寺澤ひろみ

日本のハーモニカ奏者

寺澤 ひろみ(てらさわ ひろみ、1979年11月21日 - )は、日本のハーモニカ奏者。父はベーシスト、複音ハーモニカ奏者の寺澤博義[1]

来歴 編集

東京都江戸川区出身。東京都立小松川高等学校[2]在学中は吹奏楽部に所属し、パーカッションを担当していた[3]

明治大学文学部日本文学科に入学。ハーモニカソサエティーの部員として活動した。大学在学中は竹内直子に師事しクロマチックハーモニカを学んだ。しかし、在学中の2001年2月、父・博義がのため死去[1][3]。父の遺物を整理しているうちに、父の書いた譜面が見つかった事を契機に複音ハーモニカを始めた。2001年10月ドイツ・トロッシンゲンで開催された「ワールド・ハーモニカ・フェスティバル2001」(ハーモニカの世界大会でもある)のダイアトニック・トレモロ・ソロ(複音ハーモニカ独奏)部門で初出場ながら初優勝を飾る快挙を成し遂げた[3]2002年に大学を卒業[3]

以来、プロのハーモニカ奏者として従来の枠組みにとらわれない活動をしている。ハーモニカ単独演奏のみならず、尺八、吹奏楽、弦楽四重奏、ピアノトリオなど、他楽器とのコラボレーションも積極的に行っており、藤原道山(寺澤とは高校の同窓でもある尺八奏者)や東京消防庁音楽隊(吹奏楽)との共演歴もある。

またメディア出演も多く、NHKを中心に民放の数々のテレビラジオ番組にも出演。2005年公開の日本戦争映画男たちの大和/YAMATO』ではハーモニカ指導も務めた。2014年から『おんな酒場放浪記』(BS-TBS)のレギュラーを務めている[4]。番組内では姉妹番組『吉田類の酒場放浪記』に出演している吉田類同様、俳句(正確には川柳)を詠んで店の感想を述べる事が通例となっており、番組内のプロフィールでは日本酒焼酎ワインビールなどなんでも飲むとなっている。

日本ハーモニカ芸術協会師範、全日本ハーモニカ連盟常任理事でもあり、後進の育成にも携わっている。

2020年4月、NHK連続テレビ小説エール』に、ハーモニカのアンサンブル指導として出演した[5]

人物 編集

  • 好きな食べものはエビとプリンと酒類。

受賞歴 編集

  • 「ワールド・ハーモニカ・フェスティバル2001」ダイアトニック・トレモロ・ソロ(複音ハーモニカ独奏)部門・優勝(2001年10月。ドイツ、トロッシンゲン)
  • 日本ハーモニカ賞奨励賞受賞(2002年4月)
  • 江戸川区文化奨励賞受賞(2002年10月)
  • 「第25回F.I.H.JAPANハーモニカコンテスト」クロマチック・クラシック部門・第二位(2005年5月。東京)※一位なし
  • 「ワールド・ハーモニカ・フェスティバル2005」クロマチック・クラシック・アダルト部門・第五位(2005年11月。ドイツ、トロッシンゲン)
  • 江戸川区文化功績賞受賞(2018年11月)

アルバム 編集

  • 『彩〜irodori〜 』(2014年10月)

テレビ・ラジオ 編集

現行 編集

過去 編集

著作 編集

いずれも父・博義との共著である。

  • 『複音ハーモニカをふこう CD付』中央アート出版(原著1998年12月10日)。ISBN 978-4886398543 ※モデルを務めただけで、執筆には加わっていない。
  • 『ハーモニカ・アンサンブル ~みんなで吹こう日本の歌』中央アート出版(原著2011年3月16日)。ISBN 978-4813606321 
  • 『3本で吹ける複音ハーモニカ曲集(ハーモニカプレイヤーのためのカジュアルセレクション)』中央アート出版(原著2014年3月30日)。ISBN 978-4813607557 

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 当日は番組パーソナリティである安住紳一郎TBSテレビアナウンサー)が遅い夏季休暇により不在だったため、古舘伊知郎(フリーアナウンサー)が代打パーソナリティを担当。

出典 編集

  1. ^ a b 【長文】父との対話(3月総括に変えて) - 寺澤ひろみ公式サイト・ダイアリー(2014年3月31日
  2. ^ 2月17日放送『題名のない音楽会』 - 寺澤ひろみ公式サイト・ダイアリー(2013年2月12日
  3. ^ a b c d ハーモニカ奏者 寺澤ひろみさんにインタビュー”. 明治大学 (2019年11月13日). 2023年10月9日閲覧。
  4. ^ a b BS-TBSおんな酒場放浪記TBS.2020年11月16日閲覧。
  5. ^ 『朝ドラ「エール」』”. ハーモニカ奏者 寺澤ひろみ. 2020年6月22日閲覧。
  6. ^ 安住紳一郎の日曜天国-2019.10.20TBSラジオ.2020年11月16日閲覧。

外部リンク 編集