手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!
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『手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!』(しゅりけんせんたいニンニンジャー ザ・ムービー きょうりゅうとのさまアッパレにんぽうちょう!)は、2015年8月8日より東映系で公開された特撮テレビドラマシリーズの『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の劇場版作品。
手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖! | |
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監督 | 中澤祥次郎 |
脚本 | 下山健人 |
原作 | 八手三郎 |
出演者 |
西川俊介 松本岳 中村嘉惟人 矢野優花 山谷花純 多和田秀弥 藤本敏史 |
配給 | 東映 |
公開 |
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上映時間 | 26分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
前作 |
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS(シリーズ前作) |
次作 | 手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド |
『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』と同時上映。
キャッチコピーは「熱いぜ!真夏の大冒険!」、「夏休みのハチャメチャ大冒険‼︎恐竜殿さまとお城を救え!」。
概要編集
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の初の単独劇場版作品。忍者らしいアクションを重視しており、伊賀崎天晴 / アカニンジャー役の西川俊介は30メートルの石垣登りに挑戦している[1][2]。
ゲストとして忍隠れ城の城主である八角辰之助役をお笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史が演じる[3]。
ロケは伊賀・甲賀・上田・小田原など忍者に縁のある土地で行われた[4][1][2]。忍隠れの城は彦根城で撮影された[1]。監督の中澤祥次郎は、滋賀県側からの誘いを受けシナリオハンティングに向かい、彦根城を見学したことで城を絡めた物語になったことを証言している[2]。
ストーリー編集
「ラストニンジャ」・伊賀崎好天の志を継ぎ妖怪・牙鬼軍団と戦う六人の忍者たち手裏剣戦隊ニンニンジャーたちも夏休みを迎えていた。何時になく忍ばず楽しもうとする彼らに好天が夏休みの宿題として、普通の人は知らない忍隠れの里にある城を守れと命じる。
その忍隠れ城は、今まさに侍大将弓張重三率いる妖怪たちに攻め滅ぼされようとしていた。何とか城主の殿さま八角辰之助は救いだしたが、辰之助は弓張のタタリによって恐竜みたいな姿に変えられてしまった。
殿さまを元に戻すため、そして好天が与えた第二の宿題「里にラブアンドピースをもたらせ」を終えるため、ニンニンジャーたちは弓張ひきいる軍団に戦いを挑むが、弓張には真なる野望があった。「伝説の悪しき竜を渡せ!」
果たして「伝説の悪しき竜」とは恐竜殿さまの事なのか。ニンニンジャーは里の人々に愛と平和を与える事が出来るのか。今こそ6人の忍タリティが試される。
登場人物編集
八角辰之助 () / 恐竜殿さま[4]- 忍隠れ城の城主。かつては里の住人達を気遣う真面目な性格であったが、家族と接する時間が少なくなったために妻から一方的に別れを告げられたことで気力を失ってからは自堕落な生活を送る日々を過ごすようになり、さらに追い討ちをかけるように「伝説の悪しき竜」の祟りによって恐竜の姿に変えられてしまった。
- 恐竜殿様のデザインはダイノマルと同じくプレックスが担当した[5]。
- 辰之助が飲んでいる酒「雪菜」は、演じる藤本敏史の妻木下優樹菜の名に因んでいる[6]。
弓張重三 ()[4]- 九衛門により、半分だけの痩せ男の面に「恐れ」の力を注ぎこまれて現世に復活した牙鬼軍団の侍大将で、蛾眉雷蔵の剣技の師匠にして上役。一人称は「俺」。目的の達成なら手段を一切選ばない冷酷残忍な性格で、弟子の仇討ちと「伝説の悪しき竜」を手に入れるために忍びの里を襲撃する。アオ、キ、シロ、モモをまとめて相手にするなど、戦闘力は高い。弓矢が武器で、赤い矢で使用する「射法・肥大蕃息」で巨大化することも可能性。
- 『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS』では有明の方によって復活する。
- 左右に分割されたデザインは、篠原保が九衛門の初期案としてイメージしていたものを転用している[7]。左半身は氷をモチーフとしており、右半身は亡者をイメージしている[7]。
オトモ忍・巨大ロボ編集
- ダイノマル[8]
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- 全高:24.5m、全幅:15.2m、全長:44.4m、重量:500t、スピード:380km/h、出力:750万馬力
- 人型時は、全高:25.0m、全幅:10.2m、胸厚:13.6m、重量:400t、スピード:400km/h、出力:600万馬力
- 全高:24.5m、全幅:15.2m、全長:44.4m、重量:500t、スピード:380km/h、出力:750万馬力
- 恐竜型のオトモ忍。伝説の「悪しき竜」の角を折ることで、正しきオトモ忍として誕生。橙色を基調としている。
- デザインはパオンマルのアレンジで、単なる色変えではなくまったく違うものに見せることを意図している[5]。
- シュリケンジンダイノ[8]
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- 全高:48.0m、全幅:30.0m、胸厚:30.7m、総重量:2000t、スピード:500km/h、出力:3000万馬力
- シュリケンジンと人型のダイノマルがシュリケンダイノ合体した形態。武器はダイノマルドリルとダイノマルハンマー、必殺技はシュリケンジン・ダイノミックサマー。
- カラクリヘンゲン(オトモ忍用)
- ニンニンジャー初期メンバーが使用するカラクリヘンゲンをオトモ忍サイズに拡大した武器。シノビマルがカラクリヘンゲン弓を使用した。
キャスト編集
- 伊賀崎天晴 / アカニンジャー(声) - 西川俊介[4]
- 加藤・クラウド・八雲 / アオニンジャー(声) - 松本岳[4]
- 松尾凪 / キニンジャー(声) - 中村嘉惟人[4]
- 伊賀崎風花 / シロニンジャー(声) - 矢野優花[4]
- 百地霞 / モモニンジャー(声) - 山谷花純[4]
- キンジ・タキガワ / スターニンジャー(声) - 多和田秀弥[4]
- 八角辰之助 / 恐竜殿さま(声) - 藤本敏史(FUJIWARA)[4]
- 伊賀崎旋風 - 矢柴俊博[8]
- 伊賀崎好天 - 笹野高史[8]
声の出演編集
スーツアクター編集
スタッフ編集
- 原作 - 八手三郎[8]
- 製作 - 鈴木武幸(東映)、平城隆司(テレビ朝日)、高木勝裕(東映アニメーション)、間宮登良松(東映ビデオ)、高木智悌(アサツー ディ・ケイ)、松田英史(東映エージエンシー)、垰義孝(バンダイ)
- 企画 - 白倉伸一郎(東映)、林雄一郎(テレビ朝日)、鷲尾天(東映アニメーション)、加藤和夫(東映ビデオ)、波多野淳一(アサツー ディ・ケイ)、疋田和樹(東映エージエンシー)、小野口征(バンダイ)
- 脚本 - 下山健人[8]
- 音楽 - 山下康介
- 撮影 - 松村文雄
- 照明 - 柴田守
- 録音 - 伝田直樹
- 整音 - 深井康之
- 美術 - 大谷和正
- 編集 - 柳澤和子
- 助監督 - 杉原輝昭、谷本健晋、松井貴
- スクリプター - 高山秀子
- 製作担当 - 柿本浩樹
- ラインプロデューサー - 青柳夕子
- ラインプロデューサー補 - 佐々木幸司
- キャラクターデザイン[8] - 篠原保、K-SuKe
- 音響効果 - 小川広美(大泉音映)
- 選曲 - 宮葉勝行
- 進行主任 - 田中耕作
- 進行助手 - 永井大裕、守屋栞
- 制作デスク - 辻絵里子
- AP - 久慈麗人、菅野あゆみ
- 広報AP - 上浦侑奈
- 制作プロダクション - 東映テレビ・プロダクション
- エグゼクティブプロデューサー - 佐々木基(テレビ朝日)
- プロデューサー[8] - 武部直美、柴田宏明(東映)、井上千尋(テレビ朝日)、矢田晃一、深田明宏(東映エージエンシー)
- アクション監督 - 福沢博文(レッド・エンタテインメント・デリヴァー)[8]
- 特撮監督 - 佛田洋(特撮研究所)[8]
- 製作 - 「ドライブ・ニンニンジャー」製作委員会(東映、テレビ朝日、東映アニメーション、東映ビデオ、アサツー ディ・ケイ、東映エージエンシー、バンダイ)
- 監督 - 中澤祥次郎[4]
主題歌編集
- 「なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!」
- 作詞・作曲:奥田もとい / 編曲:Funta7 / 歌:伊勢大貴 / 振り付け:ラッキィ池田
映像ソフト化編集
2015年12月9日発売。Blu-ray / DVDでリリース。本作ではスーパー戦隊シリーズとしては初めて、通常版はBlu-rayとDVDのセット販売となる。
本作以降、映画公開前に発売されていたメイキングDVDが発売されず、メイキング映像はコレクターズパックに収録される形になった。
- 手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖! [ブルーレイ+DVD](2枚組)
- ディスク1:本編Blu-ray
- ディスク2:本編DVD
- 映像特典(ディスク1、ディスク2共通)
- 特報
- 劇場予告編
- TVスポット集
- ノンスーパーED
- 映像特典(ディスク1、ディスク2共通)
- 手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖! コレクターズパック(2枚組)
- ディスク1:本編ディスク([ブルーレイ+DVD]の各ディスクと共通)
- ディスク2:特典ディスク(Blu-ray版はBlu-ray、DVD版はDVDで収録)
- メイキング
- 製作発表会見
- 完成披露スペシャルイベント
- 完成披露上映会舞台挨拶
- 公開2日目舞台挨拶
- PR集
- 忍者秘伝ノ書
- ポスターギャラリー
- 初回限定特典
- 屏風風オリジナルフォトカード
出典編集
- ^ a b c 宇宙船149 2015, pp. 54-55, 「[インタビュー]中澤祥次郎」
- ^ a b c 公式完全読本 2016, pp. 66-68, 「Ninninger Staff Interview 01 中澤祥次郎」
- ^ 宇宙船149 2015, p. 53.
- ^ a b 公式完全読本 2016, pp. 95-105, 「『手裏剣戦隊ニンニンジャー』キャラクター/メカニックデザインの世界 NINNINGER CHARACTER MECHANIC TALK 植田真弘×阿部統」
- ^ 公式完全読本 2016, pp. 14-17, 「NINNINGER MAIN CAST INTERVIEW_01 西川俊介」
- ^ a b 公式完全読本 2016, pp. 110-111, 「NINNINGER CREATURE DESIGN TALK 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』クリーチャーデザインの世界」
- ^ a b c d e f g h i j k l 丸山典子編「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー/手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖」『フィギュア王 No.209』ワールドフォトプレス、2015年7月30日、ISBN 978-4-8465-3080-8、18-19頁。
- ^ 竹内康博 公式プロフィール (PDF)
- ^ 映画パンフレット『中澤祥次郎監督インタビュー』より。
- ^ “40代最後”. りーちのブログ(清家利一公式ブログ) (2015年9月6日). 2015年10月31日閲覧。
参考文献編集
- 『宇宙船』Vol.149(2015年夏号)、ホビージャパン、2015年7月1日、 ISBN 978-4-7986-1049-8。
- 『手裏剣戦隊ニンニンジャー公式完全読本 天下無敵』ホビージャパン、2016年6月25日。ISBN 978-4-7986-1248-5。