空輸航空団によって引き継がれた。また、清泉崗基地は、アジアのさまざまな戦場で輸送機の主要な供給基地および中継基地になりつつある。
1972年11月6日、アメリカ空軍の第18航空団第44戦術戦闘飛行隊と第67戦術戦闘飛行隊のF-4戦闘機が清泉崗基地に移駐した。アメリカ空軍は米中国交正常化に伴い撤退している。
配置部隊編集
- 第3戦術戦闘航空団
- 第7中隊 - F-CK-1
- 第28中隊 - F-CK-1
- 測試基評価中隊 - F-CK-1
歴代運用機編集
交通編集
かつては神岡線が清泉崗基地へのジェット燃料等の物資輸送の為基地内まで敷設されていたが、ベトナム戦争後の輸送量低下により廃止となり、旅客化はされなかった。
鉄道編集
最寄駅は海岸線の沙鹿駅もしくは清水駅で、タクシーで10分、バスで30分程度かかる。高鉄台中駅へは市内バス156系統で、台鉄台中駅へは市内バス9系統か302系統などで行けるが、ローカルバスで約1時間、BRT経由タイプで約45分ほどかかる。
路線バス編集
2013年4月10日の新ターミナルビル完成により、当空港を経由する全ての市内バスは新ターミナルビル一階のバス乗り場より発着する。
- 空港連絡バス(予約制)
タクシー編集
到着ロビーの外にタクシー乗り場があり、台中市、高鉄台中駅にアクセスできる。 タクシーは、台湾大車隊、大都會交通、大愛計程車が空港の到着ロビーに入って来たりする。
脚注編集
- ^ a b “台中の交通、新たな時代へ 「台中国際空港」に名称変更/台湾”. フォーカス台湾 (中央通訊社). (2017年1月3日) 2017年1月3日閲覧。
- ^ 臺中國際機場正式揭牌 中台灣觀光加速起飛 1060103新聞稿 - 臺中航空站 民国106年1月3日
- ^ マンダリン航空、東京/成田〜台中線を定期便化 10月28日からTraicy 2018年10月25日
- ^ 立栄航空、台中発着の長沙、広州線に就航 - Flyteam 2013年5月15日
外部リンク編集
- 臺中航空站 (中国語)(英語)(日本語)
- 空軍第四二七戰術戰鬥機聯隊 - 中華民国空軍 (繁体字中国語)