打越 (横浜市)

横浜市中区の町
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打越(うちこし)は、神奈川県横浜市中区町名[5]。丁番を持たない単独町名である。住居表示未実施[6]

打越
町丁
打越の霊泉。左奥の赤い橋は打越橋
地図北緯35度26分04秒 東経139度38分17秒 / 北緯35.43436度 東経139.63797度 / 35.43436; 139.63797
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県の旗 神奈川
市町村 横浜市
行政区 中区
人口情報2024年(令和6年)3月31日現在[1]
 人口 1,412 人
 世帯数 775 世帯
面積[2]
  0.078 km²
人口密度 18102.56 人/km²
設置日 1935年昭和10年)7月1日
郵便番号 231-0867[3]
市外局番 045(横浜MA[4]
ナンバープレート 横浜
ウィキポータル 日本の町・字
神奈川県の旗 ウィキポータル 神奈川県
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地理

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中区西部、丘陵の北側に位置し、北は石川町、東は山手町、南は南区唐沢、西は南区中村町に接する[5]。面積は0.078km2[2]

施設

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土地の用途は住宅が主であるが、丘の上に打越保育園在日大韓基督教会横浜教会があり、町の南部には南区唐沢に本社を置く横浜植木の造園部門の事務所がある。切通しの西側で、猿坂と呼ばれる小道が分かれる付近には湧水「打越の霊泉」があり、明治時代にはフランス人実業家アルフレッド・ジェラールにより船舶への給水に供された[7]関東大震災横浜大空襲の際には多くの人命を救った。1973年5月に霊泉が整備され、碑が建てられた[5]

歴史

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1935年昭和10年)7月1日に、中村町の一部から新設された[8]。町名は旧字名から採られており、「ウツ」は狭い谷や崖、「コシ」はふもと、崖を意味する[9][10]。打越の地名は、市内港南区笹下などにも見られる。

洋画家の五姓田義松は、1915年に当地で生涯を終えた[5]

2022年5月1日、住宅地裏のガケが崩れて8世帯19人に避難指示が発令された[11]

世帯数と人口

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2024年(令和6年)3月31日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯 人口
打越 775世帯 1,412人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[12]
1,160
2000年(平成12年)[13]
1,056
2005年(平成17年)[14]
1,418
2010年(平成22年)[15]
1,538
2015年(平成27年)[16]
1,440
2020年(令和2年)[17]
1,381

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[12]
511
2000年(平成12年)[13]
487
2005年(平成17年)[14]
633
2010年(平成22年)[15]
693
2015年(平成27年)[16]
666
2020年(令和2年)[17]
710

学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)[18]

番地 小学校 中学校
全域 横浜市立石川小学校 横浜市立平楽中学校

事業所

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2021年現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[19]

町丁 事業所数 従業員数
打越 13事業所 76人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[20]
8
2021年(令和3年)[19]
13

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[20]
71
2021年(令和3年)[19]
76

交通

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1928年(昭和3年)に、山元町横浜市電を通すため切通しの道路(横浜駅根岸道路)が南北に造られ、町の南端に、切通しを渡り両側の街を結ぶ打越橋が架けられている。町の西端の遊行坂、東端の牛坂がそれぞれ町の北を流れる中村川方面へ下る。市電は1971年に廃止され、現在町内に鉄道駅はない。横浜駅根岸道路に町内会館前のバス停があり、横浜駅から伊勢佐木長者町駅前を経由し根岸台方面への横浜市営バス103系統、桜木町駅から伊勢佐木長者町駅前・麦田町を経由しみなと赤十字病院本牧方面を結ぶフジエクスプレスの路線バスが利用できる。打越橋バス停からは桜木町駅から港の見える丘公園井土ヶ谷駅前を経由し保土ヶ谷駅東口を結ぶ神奈川中央交通バス (YAMATE LINER) が運行されている。JR根岸線石川町駅も徒歩圏内である。

その他

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日本郵便

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警察

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町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22]

番・番地等 警察署 交番・駐在所
全域 伊勢佐木警察署 寿町交番

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 令和6(2024)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和6年3月” (XLSX). 横浜市 (2024年4月5日). 2024年4月26日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b 横浜市町区域要覧”. 横浜市 (2018年7月9日). 2021年8月11日閲覧。
  3. ^ a b 打越の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p.1009
  6. ^ 住居表示実施町名一覧 (令和2年10月19日現在)”. 横浜市 (2020年10月29日). 2021年8月28日閲覧。
  7. ^ ハマの風、中区から 47.ジェラールの水屋敷 中区役所
  8. ^ 市・区・町の沿革”. 横浜市. 2021年8月11日閲覧。 “(ファイル元のページ)
  9. ^ 『横浜の町名』p.63
  10. ^ 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p.144
  11. ^ 横浜の住宅裏で崖崩れ、8世帯19人が避難…けが人なし”. 読売新聞オンライン (2022年5月1日). 2022年5月1日閲覧。
  12. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  16. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
  18. ^ 小・中学校等の通学区域一覧(通学規則 別表)”. 横浜市 (2021年8月5日). 2021年8月8日閲覧。
  19. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  20. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  21. ^ 郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年5月3日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)
  22. ^ 交番案内/伊勢佐木警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年5月6日閲覧。

参考文献

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  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日、144,1008頁。 
  • 横浜市市民局総務部住居表示課『横浜の町名』1996年12月、63頁。 
  • 『県別マップル14 神奈川県道路地図』(第6版)昭文社、2016年、19頁。ISBN 978-4-398-62683-7