平市
日本の福島県にあった市
平市(たいらし)は、かつて福島県の浜通りにあった市。1966年(昭和41年)10月1日に他13市町村と新設合併しいわき市となった。現在のいわき市平地区にあたる。
たいらし 平市 | |||
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廃止日 | 1966年10月1日 | ||
廃止理由 |
新設合併 磐城市・内郷市・常磐市・平市・勿来市・石城郡小川町・遠野町・四倉町・川前村・田人村・三和村・好間村・双葉郡久之浜町・大久村 → いわき市 | ||
現在の自治体 | いわき市 | ||
廃止時点のデータ | |||
国 | 日本 | ||
地方 | 東北地方 | ||
都道府県 | 福島県 | ||
市町村コード | なし(導入前に廃止) | ||
面積 | 109.88km2. | ||
総人口 |
70,921人 (1965年10月1日、国勢調査) | ||
隣接自治体 | 内郷市、常磐市、磐城市、四倉町、小川町、好間村、三和村 | ||
平市役所 | |||
所在地 | 福島県平市字堂根町1-4 | ||
座標 | 北緯37度3分1.6秒 東経140度53分15.7秒 / 北緯37.050444度 東経140.887694度 | ||
ウィキプロジェクト |
歴史
編集古代
編集- 国造が分立した7世紀前半には、現在のいわき市平地区は、石城国造の所管であった。
- 奈良時代当初の718年から728年までは、令制国では陸奥国ではなく石城国に属していた。しかし、728年には陸奥国に編入された。
- 平安時代初期の桓武天皇政権下では、現在の常磐バイパス北口付近に大國魂神社が設立された。
好嶋西荘の中心・岩城氏の本拠地
編集- 11世紀後半:前九年戦争と後三年戦争では源氏勢が通過し、これをきっかけに飯野八幡宮が建設された。
- 12世紀:岩城氏が一帯で勢力をふるい、郊外に白水阿弥陀堂を建立した。好嶋荘が立荘されると西方(西荘)の政所が飯野郷[1]に置かれた。
- 足利時代には、現在の平白土地区に白土城が建設され、岩城氏の本拠地となった。
- 15世紀の中頃に、岩城氏の本拠地が白土城から西北西4kmに位置する大館に移った。
- 16世紀初頭に、「平」が史料に現れるようになるが、当時[2]は大館周辺の地名だった。
磐城平藩の城下町
編集- 1602年:岩城氏が改易され、後に亀田に移転させられた。代わって鳥居忠政が磐城平藩を樹立すると、名前が「磐城平」に変更され、藩政時代には徳川譜代大名が治める城下町となった。
- 磐城平城下では、文化として「じゃんがら念仏踊り」が創作された。又、安藤氏が藩主だった時代には、現在の飯野八幡宮の近くに藩校施政堂が設立された。
- 1868年:戊辰戦争によって磐城平城が焼失した。
戊辰戦争後
編集- 1869年1月19日:明治政府によって陸奥国が分割され、磐城平は磐城国に入れられる。
- 1871年8月29日:廃藩置県によって磐城平藩は平県となり、磐城平は平県の県庁所在地となる。
- 1872年1月9日:平県と中村県(旧中村藩)が合併して磐前県が成立し、引き続き県庁所在地になる。
- 1876年8月21日:磐前県・福島県 (中通り)・若松県 (会津)が合併して現在の福島県が成立し、これ以後は福島県に属する。
- 1889年4月1日:町村制施行に伴い、平町が単独町制施行して磐前郡平町となる。
- 1896年4月1日:郡の合併により石城郡平町となる。
- 1897年2月25日:常磐線平駅(現いわき駅)開業。
- 1937年6月1日:平町が平窪村と合併して平市となる。
- 1945年3月〜7月:平空襲により被災。
- 1949年6月30日:平事件が勃発。
- 1950年:4月1日に飯野村、5月15日に神谷村を編入。
- 1954年10月1日:豊間町、夏井村、高久村、草野村を編入。
- 1955年2月11日:赤井村の一部を編入。
- 1966年10月1日:磐城市・内郷市・常磐市・勿来市・小川町・遠野町・久之浜町・四倉町・大久村・川前村・田人村・三和村・好間村と合併し、いわき市の一部となる。旧平町域(大字なしの地域)はいわき市平となり、その他の大字には「平」の冠称がつけられる。
行政
編集歴代市長
編集『市制30年のあゆみ』による。