在日ビルマ市民労働組合

在日ビルマ市民労働組合ビルマ語: မြန်မာနိုင်ငံသားအလုပ်သမားသမဂ္ဂအဖွဲ့ချုပ်英語: Federation of Workers’ Union of the Burmese Citizen in Japan、略称: FWUBC / FWUBC–Japan)は、2002年に設立された在日ビルマ人(在日ミャンマー人)の労働組合で、近年では主にビルマ人技能実習生労働条件向上や労使紛争解決を支援している[1]2019年4月時点で約130名の会員を擁する[1]

在日ビルマ市民労働組合
(FWUBC)
မြန်မာနိုင်ငံသားအလုပ်သမားသမဂ္ဂအဖွဲ့ချုပ်
設立年月日 2002年
国籍 日本
本部所在地 東京都中野区江原町3丁目28の7大洋江原マンション403
法人番号 9011505001531 ウィキデータを編集
加盟組織 ものづくり産業労働組合(JAM)

2022年9月現在、ミンスイビルマ語: ဦးမြင့်ဆွေ英語: Myint Swe)が会長を務めている[2]

名称 編集

1989年6月18日、ビルマ(ミャンマー)軍事政権は国号をビルマからミャンマーに改称。日本国政府は軍事政権を承認して日本語の呼称をミャンマーと改めたが、軍事政権を認めない立場から敢えて旧称のビルマを使う人権団体も少なくない[3]在日ビルマ市民労働組合(FWUBC)も、反軍政の立場から旧称のビルマを使い続けている。

沿革 編集

2002年4月28日、在日ビルマ市民労働組合(FWUBC)が設立された[1][4]。初代会長は、ビルマ(ミャンマー)民主化闘争活動家ティンウィンビルマ語: ဦးတင်ဝင်း英語: Tin Win[5]東京法務局北出張所にて、国内所在地「東京都北区田端5丁目14-10 高台マンション303」で法人登記[6]。FWUBCの結成当初は、居酒屋ラーメン店に勤める在日ビルマ人(在日ミャンマー人)の雇用問題や賃金未払い問題などの相談が多かった[7]

2015年、ティンウィンがFWUBC会長を退いてビルマ(ミャンマー)へ帰国[8]。後任の会長は、同じく民主活動家で結成当初からFWUBC役員を務めていたミンスイビルマ語: ဦးမြင့်ဆွေ英語: Myint Swe[9]

2017年8月1日、FWUBCの登記上の国内所在地が「東京都中野区江原町3丁目28の7 大洋江原マンション403」に変更された[6]

2018年7月3日には、岐阜県岐阜市繊維メーカー株式会社キングスタイル最低賃金法違反、労働基準法違反かつ違法な長時間労働で働かさせられていたビルマ人技能実習生5人を保護するため、ものづくり産業労働組合(JAM)と協同して現地での団体交渉に臨んだ[5]

2020年1月、JAMに正式加盟した[7]。なお、FWUBCは前述の技能実習生保護における連携に止まらず、結成当初よりJAMと緊密な協力関係にあった[5]

2021年2月1日に国軍ビルマ(ミャンマー)でクーデターを断行すると、同国では自称「治安部隊」が丸腰の市民を銃撃して殺害するなど国軍による人権蹂躙が常態化[10]。2月4日、東京都港区友愛会館にてJAMと協同で国軍のクーデターに反対する抗議声明を発出し、国軍に向けて拘束者の無条件での解放や民主的政権の再開などを求めた[7]

出典 編集

外部リンク 編集