奈良県立青翔中学校・高等学校
奈良県立青翔中学校・高等学校(ならけんりつ せいしょうちゅうがっこう・こうとうがっこう、英: Nara Prefectural Seisho Junior and Senior High School)は、奈良県御所市に所在し、中高一貫教育を実施する併設型の公立中学校・高等学校。
奈良県立青翔中学校・高等学校 | |
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北緯34度27分32.1秒 東経135度43分59.1秒 / 北緯34.458917度 東経135.733083度座標: 北緯34度27分32.1秒 東経135度43分59.1秒 / 北緯34.458917度 東経135.733083度 | |
過去の名称 |
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国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 奈良県 |
学区 | 奈良県内全域 |
校訓 |
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設立年月日 |
1904年4月12日(高等学校) 2014年4月1日(中学校) |
創立記念日 | 10月15日 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型(完全中高一貫校) |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 理数科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード |
C129210000988 中学校) D129210000076 (高等学校) | (
高校コード | 29124C |
中学校コード | 290138 |
所在地 | 〒639-2271 |
奈良県御所市御所525番地 | |
外部リンク |
奈良県立青翔中学校 奈良県立青翔高等学校 |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
高等学校においては生徒募集を実施しない完全中高一貫校。
奈良県における理数教育の拠点として、県中南部に位置する奈良県立御所高等学校を、2004年(平成16年)4月に奈良県立青翔高等学校に改称の上、全国初の理数科専門(単科)高校へ改編し、開校。平成16年度からの県立高校再編計画においては、「特色ある学校づくり」を目指し、「好きな分野・得意な分野を伸ばす高校」として、県北部に位置する奈良県立奈良北高等学校と共に、理数科が設置されるという位置付けであった。
沿革
略歴
1904年(明治37年)創立の御所女子技芸学校を起源とする。1921年(大正10年)に高等女学校となる。1948年(昭和23年)4月の学制改革により、新制高等学校となった後、同年9月に総合制の高等学校となり、男女共学を開始。1952年に総合制を解消してからは長く普通科の高等学校であった。
2011年(平成23年)4月より3期連続で、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され科学技術振興機構(JST)より支援を受ける。2023年(令和5年)5月にはSSH科学技術人材育成重点枠にも指定され、追加支援を受ける。
2014年4月には、併設中学校の開校に伴い、奈良県内の公立では初の併設型中高一貫教育校となる。2017年度より併設高校からの生徒募集を停止し、併設中学校の生徒募集のみとなり、公立の併設型中高一貫教育校では初の完全中高一貫校となる。
2021年度より、奈良県立国際高等学校をカリキュラム開発拠点校とするWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業「最古の国際都市奈良から発信 ~持続可能な社会に向けて~」の連携校として、高校生へ高度な学びを提供する仕組み(AL(アドバンスト・ラーニング)ネットワーク)の形成・構築を目指す。
年表
御所女子技藝學校
- 1904年(明治37年)4月12日 - 南葛城郡御所町外十一ヵ村組合立御所女子技藝學校設立の件が認可される。
- 1915年(大正4年)4月21日 - 南葛城郡御所町外四ヵ村学校組合立御所女子技藝學校と改称。
御所高等女學校
御所高等学校
- 1948年
- 1949年3月31日 - 併設中を閉校、廃止。
- 1952年4月1日 - 工業課程と農業課程を分離させ、(旧)奈良県立御所実業高等学校として独立。統合が解消され、総合制は4年で終了。
- 1958年4月17日 - 出火のため、校舎を焼失。
- 1959年3月31日 - 新校舎が竣工。
- 1978年5月12日 - 鉄筋コンクリート造3階建ての校舎が竣工。
- 2001年(平成13年)
- 2002年
- 2003年
- 2004年
- 2月 - 理数科高校の教育の推進と、教育特区の取組の充実を目的として、奈良教育大学、奈良女子大学、奈良先端科学技術大学院大学と連携協力の覚書を締結。
- 3月2日 - 第2期工事のうち校舎新築・改築工事が完了。
- 3月1日 - 第52回卒業式を挙行し、119人が卒業。
- 3月31日 - 普通科を閉科、廃止。
青翔高等学校
- 2004年
- 2011年4月8日 - 文部科学省により、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定(2016年3月までの5年間)。4クラスのうち3クラスを理数コース、1クラスをスーパーサイエンスコースに改編。
- 2013年1月 - プリンセス・チュラポーン科学高等学校ナコーンシータンマラート校と姉妹校を締結。
青翔中学校・高等学校
- 2014年
- 2016年
- 4月 - 文部科学省により、SSH基礎枠・実践型(2期目)に指定される(2021年3月までの5年間)。この年度より、全コースの生徒がSSH活動の対象となる。
- 7月 - 高校の募集停止と中学の募集定員40人増員を発表。
- 2017年3月 - 高校の募集を停止、中学の定員を80人(2クラス)に変更。中学からの進学者のみとなり、補欠募集は実施されなかった。公立の併設型中高一貫校では初の外部募集を行わない学校(完全中高一貫校)となる。
- 2021年(令和3年)4月 - 文部科学省により、SSH基礎枠・実践型(3期目)に指定(2026年3月までの5年間)。
- 2023年5月 - 文部科学省により、SSH科学技術人材育成重点枠に指定(2026年3月までの3年間)。
基礎データ
所在地
通学区域
- 奈良県内全域
アクセス
- 奈良交通バス「御所済生会病院」停留所より徒歩約4分
- 奈良交通バス「御所橋」停留所より徒歩約5分
- 奈良交通バス「瑞駈橋」停留所より徒歩約9分
- 近鉄御所線「近鉄御所駅」より徒歩約10分
- JR西日本和歌山線「御所駅」より徒歩約12分
象徴
校名
「青」は生徒及び学校の「生き生きとした活力」を、「翔」は生徒及び学校の「未来への羽ばたき」を表現。
校訓
青翔高等学校
- 知性
- 友情
- 誠実
- 奉仕
- 剛健
青翔中学校
- 知性
- 友情
- 誠実
校章
御所高校時代の校章を継承し、御所を象徴する桜の花弁3枚と、学問・勉学の意味を表すペン先3本を組み合わせたものを背景にしている[1]。併設中学校開校に伴い一部変更された[2]。
校歌
開校1年前の2003年(平成15年)に制定。作詞は森本重和、作曲は牧野卓央による。歌詞は3番まであり、各番に校名の「青翔」が登場する。中学校開校に伴い各番最後の歌詞「我が青翔高校」が「我等青翔若人」に変更された[3][4][5]。
制服
冬服は男女ともに紺色のブレザー。男子はズボン・ネクタイ、女子はスカート・リボン。カッターシャツの色と柄は半袖・長袖とも水色。白色のニットもある。2019年11月より、女子はスカート・スラックス、リボン・ネクタイの着用を選択できるようになった。
シンボルマーク
2019年度、校内公募によりマスコットキャラクターが制定され、「翔ちゃん」と命名。
設置する課程、学科及び定員
青翔高等学校
全日制理数科 80名(併設中学校からの内部進学のみ) 科学への興味・関心を高め、人間がよりよく生きられる社会の実現に貢献できる科学技術系人材を育成することを目的とする。
青翔中学校
80名
過去に募集されていた学科
- 理数科
- 環境コース(80名、2クラス):2011年度募集停止
- 理数コース(40名、1クラス):2014年度募集停止
- 理数コース(80名、2クラス):2017年度募集停止
- スーパーサイエンスコース(40名、1クラス):2017年度募集停止
学期
3学期制を採用している。
教育課程
奈良県立青翔中学校・高等学校においては、中学校主要教科の学習内容全てを中学校の第3学年の第2学期までに、高等学校主要教科の学習内容全てを高等学校の第3学年の第1学期までに終える教育課程を編成する[6]。
授業時数
全学年45分授業。月・火・木・金が7限で水が6限、月に2回土に4限。
特別活動
生徒会活動
生徒会役員
会長1名、副会長2名、書記3名、会計2名、広報6名、デザイン1名、会計監査2名の計17名で構成されている。
各委員会
美化委員会が設置されている。
- 美化委員会
学校行事
- SS=スーパーサイエンス、SF=スーパーフィールドワーク
- 1学期
- 4月 - 入学式、対面式、1年オリエンテーション、課題考査、身体測定、個人面談
- 5月 - 校外学習・奈良TIME校外活動、SS自然観察会、授業参観・育友会総会、中間考査、生徒総会、球技大会
- 6月 - 2年分野別進路ガイダンス、科学講演会、薬物乱用防止教室、まほら会評議委員会
- 7月 - 期末考査、サイエンスGO(講演会)、三者面談、ステップアップサマー講座
- 8月 - SF臨海実習、SF林間実習、SF地質実習
- 2学期
- 9月 - 課題考査、青翔祭(文化祭)、体育大会、3年三者面談、2年コース・科目選択説明会
- 10月 - 中間考査、創立記念日(15日)、2年修学旅行
- 11月 - 人権講演会、交通安全教室、SS自然観察会、避難訓練、2年進路講演会、保護者対象進学ガイダンス
- 12月 - 期末考査、三者面談、3年センター講習、1・2年ウィンターセミナー、サイエンスGO(講演会)
- 3学期
- 1月 - 課題考査、1年進路講演会
- 2月 - 1年水平社博物館見学、SS探究科学研究発表会、進路講演会、学年末考査
- 3月 - 卒業式
部活動
運動部
文化部
同好会
- 書道同好会
生徒会直属部
関係者と組織
関係者組織
- まほら会 - 青翔高等学校の卒業生による同窓会組織。
- 青翔中学校・高等学校育友会 - 父母(保護者)の会組織。
著名関係者
出身者
教職員
対外関係
大学との協定
- 京都大学と奈良県との教育分野の連携に関する協定および覚書(2014年締結)における奈良県の連携校[7]
- 県内の国公立大学と連携した教育を実施。京都大学、奈良女子大学、奈良教育大学、奈良先端科学技術大学院大学、大阪教育大学、大阪府立大学、大阪市立大学、関西大学など。
海外姉妹校
脚注
注釈
- ^ 併設中学校は経過措置としてあくまで暫定的に設置されたため、新たに生徒募集は行われず、在校生が2・3年生のみの中学校であった。高等女学校3・4年修了者はそのまま高等女学校に在籍し、4・5年生となった(4年修了時点で卒業可能であった)。
出典
- ^ 御所高等女学校 校章 - 菊の花弁を背景にして、「御所」の文字(縦書き)を置く。
- ^ 奈良県立御所高等学校(総合制時代)校章 - 御所を象徴する桜の花弁と、高等女学校時代の校章に使用されていた菊の花弁を組み合わせたものを背景にして、中央に「高」の文字を置く。
- ^ 御所高等女学校校歌 - 初代校歌は作詞が會澤龍平、作曲が加藤イツによる。歌詞は3番まであった。1923年(大正12年)に二代目の校歌が制定された(作詞・作曲不明、歌詞は2番まで)。
- ^ 奈良県立御所高等学校(総合制時代)校歌 - 歌詞は2番まであり、両番に校名の「御所高校」が登場。
- ^ 奈良県立御所高等学校(総合制解消後)校歌 - 1953年(昭和28年)制定。作詞は大上敬義、作曲は牧野英三による。歌詞は2番まであり、両番に校名の「御所高校」が登場。
- ^ 学習計画表・教育課程表-奈良県立青翔中学校による。
- ^ “本学と奈良県との教育分野の連携に関する協定を締結しました。(2014年4月1日)”. 京都大学. 2023年11月26日閲覧。